wowaka(ヲワカ)とは、VOCALOIDを使用し音楽を制作しているP(プロデューサー)、およびバンド「ヒトリエ」の主宰・ギターボーカルを担当していたミュージシャン。男性。
2019年4月1日の 令和きれいだー。 とのツイートの4日後4月5日に急性心不全のため亡くなった。
享年31。
投稿は「wowaka」名義で行っており、ブログ・Twitterなどの外部サイトでも同名を使用している。
使用しているVOCALOIDは「初音ミク」、「めぐっぽいど」、「巡音ルカ」。だが、投稿したオリジナル曲の多くは初音ミクによる歌唱である。代表作として、『裏表ラバーズ』『ローリンガール』『ワールズエンド・ダンスホール』が挙げられる。
2017年現在、ニコニコ動画にVOCALOIDオリジナル曲を12曲投稿しており、VOCALOIDアルバムを自主制作で3枚、商業流通で1枚リリースしているほか、同人・商業を問わず様々な分野で広く活動している。
ひねりの効いた歌詞を、独特の調整を施されたVOCALOIDが高速・高音でまくし立てるように歌う楽曲が特色。なお、それぞれの曲には「主人公となる思春期の少女」のキャラクターが設定されており、落ち着かない、もやもやした感情を吐き出すような物語を内包している。詳しくは、wowakaが自らの作風について語った記事が存在するので、そちらを参照。
サムネイルイラストには、初音ミクなどのVOCALOIDのキャラクターを用いておらず、シンプルなオリジナルのモノクロ一枚絵のみを使う、というスタイルを初投稿以来貫いている。
2011年2月7、8日にハチ主催の生放送で行われた桃鉄大会に参加しているなど、ハチとは親交があるようである。なお、ハチ・wowaka共に後述のレーベル「BALLOOM」に参加している。
2012年には自身が中心となってバンド「ヒトリエ」を結成し、全オリジナル曲の作詞作曲およびギターボーカルを担当、現在はそちらでの活動をメインとしている。氏が作詞作曲したVOCALOID曲や新曲をライブで披露し、2013年にはメジャーデビューを果たした。
2009年5月11日、初音ミクのオリジナル曲『グレーゾーンにて。』でデビュー。氏曰く「(DTMに)挑戦して1ヶ月、ようやく曲ができたので」発表したという。この時点で楽曲は既に高い完成度を示していた。この動画の説明文にある「現実逃避って、いいよね!」という一文から「現実逃避P」というP名が確定し、以後wowaka・現実逃避Pの名前が併用されてきた。
しかし2010年8月11日、Twitter上にて、「使い分け、というか両方使うのがめんどくさいので今後自分で名乗るのはwowakaにしぼります。「現実逃避P」一年ちょっとありがとでした、P名つけてくれた方ありがとござますでした 。」と発言しており、今後は「wowaka」で統一されていくことに。
ちなみに「wowaka」の由来は、GO!GO!7188のギターボーカル・ユウこと中島優美によるバンド「チリヌルヲワカ」であることが語られている。
『グレーゾーンにて。』は同月17日の日刊VOCALOIDランキングで、オリジナル曲・PV紹介のコーナーに掲載された。この際、動画制作上で何らかの不具合があったもようで、各曲とも通常20秒ほど紹介されるところが、この曲は4秒しか流れなかった。しかし、その4秒間は同作品の白眉でもあるピアノのソロ部分だったことから、看過できず本家動画を訪れる人が続出。「日刊の数秒、一瞬で捕まりました」等のコメントが見られた。
4作目『とおせんぼ』では、スピード感溢れる曲調と高音をフルに生かした調教が人気を博し、週刊VOCALOIDランキング #90で2位となる。そして7月29日11時21分、10万再生を達成、自身初となるVOCALOID殿堂入りを果たした。
6作目である『裏表ラバーズ』も非常に好評で、公開当日の日刊VOCALOIDランキング#567で1位となった。9月7日午前4時ごろ10万再生を突破し、同日公開の週刊VOCALOIDランキング#101でも自身初の1位を獲得。12月25日18時46分には50万再生、2010年3月12日23時37分には自身初の100万再生を達成。2014年2月1日現在、405万再生を突破しており、衰えない人気ぶりを示している。
9作目『ローリンガール』は、まさにどこまでも転がって行くように疾走するロックナンバーであり、派生動画のヒットも相まってロングヒットを記録した。2014年2月1日現在は360万再生を突破している。
10作目『ワールズエンド・ダンスホール』では、投稿当初より凄まじい勢いの伸びを見せ、1日10時間余りで10万再生、さらに30日足らずで100万再生を達成した。2014年2月1日現在、530万再生を突破している。
『ワールズエンド・ダンスホール』、『裏表ラバーズ』が順に200万再生を達成したことで、VOCALOIDプロデューサーとしてはryoに続いて2人目のダブルミリオン達成者となった。その後『ローリンガール』『アンハッピーリフレイン』も200万再生を突破し、4作品ダブルミリオン達成者となっている。
以降しばらくニコニコ動画への新曲の投稿はなかった(ボーマスでの新譜はあった)が、2011年5月2日に、約1年ぶりの新曲としてフルアルバム(後述)の表題曲である11作目『アンハッピーリフレイン』を投稿。ゴールデンウィークという時期も影響してか、わずか22時間44分という驚異的な速さで10万再生を達成した。
フルアルバム発売以降、VOCALOIDオリジナル曲の投稿はなかったが、2013年9月14日、ヒトリエとして2012年末に発表したミニアルバムより『SisterJudy』のMVを公開。約2年半ぶりにニコニコ動画への楽曲投稿を行った。
なお、wowaka氏はヒトリエメジャーデビュー後のインタビューにて「このアルバム(『アンハッピーリフレイン』)を作ったことでこのスタイルでの活動はすべてやりきった」という趣旨の発言をしており、今後はヒトリエとしての活動がメインになっていくことが予想される。
ちなみに、『グレーゾーンにて。』→『テノヒラ』→『ラインアート』→『とおせんぼ』→『僕のサイノウ』→『裏表ラバーズ』→『ずれていく』まで、作品名はしりとりになっていた。
2009年11月15日、『グレーゾーンにて。』から『ずれていく』までの7曲を収録した1stアルバム『the monochrome disc』を、同人CDとしてリリース。ジャケットイラスト・アートデザインはnatsu(絵師)が手がけている。同人即売会「THE VOC@LOID M@STER 10」にて頒布され、現在は完売となっている。
2010年2月7日、早くも2ndアルバム『World 0123456789』をリリース。前作と同様にジャケットイラスト・アートデザインはnatsu(絵師)が手がけており、同人即売会『THE VOC@LOID M@STER 11』にて初頒布された。現在とらのあなで委託販売が行われている他、wowakaの参加する各種即売会・ライブイベント等で購入することが出来る。
2010年7月9日、個人ウェブサイト『非日常レコーズ』を設立。その機能的で洗練されたデザインは、他のVOCALOIDプロデューサーたちも自身のサイトを作成する上で参考にしている、とか。
2010年11月14日、同人3rdアルバム『SEVEN GIRLS' DISCORD』をリリース。7人の少女にスポットを当てた7曲を収録、コンセプトアルバム仕様の作品となっている。ジャケットイラストはnatsu(絵師)が、アートデザインや特設サイトのデザインはwowaka自ら手がけている。即売会「THE VOC@LOID M@STER 14」にて初頒布された後、とらのあなへの委託販売や、各種即売会・イベントでの頒布が継続されている。
2011年3月5日、VOCALOIDのプロデューサー8名による、インターネット発の新レーベル『BALLOOM』への参加を発表。5月18日にはBALLOOMレーベルの第1弾として、待望のフルアルバムにしてベストアルバム『アンハッピーリフレイン』が発売された。
アルバム『アンハッピーリフレイン』は2枚組となっており、Disc 1はこれまで発表した楽曲のほか、同人CD『SEVEN GIRLS' DISCORD』収録曲でニコニコ動画では未公開の『リバシブルドール』、そして新曲の全14曲を収録、既存曲はすべてリメイクされている。そしてDisc 2では、キャプミラP・とくP・acane_madder・whoo・Dixie Flatlineによるリミックス7曲が収録されている。初のメジャー作品にして、レーベル初のリリースでありながら、オリコンデイリー初登場3位・ウィークリー初登場6位という快挙を成し遂げた。
2011年7月22日には自身のTwitterで、美樹さやか(喜多村英梨)・佐倉杏子(野中藍)が歌う、『魔法少女まどか☆マギカ』Blu-ray&DVD5巻収録第9話のオリジナルED『and I'm home』の作詞作曲編曲を担当したことを明かした。Blu-ray&DVDは同年8月24日に発売され、同曲のフルver.を収録したCDが同梱されている。また、配信サイト「mora」でも単曲ダウンロード購入することが出来るほか、着うたも配信されている。
また、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のBlu-ray&DVD4巻の初回特典として、wowakaのアレンジした「secret base ~君がくれたもの~ (Summernoize ver.)」と、estlaboのアレンジした「secret base ~君がくれたもの~ (those dizzy days Ver.)」等を収録したCDが付属している。
2011年8月17日、歌い手「秋赤音」のデビューシングル『antinotice/花弁』にて、「antinotice」を楽曲提供。なお、もう1曲の「花弁」は、同じBALLOOM設立メンバーであるナノウ(ほえほえP)が手がけている。
2012年以降は自身が主宰するバンド「ヒトリエ」のギターボーカルとして、自身が作詞作曲した楽曲をライブ等で演奏している。自主製作盤としてはミニアルバム『ルームシック・ガールズエスケープ』、EP『non-fiction four e.p.』の2枚が発表されている。
2013年11月4日に同バンドはメジャーデビューを発表。2014年1月22日にシングル『センスレス・ワンダー』、同年2月19日にはミニアルバム『イマジナリー・モノフィクション』をリリースした。(詳しくはヒトリエの記事を参照)
2010年5月頃に、『ワールズエンド・ダンスホール』が、SPARTA LOCALSの楽曲『Peace』とよく似ているという指摘がなされ、それに対し本人がHPにて「影響は受けたがパクリではない」という弁明を返したことで若干騒動が沸き起こった。しかし「リフは確かに酷似しているがメロディ自体は別物」という擁護により、それ以上でもそれ以下でもない、よくある偶然のリフ一致だろうという事で徐々に沈静化。
だが2010年7月中旬、今度はテスラは泣かないの楽曲『パルモア』にメロディラインが酷似しているとの指摘が追加され、複数曲のパーツを継ぎ接ぎした可能性まで浮上しパクリ騒動が再燃した。
また最近では、上記の検証に便乗してデビュー曲『グレーゾーンにて。』も、iroha氏の言わずと知れた有名曲『炉心融解』の過剰なリスペクトなのではないか、曲名に含まれる「グレーゾーン」や、「現実逃避って、いいよね!」の説明文は、つまりそういう意味ではないのか、と蒸し返されるようになった。これについても現実逃避Pは、既にHPにて否定する内容の日記を公開している。
そんな中、テスラは泣かないのメンバーの一人が7月20日付のブログを更新。
ニコ動にアップされた動画のバンド名と曲名が逆であること(動画は現在は元に戻った)を知っていたので恐らく騒動についても把握していると思われるが、あくまでも騒動そのものへの言及は避けている。
荒らし等の問題を避ける意味でも、ここからの直リンでは無く内容を知りたい方は直接自分の目で確かめに行くのが良いと思われる。
なお、再燃して以降、wowaka氏は一切騒動について言及していない。
グレーゾーンにて。 | テノヒラ | ラインアート | とおせんぼ |
---|---|---|---|
僕のサイノウ | 裏表ラバーズ | ずれていく | 積み木の人形 |
ローリンガール | ワールズエンド・ダンスホール | アンハッピーリフレイン | SisterJudy |
アンノウン・マザーグース | |||
ライブPの鏡音リン曲『マジックハンド』で、100人のボカロ職人の一人として動画に参加している。登場は4分33秒付近。因みに全員、手のひらの写真を提供しており、現実逃避Pだからテノヒラだ、というわけではない。
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掲示板
872 ななしのよっしん
2024/08/12(月) 09:43:37 ID: oRQYBgop9u
なんか最近ずっと急上昇してるから生き返ったのかと思った。お盆近いから?
873 ななしのよっしん
2024/08/28(水) 15:08:50 ID: DVpUwvcKRV
ニコニコ再構築中の動画でwowakaさんを「見つけた」人がいっぱいいたんだろう。そういう意味では「生き返った」という表現も悪くない
874 ななしのよっしん
2024/10/13(日) 12:16:56 ID: KCz5v9RNJR
人の死って2度あるとはよく言われてるもので・・・
1度目は肉体の死
2度目は忘れ去られること・・・だそうな
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/03(金) 14:00
最終更新:2025/01/03(金) 13:00
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