塚山由太郎(つかやま ゆたろう)とは、和月伸宏の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のの登場人物である。
刀剣の売買を生業とする豪商・塚山由左衛門の息子であり、石動雷十太の弟子として剣術を志す少年。作中では明神弥彦のライバルとして描かれている。
裕福な家庭に生まれたお坊ちゃんだが、元士族でありながらも商人になりいつも愛想笑いでペコペコ頭を下げて武士の魂たる刀を外国に売ってまで商いに精を出す父に反発しており、無敵の剣客になって父を見返すことを目標としていた。そんな折、強盗に襲われたところを雷十太に助けられ、一睨みしただけで強盗を撃退した彼の強さに惚れ込んで弟子入りする。
もっとも雷十太からは弟子入りしてからも稽古をつけてもらえておらず、そのため神谷道場で神谷薫からの指導を受けるまでは竹刀の握り方すら知らないほどの素人だった。
剣の才能は目を見張るものがあり、薫のもとで剣術の稽古を受け始めてから瞬く間に上達し、弥彦の良いライバルとなっていた。緋村剣心は「士族であることを誇りに思っているのは弥彦と同じ。だが強くなりたいと思う気持ちの出どころはまったく正反対でござるな」と評している。
雷十太のことを理想の剣客として心酔するほど尊敬していたが、実は雷十太はパトロンとして塚山家を利用していただけで由太郎のことを本気で弟子にしようと思っておらず、出会ったときの強盗騒ぎも雷十太による自作・自演によるものだった。さらに雷十太の飛飯綱(かまいたち)に巻き込まれる形で右腕の筋を斬られてしまい、剣術は二度と出来ないと診断されてしまう。
大好きな剣術を絶たれたうえに尊敬していた師匠に裏切られていたことで流石に意気消沈してしまうが、弥彦からの叱咤激励によって元気と剣術への情熱を取り戻し、右腕の治療のためにドイツへと旅立った。
明治15年には日本に帰国しており、弥彦と共に、神谷道場の師範代となっているとされたが、『北海道編』では右腕は完治はしておらず門人札も五年前に掛けたままになっているだけで「剣術は諦めたし門下生でもない」と由太郎本人が否定している。
青年になった由太郎はイケメンに成長しているが、薫曰くプレイボーイ。どうやら三条燕をめぐって弥彦と三角関係になっているらしく、弥彦が出稽古で数日道場を離れたときは頻繁に燕に会いに行ったり、燕をナンパしようとして弥彦に成敗されそうになっている。
番外編「明日郎前科アリ」では刀剣の輸出で一財を成し、様々な輸出品を扱う「塚山商会」の若旦那となっていることが明らかにされている。
旧アニメ版では設定が大きく異なっており、伊豆の富豪の御曹司という設定で、父は「伊豆の雷神」と謳われた剣豪だったが、既に故人となっている。父を超える剣豪になるために腕の立つ剣客を自分の師匠にしようとし、雷十太の弟子となる。雷十太編後のアニメオリジナルストーリーに再登場しており、原作と違って右腕の怪我は完治し、医学を志すようになっている。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/23(月) 10:00
最終更新:2024/12/23(月) 10:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。