砂利は産地によって色形に特徴があり使用している砂利は大磯の3分砂利になります。角がなく丸みのある石で、庄川など河原の石が小さくなったイメージに近く青白い石。3分とは大よそ9ミリでそれよりも小さな石が一袋に混ざっています。
豆砂利洗い出しは左官工の手仕事。モルタル下地を平らに均し手で砂利をパラパラ撒きます。撒く塩梅は左官技術によるもので感覚は熟練された職人の腕次第。そして撒いた砂利はコテで押さえて砂利表面をほぼ平らにさせます。
モルタル硬化後、水引き具合を計り刷毛で水洗いして砂利を浮き出させ仕上げます。水引きのタイミングが肝で乾き過ぎれば砂利が洗えないし、半乾きだとモルタルを刷毛で漉き取ってしまいます。正に熟練者の仕事です。
豆砂利洗い出しは和でも洋でもどちらでもない表情を持つ不思議な仕上げと僕は捉えています。自然材料を活かした古くから伝わる工法が豆砂利洗い出し。普遍性があるものは「飽きる」ことは皆無でトレンドを追う仕上げとは一線を画します。
ただ仕上げを設計したとてできる職人が存在してこそ。今回は少しチャレンジして貰う仕上げ方をお願いしました。お願いを含め施工してくれる職人達にはいつも感謝です。
▼豆砂利洗い出しはやっぱりいいなぁ
▼範囲を見ながら砂利を少しずつ撒きます
▼コテで砂利を押さえて表面を均一にします
▼大磯3分砂利
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