茨城県[いばらきけん]とは、北関東とも南東北とも言いがたい微妙な位置にある関東地方にある県である。
県花は「バラ」、県木は「ウメ」、県鳥は「ひばり」、県魚は「ひらめ」、旧国名は常陸国(と下総国の一部)。
茨城県あるある
イバラギじゃない!!イバラ「キ」だ!!といわれてもねぇ・・・・。んじゃ、ざっくりと概要説明すっぺ。
茨城県の都市
県内の各地域間での繋がりは比較的薄く、むしろ隣県や東京の方が身近であることが多い。特に県南部程その傾向が強い。
また、南北の繋がりよりもむしろ、東西の繋がりの方が希薄である。これは歴史的に茨城県、ひいてはそれ以前の常陸国の交通網が東京(江戸)とを結ぶルートとして発展してきたことにも起因しており、国道の番号付けにもそれが現れている。
県央地域
那珂川の南側。東京都心から円を書くと、ちょうど100キロ圏に位置する地域。でも、新幹線が通っていないから東京が遠い。茨城都民の多い県南地区とは文化も違う。水戸を中心とした茨城県のど真ん中。
- 水戸市
- 県庁所在地。水戸徳川家(徳川御三家)。偕楽園(日本三大庭園)。納豆。梅。光圀公を筆頭に変な人が多すぎてぜんぜん将軍を輩出できなかった。最後の慶喜公(一橋家へ養子)でやっと出したら尊皇攘夷と版籍奉還と明治維新。 桜田門外の変から因縁関係にあった彦根市(井伊家)は、敦賀市(天狗党の乱からの関係)の仲立ちにより親善都市となりますた。あと、水戸ホーリーホックと、NHK水戸放送局から見えるクネクネのアレが有名か。
- 笠間市
- 東茨城郡岩間町、西茨城郡友部町、旧笠間市が合併。陶芸(笠間焼き)と笠間稲荷で知名度が高い。日本一の栗の産地でもあり、岩間栗はブランド品。
- 小美玉市
- 「小 」川町+「美」野里町+「玉」里村。おみたまという。航空自衛隊百里基地 (と茨城空港)があります。百里基地は首都圏で唯一の戦闘機配備基地であり、航空祭での人気も高いのだが、陸の孤島っぷりが半端ないので行かれる場合はその点に留意されたし。あと、「おかめ納豆」のお膝元です。
- 東茨城郡大洗町
- 大洗水族館と大洗港のフェリー(苫小牧航路)と大洗海水浴場と大洗磯前神社。アニメ「ガールズ&パンツァー」の部隊があり舞台でもあり、ファンによる聖地巡礼が行われている模様。また、大洗磯前神社には軽巡洋艦「那珂」の忠魂碑があるため、昨今の軍艦ブームからこちらを訪問する向きもある。県内有数の漁港でもあり、ここもアンコウやアンコウ鍋が名物。
- 東茨城郡茨城町
- 運転免許センターがあるけど、最寄りの水戸駅からバスで30分。免許を取りに行くのに免許が必要な件について。なぜあんなところに作ったし。ここも栗の産地で、飯沼栗はブランド品。
- 東茨城郡城里町
- 東茨城郡常北町・桂村と西茨城郡七会村が合併して出来た町。もう一歩のところで市になれなかった。自然豊かな町。特産はお茶で、県内最古の古内茶は茨城三大銘茶。
県北地域
那珂川の北側全部。山側と海側の差が激しい。完全な車社会。2017年4月~10月まで放映されたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」の「奥茨城村」の舞台にもなった(大子町・常陸大宮市・常陸太田市・高萩市)。日立か水戸か福島(いわき市)のいずれかと強い関係を持つ地域が多い。
- 日立市
- 県北の盟主。日立製作所(日製)発祥の地。市の雇用のとんでもない比率を日製関係者が占める文字通りの企業城下町、かつ南部以外は平地でないため坂の町。パンポンが市技。 動物園もあります(かみね公園)。
- 北茨城市
- すぐ隣が福島県いわき市のためか、自分を茨城県民と意識している人が少ない。でも市民のアイデンティティはアンコウ。アンコウ鍋をあんこ鍋と言うのがデフォ。なお、いわき市もあんこうが名物であり、いわき市民は密かにライバル意識を持っている模様。
- 高萩市
- 昔は製紙工場で潤っていたが、工場が無くなってからは衰退。それでも木材加工業が主産業。
- ひたちなか市
- 日製の城下町。漁港もあり農地もある。海水浴場もある。ROCK IN JAPAN FESTIVALとネモフィラ・コキアで有名な国営ひたち海浜公園もある。テツなら勝田車両センター(JR東日本)と中根駅(ひたちなか海浜鉄道の秘境駅)。
- 常陸太田市
- 古くは水戸と並ぶ中心地で徳川光圀公(水戸黄門)の隠居地・西山荘がある。個人的には蕎麦が旨い。くめ納豆の生産工場もここ。平成の大合併で4市町村が一つになり、茨城県で一番面積が広くなった。
- 常陸大宮市
- 平成の大合併で5町村が集まってできた市。面積は県内第二位、というか常陸太田・常陸大宮の二市を合わせると県の面積の1/10以上になる。スカパーJSAT(旧JSAT)の大型通信衛星「スーパーバード」の管制局がある。
- 那珂市
- 核融合炉(実験炉)があります。それと、水郡線上菅谷駅があり、郡山方面と常陸太田方面に分かれます。なお、福岡県には那珂川市がある(双方町だったが、人口増で市制施行した)。
- 久慈郡大子町
- 読みは「だいご」である。日本三大名瀑のひとつ「袋田の滝」がある。りんご農園もある。蕎麦もうまい。お越しの際は、車か水郡線でどうぞ。
- 那珂郡東海村
- チェレンコフ光で輝く原子力関連企業で潤っていて、日本で3番目に人口の多い村。俗に言う平成の大合併の中、周辺の自治体と合併を拒んだ理由もそれ。 ちなみに、東日本大震災(震度6と津波)に耐えた東海第二原発は、日本原子力発電です。あと、干し芋の大産地でもある(ひたちなか市と共に)。
鹿行地域
(Q:上記の読み方を答えよ。っていうか普通は読めないよなあ。 A:「ろっこう」地域)
地域全般に言えることだが、国道51号や東関東道の恩恵により、成田や銚子といった千葉県北東部へのアクセスに優れており、都心も極端に遠いわけではない。が、西側へ延びる高規格道路が皆無であったりすることから水戸方面以外の県内のアクセスはお察し下さい。だいたい霞ケ浦のせい。なお、この辺りはすごく平坦なので、昔は鹿島鉄道から地平線が見えました。
- 鹿嶋市
- 茨城のサッカータウン。鹿島アントラーズ、そして大和武尊伝説の鹿島神宮の本拠地で、また国内最大級の掘込港の鹿島港を持つ関東有数の工業都市である。佐賀県鹿島市との兼ね合いで「鹿島町」→「鹿島市」とできなかった><。でも、鹿島アントラーズ、新日鐵住金鹿島製鉄所とか、固有名詞は残っている。また、鹿島神宮は鹿嶋神宮とも書くので、けっこう昔から混用されていたようである。東京~鹿嶋間は高速バスを使うことを非常に強く推奨します。特急?何それ。鉄道だと遅いか高い(あやめ号)。JR東ェ...
- 鉾田市
- メロンの出荷高・生産高ともに日本一。旭村メロンのブランドで出荷しています。
- 神栖市
- ピーマンの生産日本一。鹿島臨海工業地域の中心。Yの字の掘込式人工港が特徴。あと、小説「新世界より」(著:貴志祐介)の舞台。ただ、犯罪・事件や東日本大震災の被災地として取り上げられることが多いのが残念である。年末年始は銚子市で初日の出暴走を行なおうと関東各地から珍走族が非常に多く現れることで有名。2017年4月、神栖市にとって悲願だった神栖警察署スタート。
- 行方市
- これ読める?「ゆくえ」 市ではありません。→正解「なめがた」市
- 潮来市
- 初見ではまず読めなかろう。→正解は「いたこ」市。あやめと水郷のまち。潮来花嫁さんは舟で行く~♪潮来ICから車で5分程度の場所に道の駅もあるのでお土産はそこでどうぞ。
県南地域
ステレオタイプな茨城県らしさは薄く、南に行く程その傾向は顕著。県境の取手や守谷ともなると、千葉県の柏や都心まで気軽に行けてしまう事もあり、よほどの理由でもない限りはわざわざ水戸まで行くことは無い、と言っても差し支えが無いレベルである。
ただし鉄道沿線でない地域に関してはその限りではない。
- 土浦市
- 県南の盟主。霞ヶ浦への港町。ある意味軍都。霞ヶ浦の研究所でファンネル作ってます。それにピンク街が濃い。あとレンコン臭い。上野発の常磐線普通列車(土浦以北逝き)は、ここから先15両→10両編成となります。10月の初めに行われる土浦全国花火競技大会は実質的に「新作花火のお披露目会」も兼ねているため、全国から人が集まります。3DSを持っていくとものすごい勢いですれ違えます。
- つくば市
- 研究所と筑波大学の町であり、リアル学園都市。茨城県の小学生は遠足で筑波山に登るのが定番中の定番。つくば万博(科学万博つくば85')のグッズが家に残っている人どれくらいいる?ご当地ナンバー「つくば」もあるよ。長らく陸の孤島だったが、つくばエクスプレス(TX)が開通して都心が一気に近くなりました(筑波鉄道というのもありましたが…あと乗客奪われた高速バスは一応残ってます)。よかったよかった。水戸方面との交通の便は変わらないが。なお、首都圏で、東京と並び単独(土浦含む)で都市雇用圏を持っているたった2つの都市である。ただ、モータリゼーション後に発展した都市なので、人口の割に市街地スッカスカだけど。
- 石岡市
- はるか昔、常陸国の国府が置かれていた。秋のお祭り(常陸国総社宮例大祭)はなぜかいつも雨に降られる。最近は超自然的存在の美しい乙女が静かなブームだって。市内柿岡に気象庁地磁気観測があり、これが常磐線の取手-藤代間のデッドセクションの原因。
- かすみがうら市
- つくばみらい市と並んで、表記上の字数が日本一長い市。くびれが凄い。
- つくばみらい市
- 平成18年に旧伊奈町、旧谷和原村が市町村合併してできた新しい街。なぜ、こんなキラキラした市名になったかは…察しろ。
- 稲敷市
- 欽ちゃんが創設した茨城ゴールデンゴールズの本拠地。あと、ネスレ日本の登記上の本店所在地。
- 守谷市
- TXと関東鉄道常総線が交わる県境の市。旧北相馬郡の盟主の座を取手市と争う。TX開通に伴う発展が著しく、東洋経済新報「全都市住みよさランキング2008」で1位に輝きました。おめでとうございます。
- 取手市(とりでし)
- “とって”ではない。守谷市のライバル(?)。取手駅は関東鉄道常総線の始発駅で、JR常磐線・上野東京ライン快速列車の終点。通勤時間帯のみ東京メトロ千代田線はここまで来る。テツ的には取手-藤代間のデッドセクションが有名か。取手駅周辺のデパートがほぼ壊滅状態になるなど、ここ最近は隣の守谷に押され気味。取手競輪場は有名っちゃ有名だけど、渋滞が酷くなるしなぁ・・・・・・。
初めて取手市に来た人へ。取手市ではどこを回ればいいのかは、コミュニティバスの耳なし芳一号ことバスの車体を見れば大体わかります。あと、市外の人はミスターマックスへはできるだけバスで来てね。バスの本数は割と多いほうだし、何より取手市東部の動脈ともいえる旧国道6号で渋滞を起こされた日には、住民涙目です。県外では常勝軍団だったPLを破り甲子園優勝した取手二高の知名度は案外高い。
守谷と同じく「茨城都民」の巣窟であり、この界隈では茨城弁が絶滅の危機。
- 牛久市
- (元)世界一デカイ大仏様を拝んだら、ワインでもいかが?
- 龍ケ崎市
- 常磐線を拒否した結果が迷列車(東日本)の人も取り上げた関東鉄道竜ヶ崎線だよ。「竜」ヶ崎市ではないが、施設名だと「竜」が多く、あまり区別されていない。手紙にそう書いても届くし。コロッケを街おこしに使っていたりもする。ちなみに仙台伊達藩の飛び地だった。また、市内唯一の大学であり、大学スポーツ界では有名な流通経済大学がある。この大学を通じて初めて龍ケ崎市の存在を知る人もいる。なお、この龍ケ崎市、字(あざ)がない地名がある都市としても知られる。
- 稲敷郡美浦村(みほむら)
- “みうら”ではない。東海村のインパクトの前に霞みがちだが、実はここも人口1万人を超える村らしからぬ村である。そんな村だけど、お馬さんのトレーニングセンターがあります(゚Д゚)ウマー
- 稲敷郡阿見町
- 終戦までは海軍航空隊(予科練)が設置されていた。累計で24万人が学び、1万8千人余が戦場に散った。戦後、航空隊の跡地は茨城大学農学部キャンパスとなり、多くの若者が学んでいる。これも何かの縁か。特産はすいか、メロンなど。
- 稲敷郡河内町
- 利根川に隣接する。龍ヶ崎飛行場(龍ケ崎市に隣接)、大利根飛行場がある。
- 北相馬郡利根町
- 周辺自治体がどんどん合併する中で、「北相馬郡」名を冠する唯一の自治体となった。べ、別に寂しくなんか無いんだからね!
県西地域
茨城のステレオタイプを地で行く下妻とその対極を行く古河が同居する地域。
如何に東京へのアクセスの容易さが街の雰囲気に影響するかが良く分かる。
- 古河市(こがし)
- もっとも茨城らしくない茨城の町。県内で唯一東北本線(宇都宮線)の駅がある他、国道4号も通っており、東京・埼玉・栃木方面へのアクセスが容易という他地域には無い特徴を持つ。その一方で県内他地域とを結ぶ公共交通機関に乏しく、取手や土浦、水戸といった常磐線や国道6号沿線地域との関係は希薄である。そういった土地柄故、茨城人としてのプライドも訛りも薄く、県民の歌は歌えない人が多い。埼玉県に入ってもいいんじゃないかと思う。
- 筑西市(ちくせいし)
- 鉄道3本、国道2本と交通の要だが影が薄い。担ぎ神輿の総重量が約2tで、とにかくデカイ。合併時、あやうく「しあわせ市」というとんでもない名前になるところだった。あぶなかったね。県内随一の梨産地であり、茨城産梨といえばだいたいここか下妻、八千代あたり。
- 桜川市
- 筑西と笠間にはさまれていまいち発展しない。最近インターチェンジができたが、まわりには田んぼしかない。間違いなく県内有数の不良王国。真壁は古い町並みが残り、地震でピンチを迎えたが、晴れて県内初の国の重伝建地区となった。
- 下妻市 (しもつまし)
- シモンちゃん(♂)と下妻物語で有名な都市。知らない人からはつくば市にあるものと勘違いされがちだが、グランツーリスモやレースゲームでお馴染み「筑波サーキット」があるのもここ。特産は梨とか。
- 結城市
- 結城つむぎ。結城秀康が来たり、水野忠邦の墓があったりと、歴史都市として玄人好み。50号バイパスは、連なる店のすぐ裏がもう畑という、いかにも新興商業地区な風情を見せる。
- 坂東市
- 岩井市・猿島郡猿島町が新設合併して出来た。平将門終焉の地。土地が広いけど交通は不便、最寄り駅?何それ、おいしいの?(東武野田線の愛宕(隣の千葉県)かなぁ)。県内随一、初めて開国後のアメリカに輸出したさしま茶(猿島茶)の産地であり、また岩井はレタスで有名(東京書籍の小学校社会科にも載ってた)。
- 常総市
- 旧水海道市など。映画のロケ地(e.g.「着信アリ」「俺は、君のためにこそ死にいく」)であったり、日系人ブラジル人が多い関係でブラジル銀行茨城出張所があったりする。常総市を走る国道294号はもはや高速道路。
- 猿島郡五霞町
- 茨城県の自治体で一番人口が少なく唯一1万人を下回っている。 というか県内には他に村が2つあるがその東海村・美浦村は人口が万単位という村にあるまじき人口を持つ。MAXコーヒーの利根ソフトドリンクの工場がある。利根川の南に位置するという地理的特性上、その昔、茨城県から脱退するといった噂がたった。
- 猿島郡境町
- 小学校5年生あたりで行われる「宿泊学習」のメッカ、さしま少年自然の家がある。平成の大合併が巻き起こる中、住民投票で合併を阻止し単独行政を営む孤高の町。
- 結城郡八千代町
- ”結城郡”なのに石下町、千代川村が次々と合併してしまい、さらに結城or水海道との合併も頓挫しひとりぼっち。「やちよ乃湯」という温泉が沸いており、レクリエーション施設が結構多い。暴走族珍走団が有名であったのは黒歴史。
簡略地図
※表示の都合上複数セルにわたってしまい、少し分かりにくいところのみ着色してあります。
※群馬県リスペクト。お許し下さい!
※この地図で隣接していても実際は隣接していない場合やその逆もあります。実際の地図はこちらへ。
特に霞ヶ浦近辺のわやくちゃしたあたりはだいぶアバウトです。あくまで簡略です。
茨城県出身の著名人
※ニコニコ大百科に記事がある人物を追加してください
芸能・音楽
スポーツ
他にも桜井マッハ速人/さくらいはやと[格闘家(総合格闘技)]など、多くの著名人を輩出している。
歴史上の人物
その他
架空の人物
他にも似鳥ユキエ(おたんこナース)などのキャラクターが茨城県の生まれとされている。
茨城県の色々
茨城県の主な交通
鉄道は昔は国鉄線に接続する形の路線が幾つかあったが私鉄は関東鉄道しか残っていない。気象庁地磁気観測所が目の敵にされがち。その代わりと言ってはなんだが第三セクター鉄道が割と頑張っている。
鉄道路線
道路
茨城県を舞台にした作品
茨城県の関連動画
茨城県の応援お絵かきこ(市町村含む)
茨城県の関連項目・コミュニティ・チャンネル