大きい理由は中古住宅が元農家さんの住まいであること、三世代で住むことが前提だったこと、広い敷地で大きな家を建てられる土地があったこと、建物の大きさが家の象徴、様々な歴史があり当時はそれで良かった。
しかし40年でその思想が現代の暮らし方に沿わなくなってしまい、住みにくいことを理由に住まいとして定着しなくなったことが空き家へと繋がっています。
現代の暮らしに沿わないこととは土地や家の面積が大きく、維持管理がしんどくなることが将来見えているからじゃないかと僕たちは考えています。
ただ一方では広い土地に庭や樹木があることでイメージしている暮らしが実現できそう、と見立てられる方もいらっしゃいます。そういった方は築古であっても暮らしに対するイメージを形にする意気込みは、聞いているこちらとしては大変勇気を頂けます。
住まいとして機能させるためにリノベーションをすることは必須ですが、その際に僕たちは減築を含めたご提案は必ずお伝えしています。家族の変化、設備の変化から元農家住宅は増改築を繰り返していることが多いです。
外壁の無理な繋げ方、複雑化した屋根、境界線まで建物が張り出し周囲を廻れないなど。その状態は不動産仲介をしつつ建築士として知見を、早い段階でお客様へお伝えできるようにしています。
▼減築された土間は除雪道具、自転車、靴置き場等屋外物置のような使い方ができる
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