面積の大きい古家は区切った断熱区画をつくりより広く使う

婦中町/発酵カフェループは昭和31年建築の古家を現代の暮らしに合わせるためにリノベーションしています。お店として企業のサードプレイスとしてリノベーションしていますが、住まいとして基本的に必要な耐震と断熱性能の設計は住宅と全く同じ考えで行っています。

元々延床面積が75坪あった家はリノベーション費用と将来のメンテナンスを考慮して手に余ること、雨漏りなどによって著しく損傷したところは減築するなど必要面積を再設計したもので計画させて頂いています。

2階には小屋組みを現した立派な梁があります。この家を象徴するような一つの要素であったことが引き継ぐきっかけとオーナーからお聞きしていました。しかし天井断熱をするには屋根が高すぎてしまい、普段何も出来ない高天井に仕上げることに理由がありませんでした。

そのようなことから1階のみを断熱して2階は無断熱に区画し、立派な梁はそのまま見せる提案に共感いただきました。1階はしっかりと暖冷房が効くように断熱材を入れ樹脂窓を取り付けて、2階は木窓に竹小舞が現れた昭和31年の雰囲気がそのまま残ります。

2階の使い方は春秋快適に過ごせる季節限定空間になります。断熱区画として全体面積を使えませんが、季節の良いときは期間限定で広く使用頂けます。少し特別感ある場所になりそうで面白い仕掛けとなっています。

2階を減築して平屋にすることは大きな費用が伴うことと、平屋をご希望されるなら平屋の中古住宅を選択することが良いです。立派な梁は婦中町/発酵カフェループの特徴として見れることはリノベーションを行う意味のあったことと考えています。

▼2階床に断熱材を敷き、1階を断熱区画としている
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▼立派な梁が見れるように仕上がります
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