江戸時代後半になると、どの藩も財政的に苦しくなってしまっていくのはなぜでしょうか？

激しいインフレが幕末まで、延々と続いたからです。 江戸時代は、平和が続いたおかげで、町人が経済力を向上させました。 つまり、消費階級だった武士から、供給者である町人に、 財が流出し続けたわけです。 その結果、経済力をつけた町人も、積極的な消費を行うようになり、 供給よりも、需要過多の時代が訪れたわけです。 しかも、平和が続いた事で、人口が右肩上がりで増え続けたから、 さらに消費が増えて、モノ不足の状態が続き、物価が高騰したのです。 これに対する最も有効な手段は、生産を増やすイノベーションを起こす事、 つまり、ヨーロッパのような産業革命が必要だったわけですが、 急激な社会の構造変化を嫌う江戸幕府は、そのような対策には、 幕末まで全く無頓着だったから、インフレが収まる事は無く、 武士の生活はどんどん、苦しくなっていったのです。 そして、幕府の無策に背を向けて、独自に藩政改革を行い、 藩内で産業革命に着手して、財政改善に成功したのが、 薩摩、長州、佐賀、土佐といった、 後に「薩長土肥」と呼ばれる外様大名たちだったわけです。

税が米であり、商品作物の生産や商工業の発展に伴う税収の増加が無い一方、半運営の諸経費は持続的なインフレにより増加していったため。

外国の船がやってきたり鎖国が解除されているので、 外国人が多くなったことにより、 犯罪も多くなり、お金を持ってる日本人が狙われたりして 世相も治安もおかしかったのではないかと思います。 安政の大獄も、誰が逮捕投獄されていたのか わかったものではありません。