豊ヶ岡駅は、かつて北海道樺戸郡月形町字豊ヶ丘にあった、JR学園都市線(札沼線)の駅である。
豊ヶ岡駅 | |
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とよがおか - Toyogaoka | |
基本情報 | |
所在地 | 北海道樺戸郡月形町字豊ヶ丘 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道 |
所属路線 | 札沼線(学園都市線) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 | 1.2人/日 (2014-2018年度の平均) |
開業年月日 | 1960年9月10日 |
備考 | |
駅テンプレート |
とよがおか | ||||||||
豊ヶ岡 | ||||||||
Toyogaoka | ||||||||
いしかりつきがた Ishikari-tsukigata |
さっぴない Sappinai |
月形町の中心駅「石狩月形駅」の隣にあった駅。住所は豊ヶ丘だが、駅名は豊ヶ岡となっている。
比較的視界の開けた場所を通ることが多い学園都市線(札沼線)であるが、なぜか豊ヶ岡駅周辺だけ林に囲まれており、近くの跨線橋からでないとその位置を確認するのは困難である。
いわゆる秘境駅のひとつ。全体的に沿線人口の少ない北海道の鉄道事情の中でも豊ヶ岡駅の秘境度はかなり高く、札幌からは比較的訪問しやすい場所。北海道で秘境駅といえばJR室蘭本線の小幌駅なんかが有名だが、雰囲気的には豊ヶ岡駅も勝るとも劣らない秘境度だと思う。
1面1線のホームに降り立つと、まず視界に飛び込んでくるのは駅を囲む林と、外へと通じる申し訳程度の砂利道。そして砂利道の側には木造の待合室。夏季は線路にぼうぼうと草が生え、これで列車が走れるのかと不思議に思えてくる。駅から見渡せる範囲に人家はなく、林の外に抜けてようやく数件確認できる程度である。
利用者は少ないながらも待合室は一通りの備品が揃っていてよく管理されている様子だが、これは札沼線の浦臼~石狩当別間が開通した当初、豊ヶ丘地区に駅が設置されず、不便に思った地元住民の請願によって1960年(昭和35年)にようやく豊ヶ岡駅が設置された経緯があり、その後地元住民によって大切に管理されているからだそうである。
秘境駅と言っても、当駅に停車する列車はそれほど少ないわけではなく(2009年時点では上り・下りそれぞれ一日7本ずつ→廃止直前時点でも上下5本ずつ)、列車での到達難易度はそれほど高いわけではない。また前述の通り外へと通じる道は一応あるので自動車でも行けないことはないが、駅へと通じる道は狭い上にトラックが頻繁に往来し、当然駐車場などという気の利いたものもないため、近くに車を停められる場所など無いと思って良い。周りへの迷惑を顧みないのであれば話は別だが…
そんな豊ヶ岡駅も、札沼線北海道医療大学駅~新十津川駅の廃止とともに運命を共にすることとなった。2020年5月7日、豊ヶ岡駅は廃止。しかし運悪く(?)新型コロナウイルスの感染拡大が報じられた時期と被ってしまい、JR北海道も列車の減便・運休を余儀なくされたために豊ヶ岡駅に最後に列車が来たのは同年4月17日であった。
ちなみに廃線まであと半年になろうという2019年12月、いわゆるマナーの悪い撮り鉄が当駅付近の線路に乱入し列車が98分遅延するという事件が起きた。当時の報道によると、この事件で乗客約10人に影響が出たという。
もう一度言うが、1時間半以上も遅延したときの影響が10万人ではなく10人である。こんな状況だからいかにこの路線の需要が低かったか理解いただけると思う。
鉄道駅としての役目を終えた後、待合室は撤去されたが、線路やホームなどは2023年現在も残されている。この豊ヶ岡駅を含む石狩月形駅─札比内駅間を観光用のトロッコ路線として活用する計画も持ち上がっている。
▲2023年7月時点の豊ヶ岡駅跡地 |
隣の駅 (北海道医療大学・石狩当別・札幌方面) |
当駅 | 隣の駅 (浦臼・新十津川方面) |
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石狩月形駅 | 豊ヶ岡駅 | 札比内駅 |
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最終更新:2024/12/23(月) 20:00
最終更新:2024/12/23(月) 19:00
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