中でもキッチンは抽斗の要望は多く、全部引き出せるフルオープンレールを選択して設計に反映しています。使うのはドイツのハーフェレ、アンダーマウントレールです。
抽斗レールと抽斗は着脱ができて、閉める直前にソフトクローズする機構付き。耐荷重は30kg以下のものを選定。これを集成材で組んだキャビネットに大工さんが取り付けます。取り付けるにはレール位置の左右水平はもちろん、前後水平もズレがないもので成立する抽斗。技術的に高度な仕事です。
抽斗レールに15ミリのシナランバーコアで箱を取り付けます。抽斗箱深さは10~15センチ程度に納めます。ここまでが大工工事で前面パネルは建具工事で仕上げます。
抽斗レ―ルに求める機能は引き出す、閉じる機構の耐久性が高いこと。取付け時の遊びである程度施工に余裕があることを求めます。キャビネットは集成材で組むため空調などの影響で多少収縮します。その動きに追従できると普段の生活に支障がないためです。
アンダーマウントの呼称通りレールは抽斗箱の下側にあります。抽斗を出した際に横にレールが見えなく美しいです。システムキッチンはほぼアンダーマウントなので造作キッチンであっても全く劣らないのがハーフェレアンダーマウントレールになります。
造作家具で抽斗を設計するならばハーフェレアンダーマウントレールはおすすめです。
▼キャビネットにレールを取り付けて引き出してみたところ


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