石金の家にある造作家具はシンクとコンロカウンターがわかれているⅡ型キッチン。キッチンつづきのデスクカウンター。床面から天井までの下足入れ。トイレにある手洗器。洗面収納と洗面化粧台。そしてウォークインクローゼットになります。
どの造作家具もそれぞれこだわりがあり今回はキッチンがすごく凝っています。3メートルを超える長さのステンレスカウンターは最長。詳細図を描いている段階から完成がとても楽しみです。
洗面化粧台は定番の実験用シンクにカウンターはタイル貼りと木のコンビネーション。シンク廻りは水撥ねなど実用性でタイルにします。カウンター全長1.8メートルあり半分がタイルで半分は木になります。異素材をシームレスでつなぐ仕上げは下地段階で仕上がりが決まるため慎重な仕事になります。
造作家具のいいところは素材が揃えられることです。窓枠、建具枠や扉にフローリングなど主に使用している杉、シナ、たまにラワンなどと合わせられます。メーカー住設になるとポリ合板や柄面材になり、空間の一部にある設備が突如に存在を主張し始めます。
その主張が空間の普通さを奪っているようで、部屋の中心にあるキッチンや通路の途中にある洗面台や玄関に入って目に見える下足入れは造作家具がとても似合う。とても普通なのだけれど「バラバラした違和感がない」のは素材合わせにヒントがあります。
▼製作中の洗面台右が木で左がタイルカウンターになる
▼手洗器幕板の穴は照明スイッチが付く
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