「上下関係」と「ミス」について、ある特徴を持つ物語がないか、質問させていただきます。 例として幾つかの物語の重要な展開を明かします。ご注意ください。 「ある組織に属する人物が、自分より上と下の立場の人物が両方同じミスをして、自分はしていないので、擁護も批判も難しくなった」要素のある物語がないかの質問です。 『JIN-仁-』原作で、漢方医の医学館の集まりで、漢方医の1人が、蘭方医の医学所の松本良順について、「先の上様の脚気も治せなかったくせにつけ上がっていた」と陰口を言い、医学館の代表の多紀が「同じく治療を命じられていたこのわしも無力ということだな?」と言ってたじろがせました。この漢方医自身にも脚気の有効な治療法はなかったはずですが、自分自身は命じられて失敗したわけではなかったようです。 『ウルトラマンZ』で、防衛組織のうち、劇中の人物のほとんどの中でもっとも地位の高いクリヤマと、現場の隊員のうち、ハルキ以外に下の立場の人間がいないらしいヨウコは、共に悪役のセレブロに寄生されており、それでロボットのウルトロイドゼロを奪われました。 劇中ではウルトロイドゼロを開発したユウキマイが悪いような扱いですが、私個人は、寄生されたクリヤマとヨウコにも責任があると考えています。しかしそれに劇中で言及されないのは、劇中の組織のほとんどの人物がユウキマイも含めて、「クリヤマより下でヨウコより上」の立場なので、擁護も批判もしにくいのではないかと推測しています。 また、以前ヤフー知恵袋で、『釣りバカ日誌』では社長と平社員が仕事を軽んじて趣味の釣りに熱中してその間の立場の人間がどう話して良いか分からなくなるという回答をいただきました。 また、ドラマ『半沢直樹』で、銀行で「ミスをした」と批判されている際中の半沢について、半沢より上で大和田より下の立場の行員が「あいつは頭取になりたいなどと言っている」と陰口を言い、大和田が「それは行員として当然ではないか」と擁護していたという回答もいただきました。 また、『ウルトラセブン』では、地球防衛軍のうち、モロボシダン以外の人物が「超兵器R1号」の実験に賛成した結果、ギエロン星獣を生み出す失敗になったという回答もいただきました。しかしこれについては、組織全体のミスであり、最終的に反省はしていました。 そこで質問があります。ここまで挙げた以外に、ある組織に属する人物が、「自分より上と下の立場の人物」が「両方同じミス」をして、なおかつ「自分自身はそのミスをしていない」ので、擁護も批判も難しくなったという展開のある物語はありませんか? 重要な展開を明かしていただいてもかまいません。 カテゴリは「特撮」、「コミック」ですが、他でもかまいません。 題名だけでなく、誰が誰のどのようなミスを指摘しにくくなったか、詳しく教えていただけると助かります。