巻町操(まきまち みさお)とは、和月伸宏の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物である。
京都隠密御庭番衆・先代御頭の孫娘。両親はいないようで、葵屋で柏崎念至(通称・翁)に育てられた。初登場時16歳。
御庭番衆の現・御頭である四乃森蒼紫や般若らを慕っていたが、蒼紫らが幼い操を置いて出て行ったため、ずっとその行方を捜している。
初登場時は蒼紫らを探しに京都を飛び出し東京へ旅に出た帰りで、追剥していたところを京都へ向かっていた緋村剣心に見つかり咎められる。その後ひと悶着あり、剣心が蒼紫の名を口にしたため情報を聞き出そうと彼を追い回す。
結果的に彼女が跳躍できない断崖絶壁を剣心が飛び越えたことで追跡不能になるが、蒼紫に会いたい一心で無謀にも飛んでしまい転落。この行為に剣心は彼女を放置するほうが危ないと判断し、以降行動を共にすることになる。
初登場時の年齢は16歳だが、小柄で幼児体型であるため、作中人物からは子供扱いされることが多い。斎藤一や相楽左之助からは(神谷薫の狸、高荷恵の狐から連想し)「イタチ娘」と呼ばれる。精神年齢が近い明神弥彦とは、一緒に何かを企むシーンがしばしばある。
蒼紫に恋し、彼を「蒼紫様」と呼ぶ(そして彼を侮辱されると怒る)など心酔しているが、蒼紫が翁を切り捨てた時は蒼紫を敵とみなして御頭を追放扱いし、代わりに自分自身が御庭番衆の御頭を名乗る。京都編後に蒼紫が改心してからはやっと一緒にいられるようになったが、彼がしょっちゅう出歩くため不貞腐れている。蒼紫から塩対応されても、つきまとい続けている。
操はふて寝した薫に代わる京都編のヒロインとして登場したキャラであるが、剣心に恋心を抱くような関係ではない(原作者も剣心を好きにならない女の子をコンセプトとしていた)。薫と違って性格も男勝りでわがままなど、活発さが強調されている。表情も漫画的で非常に豊富。
人誅編でも物語中盤から登場し、薫の依頼を受けて雪代巴の日記帳を届けに蒼紫と共に東京へと出向き、雪代縁との最終決戦にも同行する。事件が片付くと、蒼紫と共に京都へ帰る。
5年後を描いた『春に桜』では蒼紫と共に神谷道場を訪れ、剣心や薫たちと再会している。
元々はストーリーの展開上、剣心と薫が離れ離れになってしまったので、その間の代行ヒロインとして急遽誕生したキャラ。ストーリーがやや暗い方向に向かっているので、できる限り明るく描こうと描いていたら、薫と弥彦を足して二で割ったキャラになってしまった。デザイン上のモチーフは不知火舞やユリ・サカザキに近いと語っている。
後の連載作品である『武装錬金』の主人公武藤カズキのモチーフにもなっている。
見た目は小柄で華奢な少女ながら、御庭番衆の一員だけあって実力は蒼紫の折り紙付き。足の速さが自慢で、投げ苦無を武器に般若直伝の拳法も使う。
ただし強いといっても作中の主力に比べると見劣りは否めない。剣心の前では自慢の俊足もついていくのがやっと、拳法は(ギャグ描写を除けば)体重の軽さからノーダメージ、本気の必殺「貫殺飛苦無」も抜刀の風圧ですべて落とされるなど全く通用しなかった。挙句に「敵からしたら(赤ん坊の)伊織も操も同じ」などと言われてしまう。
メインキャラが敵の主力とタイマンするのがお約束展開な中、京都編では薫と組んで本条鎌足(大鎌の鎌足)を倒すサポート役に甘んじるなど、個の戦闘の見せ場が少ない。しかし京都では人望と人気を利用し京都大火を未然に防いだり、人誅編では非戦闘要員ながらも海中の機雷を破壊し進路を確保するなど、戦闘以外の活躍は多い。
とんでもないおでんば娘で、京都へ向かう道中、同行していた剣心も散々手を焼いていた。翁に育てられた影響が随所にみられ、わがままは筋金入り、まれに外来語も使う。恋する乙女風の描写は多いが、京都編では男衆の目の前で服を脱ぎはじめ忍装束に着替えるなど女としての羞恥心はやや欠ける。
本条鎌足との交戦中に下半身を見せられた際はパニックに陥り、思わず鎌足のアレが翁のアレよりも大きいことを公衆の面前で暴露してしまう。
忍装束とは別に、飾り帯のついたオーソドックスな甚平を普段着として持っている。弥彦からは「変な恰好」と密かに思われていた。
最愛の人である蒼紫への想いはほぼ一方通行だが、無視されながらも蒼紫も本音では大切にしており、京都編で修羅に堕ちたときでも操には危害を加えなかった。
薫のことは京都で出会ってから仲良くなっており、「薫さん」と呼んで姉のように慕っている。十本刀が葵屋を襲撃した際には薫とタッグを組み、鎌足を撃破している。
弥彦とは年少コンビ(といっても薫のほうが年は近いが)として何かと行動を共にすることが多い。特に人誅編では二人の元気さが絶望的な状況の中で希望となっていた。ちなみに、二人とも別に好きな人がいるため恋愛に発展することはない。
相楽左之助と斎藤一のことは邪険に扱われ、「イタチ娘」呼ばわりされていたことから良く思っていなかった。左之助のことは物語終盤で初めて実力を認めている。
蒼紫の部下の御庭番衆にも懐いており、特に般若のことは君付けで呼び、特に親しみを持っている。ほかに式尉はさん付けで呼んでいるが、一方で癋見や火男は呼び捨てで実力をあまり評価していないらしい。
元々子供っぽい見た目だったが、原作の後日談「春に桜」で21歳になった絵はやたら幼く描かれ、もはや幼女。22歳で落ち付いた雰囲気の恵とは対照的である。
テレビアニメ版では京都編が終わり蒼紫が戻ったあとも、なぜか御頭を名乗るシーンがある。
実写映画版では人物設定に大きな違いはないが、リアリティのためか言葉遣いや外見が異なる。言葉は標準語で話す原作やアニメと違って、京都出身設定に沿い京都なまりでしゃべる。服装は二の腕や太もも丸出しで漫画チックだった原作とは異なり、時代背景に沿った露出のない着物に変更されている。
niconicoでは検証シリーズで「巻増し」、薫に「奈緒美さん」と呼ばれることもあるが、確認できる動画は削除されたため、確認しづらい。
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最終更新:2025/01/09(木) 07:00
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