普通列車とは、列車種別の一つである。
JRでは特別料金・急行料金の不要な列車を「普通列車」と総称している。これが広義の意味における普通列車である。多くの場合普通乗車券・定期券・回数券のいずれかで乗ることが可能。広義の普通列車には快速・新快速・特別快速などといった種別(早い話が特急・急行以外)も含まれる。国鉄時代には普通列車にも関わらず寝台車のついたものも存在していた。なお、普通列車でもグリーン車や指定席を利用する際は別料金が必要。
各駅に停まる列車である事が多い。「各駅停車」「普通」などと案内される。年齢が上の世代を中心に「鈍行」と呼ぶ場合もある。
「各駅停車」か「普通」かは鉄道会社によって異なる。
JR東日本の場合はおおむね近郊電車で各駅にとまるものを「各駅停車」、中距離電車の場合を「普通」を称している傾向にある。これは、中距離列車の場合、線路上のスペースの問題や、乗客の遠近分離の観点から主に都心部付近でホームの設置する駅を一部の主要駅に絞っており、物理的に各駅に停車できないことから使い分けているものと考えられる。なお、常磐線においては2004年10月16日より、中距離運転の普通列車について取手以西で全て「快速」として案内するようになった。
関東の大手私鉄では「各駅停車」と呼ぶことが多いが、京急の場合は「普通」もしくは「普通車」などと案内する。
一方、関西・東海地方の大手私鉄では発車標では「普通」と案内する場合がほとんどだが、車掌や駅員の案内、自動放送などでは「各駅停車」と案内するという傾向がみられる。
南海電鉄では南海本線系統の最下位種別を「普通」、高野線系統の最下位種別を「各停」としている。(このため汐見橋線も各停表記。)理由は南海本線の今宮戎駅、萩ノ茶屋駅にはホームが存在せず停車できないからである(南海本線の普通の停車駅は下りは「新今宮、天下茶屋から各駅停車」、上りは「天下茶屋までの各駅と新今宮に停車」と案内される。
なお、「普通」としていても地方など、乗降客が少ないなどの理由で通過する駅がある列車もある。普通列車の通過に対する認識においても地域差があり、北海道では途中駅を通過する普通列車も多く見られるが、近畿地方では「普通列車の通過は地元民を侮辱する行為」と見なされる傾向があるため、たった1駅だけしか通過しない列車であっても「快速」とされるケースがある。JR四国の鳴門線ではラッシュ時の利便性向上のために途中駅(5駅)に止まらない普通列車が2014年3月から設定されている。
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最終更新:2025/01/01(水) 08:00
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