三条燕とは、以下のものを指す名称である。
「るろうに剣心」作中にて主人公・剣心たちの行きつけの牛鍋屋「赤べこ」で働いている女の子。
癖のあるおかっぱ頭が特徴。枕が変わると、寝癖がすごい事になるようだ。
初登場は5巻。弥彦が赤べこで働き始めた後から、同じく赤べこで働くようになった。
気が弱く泣き虫でおどおどした性格故に、江戸時代の悪習を引きずっては昔の主従関係にあった男・長岡幹雄のいいなりになっていたところを弥彦や剣心達に助けられる。その縁から、当初は同じ店で働いている弥彦を、(彼女の方が1つ年上なので)弥彦ちゃんと呼んでいたが、次第に弥彦君と呼ぶようになり、同時に勇気を持って強く生きる事を約束する。
雇い主たる赤べこの店員・関原妙の影響なのかどうかは不明だが、錦絵を集めるのが(隠れた)趣味で、6巻では左之助に錦絵を頼もうとして躊躇っていたり、その真意を汲む左之助に対して頬を染めるなど、この時点から赤べこの新しい仕事服(和月妙の趣味らしい)と合わせて多くの読者を萌えの境地へ誘った。
続く7巻以降、ストーリーの舞台が京都へ移ると京都編が決着して剣心達が東京へ帰るまで恵共々長らく出番が無くなってしまうのだが(でも10巻では背表紙で、しかもカラーで出演してるから全然寂しくないけどな!)、やがて人誅編が開始されるあたりで久々に登場、剣心との会話で満面の笑みを浮かべたりするなど(そしてちょっとした驚き顔と脚線美も見せてくれた)、主要な女性キャラである薫たちとは異なる魅力がある。
勿論、薫や恵とは違い戦闘行為に関しては殆ど無縁で、初登場時の弥彦と長岡一味との戦闘を除けば戦いの舞台には顔を見せていない。しかし続く人誅編の後半、薫と剣心が縁の「人誅」によって何気ない日常から一緒に去っていった事で絶望に暮れる中、町で暴れまわる鯨波を止めるべく奮闘する弥彦を助けるべく落人達の住まう落人群へ1人足を運び、剣心に会いに行くために勇気を振り絞って落人群へ立入ると生気を失い蹲り続ける剣心に必死で呼びかけるというまさかの大活躍を見せる。そしてその活躍が実り、剣心は謎のオイボレの後押しもあって完全復活を果たす事になる。
そういった意味では、人誅編において彼女は雪代巴に並ぶキーパーソンと言えるかもしれない。
その後も、弥彦や剣心達の事をいつも心配しながらも影で見守り続けており、また剣心と薫の仲が上手くいくように応援していたようだ。
やがて明治十五年になると、弥彦共々大人へと成長しており、メイド服(ウエイトレスの服?)に身を包んだことで一層愛らしい少女になった。作者に曰く、「この娘がヒロインの漫画が読みたい!と思わせるようなデザイン」との事で、作中でも弥彦共々恋人同士の仲を満喫している。また、帰国した塚山由太郎から口説かれており、燕を巡って弥彦と由太郎が大喧嘩したらしい。
「北海道編」では、弥彦との仲は周知の事実となっており、剣心は彼女のことを紹介する際「弥彦のよい人」と扱っている。道場で留守を守ることになった弥彦に同居を申し込まれている。
28巻の作者のコメントによれば、燕はこの後弥彦と結婚、明るく一本気な息子・心弥を授かり、やがて剣心と薫の息子・剣路と逆刃刀を巡って対立する、という構想(後日談)があったらしい。
ちなみに完全版19巻の再筆版では、剣心や弥彦、薫たちの影響なのか迷惑な客対策として赤べこの「樫のお盆」を護身用に持っているようになった。
アニメ版でのCVは平成版は白鳥由里が、令和版は大野柚布子が担当している。
実写映画版では、第1作目では永野芽郁、最終章では柿原りんかが演じている。
名前は冒頭でも触れた、作者・和月の出身地である新潟の地名「三条市」「燕市」に由来。
(もっとも燕や長岡に限らず、「るろうに剣心」では新潟の地名を元にした名前の人物が少なからず登場する。)
また、キャラクターデザインは「美少女戦士セーラームーン」の土萠ほたるがモチーフであるらしい。
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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