新札幌駅とは (シンサッポロエキとは) [単語記事]

概要

ホーム

隣の駅

新札幌駅とは、北海道札幌市厚別区厚別中央2条にあるJR北海道千歳線の駅である。駅番号はH05。

札幌市営地下鉄東西線の駅については「新さっぽろ駅」を参照。

新札幌駅 1973年 9月9日開業。相対式2面2線。高架駅。ホームは3階にあり、2階が駅舎、1階が店舗となっている。

戦時中、当駅の辺りは国鉄の錬成農場と陸軍の弾薬庫が存在していた。戦後、これらの土地を譲り受けた札幌市が一帯を「新札幌副都心」と命名し、大規模な再開発を行うことになった。農場跡地は市営ひばりが丘団地に、弾薬庫跡地は商業施設となる。

この頃、国鉄は千歳線の新線を建設するための路線計画が存在していた。当初はひばりが丘団地を通過する予定であったが、後に現在地を通るように変更。
建設時は「新札幌駅」の名称は現在の札幌貨物ターミナル駅が使用していたため、仮称は下野幌駅となっていたが、初代新札幌駅が札幌貨物ターミナル駅に改称し、当駅が「新札幌駅」となった。

開業当初は特急列車は通過しており、普通列車のみ停車していた。1982年 3月に札幌市営地下鉄東西線が当駅まで延伸したため乗り換え駅となり、同年11月に一部の特急、急行が停車するようになった。その後、停車する列車は増加し、その後は寝台特急を除く全列車が当駅に停車するようになった（寝台特急はホームからはみ出すため通過となっていた）。
しかし、これだけ重要な駅でありながら、待避線も通過線も無いため、よく過密状態になる。ちなみに待避可能な駅は南千歳方面は2.9km先の上野幌駅、札幌方面は5.1km先の白石駅である。つまりおよそ8kmの間待避線が存在しないことに。しかも、白石駅は下りしか待避できないため、札幌駅から発車した電車は上野幌駅までの13.8kmの間待避できないことになる。
またホームが短いため、かつては「スーパー北斗」「スーパーおおぞら」が10両編成になる場合および「はまなす」が増結される場合は、ホームから列車がはみ出していた。これは当駅が開業時点では特急停車、ましてや全列車停車することを想定していなかったためだと思われる（2016年にホームが延長されたため、現在は解消済み）。
ホームに関しては増結する時だけはみ出すので問題は無かったが、待避線に関しては、駅が建物の間に挟まれている以上、設置することは不可能である（ちなみに隣の平和駅は構造上、待避線は設置できない）。おかげで千歳線の列車は増発したくてもこれ以上増発できない状態である。

函館本線の厚別駅は徒歩15分～20分程度と比較的近いため、急行「はまなす」が存在していた当時は、北海道&東日本パス利用者がよく「厚別ダッシュ」をしていた（札幌行き「はまなす」を当駅で降りて厚別駅まで歩くことで、旭川駅行き普通列車に乗り換える。「はまなす」を札幌駅まで乗ると接続しない）。

1	千歳線（上り）	新千歳空港・苫小牧・東室蘭・函館・帯広・釧路方面
2	千歳線（下り）	札幌・小樽方面

しんさっぽろ

Shin-Sapporo

かみのっぽろ
Kami-Nopporo

路線名	種別		隣の駅（下り）	当駅	隣の駅（上り）
■千歳線	特急	北斗	札幌駅 01	新札幌駅 H 05	南千歳駅 H 14
		おおぞら
		とかち
		すずらん			千歳駅 H 13
	特別快速エアポート				南千歳駅 H 14
	快速エアポート	通常			北広島駅 H 07
	快速エアポート	朝晩のみ	白石駅 H 03
	区間快速エアポート		札幌駅 01
	普通		平和駅 H 04		上野幌駅 H 06