千歳線とは (チトセセンとは) [単語記事]

千歳線とは、

JR北海道の鉄道路線（沼ノ端駅 - 南千歳駅 - 白石駅、南千歳駅 - 新千歳空港駅）
北海道中央バスのバス路線（札幌ターミナル・福住駅 - 千歳駅） →参考：北海道中央バス
あつまバスのバス路線（千歳駅 - 新千歳空港 - 早来駅 - 厚真） →参考：あつまバス

を示す。本項目では1.について扱う。

概要

千歳線

基本情報
運行事業者	北海道旅客鉄道
起点	沼ノ端駅（本線）南千歳駅（支線）
終点	白石駅（本線）新千歳空港駅（支線）
総路線距離	56.6km（本線） 2.2km（支線）
総駅数	16駅（一般駅：1駅、旅客駅：14駅、貨物駅：1駅）
路線記号	H（沼ノ端～白石） AP（新千歳空港）
軌間	1,067mm
最高速度	120km/h （沼ノ端～白石） 95km/h （南千歳～新千歳空港）
全通	1926年 8月21日（本線） 1992年 7月1日（支線）

室蘭本線沼ノ端駅と函館本線白石駅を結ぶ幹線で、本線とは別に南千歳駅と新千歳空港駅を結ぶ支線(通称・空港線)がある。ただし沼ノ端駅や白石駅が始終着の列車は存在せず、運行系統上の千歳線は「札幌駅～苫小牧駅・新千歳空港駅」と認識されることが多い。白石駅から札幌駅の間は複々線となっており、函館本線（岩見沢駅・旭川駅方面）の列車と支障しないようになっている。

空港アクセスや通勤・通学の他にも、札幌から室蘭・函館方面へ向かう特急列車が利用したり（函館へは函館本線の長万部駅～小樽駅を経由する手もあるのだが、勾配や線形で高速運転に向かない）、札幌から帯広・釧路方面へ向かう特急も走るなどしており、白石駅～南千歳駅間は特急や快速などの高頻度運転区間となっている。
特急列車や快速列車が多いため、日中の普通列車は札幌駅～千歳駅の間で最低でも1本、多いと3～4本の列車に追い抜かれる。特急と快速を3分差くらいで走らせ、その2本が同一の駅で普通列車を追い抜くのもよくある。普通列車と快速列車の接続は基本的に北広島駅となる（例外あり）。

北広島駅以北の区間では路線の付け替えが行われている。もともと千歳線は苗穂駅～東札幌駅～月寒駅（つきさっぷ～）～大谷地駅～上野幌駅（旧）～北広島駅間を結んでいたが、線形が悪いため、1973年（昭和48年）に白石駅～北広島駅間に路線を新設し、移設した。そのため、千歳線の名称上の起点は今でも苗穂駅のままである。事実、千歳線の０キロポストは苗穂駅に存在する。
（しかし、事業基本計画や『鉄道要覧』などの鉄道に関する資料には、「沼ノ端駅～白石駅間」と記載されている。）
なお、旧線跡はサイクリングロードとして整備されており、北広島付近～上野幌付近で並走する事となる。
また、北広島駅～上野幌駅間にはかつてラッシュ時などに追い抜き用として使用されていた西の里信号場がある。

全駅ナンバリングが行われている。全線でKitacaおよびこれと相互利用できるIC カード（Suicaなど）に対応。なお、南千歳駅～植苗駅間に2017年まで存在した美々駅（現:美々信号場）は、IC カード全国相互利用サービスに対応する駅における、全国初の廃止駅となった。

現在、「エスコンフィールドHOKKAIDO」の最寄り駅となる「北海道ボールパーク駅（仮）」を上野幌駅～北広島駅に設置する予定となっている。その他に新千歳空港駅へ分岐する支線を本線化し、函館・釧路方面の特急列車を新千歳空港駅まで直通させる計画が存在するが、こちらの計画の実行は未定となっている。

駅一覧

廃駅・廃止信号場及び過去の接続路線については、JR発足日(1987年 4月1日)以降に存在していたもののみ掲載する。

本線

全線複線

特急：「北斗」「すずらん」「おおぞら」「とかち」、特快：特別快速エアポート、快速：快速エアポート、区快：区間快速エアポート
●＝停車、▲＝一部停車、｜＝通過

便宜上、運行形態が一体化されている室蘭本線（苫小牧駅～沼ノ端駅）、函館本線（白石駅～札幌駅）も掲載する。

路線名	駅番号	駅名	停車駅					■乗換・備考	所在地
路線名	駅番号	駅名	普通	区快	快速	特快	特急	■乗換・備考	所在地
室蘭本線	H18	苫小牧駅	●	新千歳空港直通	新千歳空港直通	新千歳空港直通	●	■JR北海道：室蘭本線（東室蘭方面）・日高本線	苫小牧市
室蘭本線		苫小牧貨物駅	｜				｜	貨物駅（日高本線との施設上の分岐駅）
千歳線	H17	沼ノ端駅	●				｜	■JR北海道：室蘭本線（岩見沢方面）
	H16	植苗駅	●				｜
	（H15）	美々信号場	｜				｜	待避用信号場 2017年 3月4日旅客駅から格下げ	千歳市
	H14	南千歳駅	●	●	●	●	●	■JR北海道：千歳線（支線）・石勝線
	H13	千歳駅	●	●	●	｜	▲
	H12	長都駅	●	●	｜	｜	｜	副駅名「キリンビール北海道千歳工場前」
	H11	サッポロビール庭園駅	▲	●	｜	｜	｜		恵庭市
	H10	恵庭駅	●	●	●	｜	｜	副駅名「北海道文教大学前」
	H09	恵み野駅	●	●	｜	｜	｜
	H08	島松駅	●	●	｜	｜	｜
	H07	北広島駅	●	●	●	▲	｜		北広島市
		北海道ボールパーク駅（仮称）	｜	｜	｜	｜	｜	2028年度開業予定
		西の里信号場	｜	｜	｜	｜	｜	閉塞境界（待避設備なし）
	H06	上野幌駅	●	｜	｜	｜	｜		札幌市	厚別区
	H05	新札幌駅	●	●	●	●	●	■札幌市営地下鉄：東西線（T19）【新さっぽろ駅】		厚別区
		札幌貨物ターミナル駅	｜	｜	｜	｜	｜	貨物駅		白石区
	H04	平和駅	●	｜	｜	｜	｜
	H03	白石駅	●	｜	▲	｜	｜	■JR北海道：函館本線（岩見沢方面）
函館本線	H02	苗穂駅	●	｜	｜	｜	｜	名称上の起点（JR北海道函館本線上の駅）		中央区
函館本線	01	札幌駅	●	●	●	●	●	■JR北海道：函館本線（小樽方面）・札沼線（学園都市線） ■札幌市営地下鉄：南北線（N06）・東豊線（H07）【さっぽろ駅】		北区

支線

線内全列車停車、全線単線

駅番号	駅名	■乗換・備考	所在地
AP15	新千歳空港駅	○新千歳空港	千歳市
H14	南千歳駅	■JR北海道:千歳線（本線）・石勝線千歳線札幌方面直通	千歳市