ゆとりのある屋外空間がたくさん取れると心の余裕が持てる

婦中町/発酵カフェループには元々部屋で使われていた場所から、屋根がついている屋外場所としてリノベーションするところがいくつもあります。外壁下地が少しずつ進んできましたから空間が徐々に掴めるようになりました。

元々広くたくさんあった坪数の必要性を見直すことはとても大切で、もし大きすぎることが将来の負担になる不安があれば、別の使い道が発見できるとこれからの暮らし方に合っているかもしれません。

広さを見直す手法として解体して基礎から全てを減築するやり方と、屋根は残しつつも部屋ではなくテラスのようにするやり方があります。私たちはそれを半屋外と言っています。

半屋外とは「外」と「内」をゆるやかに繋ぐ中間的な装置、領域のこと。その領域が富山の気候にとても合っていると、リノベーション設計するときはとても大切にさせて頂きます。

屋根を残しつつ且つ外壁を少し立てることで雨風がしのげる半屋外がつくれるのです。床は土間も良くウッドデッキも良いですね。天気の良い日は日差しを遮り、雨に雪の日であっても濡れずに風、音、草木の匂いを感じることができます。

富山は雨と雪が多い地域です。減築で生まれたゆとりある玄関ポーチは慌てずに家に入れますし、傘をゆっくりと畳めれば雨、雪の天気も受け入れられる心の余裕が持てると良いですね。

▼入口を後退させて土間を広くとった半屋外空間
20231115 (5)

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