陶芸、作陶というのも、やっていれば上手くなっていくものなのでしょうけれど、賞とかを貰う人はそれとは違うところで評価されているのですか。 人間なんだから最初から筋が良いとかあるとは思いますけれど、やっているうちにそれなりの形にはなってくるのでしょうね？ 賞とかを貰うというのは、上手下手でない部分で評価されているのでしょうか。

陶芸は確かに練習を重ねることで技術は向上しますが、賞を受ける作品の評価は単なる「上手さ」だけではありません。 陶芸の評価ポイントは主に以下のような要素が含まれます： ・技術的な完成度（形の安定性、均一性、釉薬の扱いなど） ・独自性や創造性（オリジナリティ） ・表現力や芸術性 ・伝統技法の理解と応用 ・素材への理解と活用方法 特に評価が高い作家は、基本的な技術を習得した上で、自分だけの「表現」や「世界観」を持っていることが多いです。これは単に長く続けるだけでは必ずしも得られるものではなく、作家としての感性や探究心、独自の視点が重要になります。 もちろん、継続することで技術は向上し、「それなりの形」には確実になっていきます。しかし高い評価を得る作家は、技術的な上達に加えて、自分の表現したいものを明確に持ち、それを形にする力を持っています。 賞の評価においては、技術的な完成度は基本として、その上で時代性（現代の感覚に合っているか）、独創性、芸術的価値、文化的背景の理解などが複合的に判断されることが多いです。