Google Cloud Platform の事例紹介とピタペラポン
続いては、
株式会社グラシスの長谷川 祐介さん。Google Cloud Platform を使い MSP、システム コンサルティング事業をしていく中での事例を紹介いただきました。その中の 1 社として 4月に開始予定の新しい教育サービス、ハマる英語動画アプリ「ピタペラポン」を提供する
株式会社ハグカムの道村 弥生さんにも登壇いただきました。
この Blog では、Google Cloud Platform のセッションに限定してお伝えしていますが、
Google for モバイル アプリでは、モバイル アプリケーションのビジネスから開発、UI/UX までを総合的に扱ったイベントとして開催されました。その中でも新規事業開発の中で、長谷川さんと道村さんのお話は、多くの面を伝えてくれた内容でした。
グラシスさんの事例はゲームを中心に、例えば
株式会社 Zeadle さんのソーシャル ゲームのバックエンドでは通信に WebSocket を使い、各種ログは BigQuery に送信、ディスクには SSD 永続化ディスクを使っていることや、その他グロバールなリアルタイム対戦ゲームの話など聞かせていただきました。そしてゲームだけではない、ということで道村さんと交代です。
道村さんのスライドの中で、長谷川さんが登場し引用されていた一言が印象的でした。
“インフラはまるっとお任せで、コンテンツ開発・運営に注力して下さい。”
Google Cloud Platform とグラシスさんでインフラを整え、ハグカムの皆さんは、サービス内容とアプリケーションの UX に集中する、事業に係わる様々な役割の人が自分のやるべきことに徹底的にフォーカスしている状況が道村さんのセッションから伝わってきます。
道村さんの伝えてくれた、サービスのコンセプトから、それを実現するために何が必要となるのか、その考え方は、新しくサービスを始めようと考えている人にも開発者の皆さんにも参考になることが多かったのではないでしょうか。
道村さんも、
イベントについてのレポートを書いています(写真付き)。
MAGELLAN on Google Cloud Platform
このセッションの最後は、
株式会社グルーヴノーツさんです。Ruby 開発者としても有名な近永 智之さんに、ゲーム、車載機器、IoT などのモバイル アプリケーション向けプラットフォームである
MAGELLAN と、MAGELLAN が動作している Google Cloud Platform について話していただきました。MAGELLAN プラットフォームでは、アプリケーションは Docker コンテナを使いデプロイするように構成され、柔軟なアプリケーション構成、高速なデプロイ、そしてスケーリングを実現し、HTTP(S) だけでなく、HTTP2、MQTT のサポートされていること、そしてマルチ ステージの仕組みも単に開発を簡単にするだけではなく、アプリケーションの審査までも考慮して設計されている点が特徴的でした。
様々な Google Cloud Platform サービスを活用していただいている中で、今回は Compute Engine と BigQuery について、利用する中で特に何が役に立つかという視点で説明されました。Compute Engine では大きく 4 つ:
- Google Cloud Platform 間のサービス連携
他にも多くのクラウド サービスの経験があるグルーヴノーツさんのお話は Google Cloud Platform の特徴が良く分かるものだったのではないでしょうか。たとえば、高可用性についてのお話では、冗長化構成は必要だとしながらも、ライブ マイグレーションによって、メンテナンス再起動がスケジュールされたとしても自動的にインスタンスが物理マシンを移動し、ソケットを繋いだままのインスタンスであるにもかかわらず接続が切れることもないと、スクリーンショットを交えた説明が行われました。
BigQuery については、グルーヴノーツさんでの使い方は、ユーザーのアクションのログ、リソース情報を集め、状況分析、課金情報の計算のために利用し、データ投入はストリーミングのみ利用しているそうです。そして、BigQuery のとてつもなく速いクエリー、そして高いコスト パフォーマンスについて話してくれました。
Google Compute Engine の説明のときの Interoperability のお話の中で、Compute Engine から他のサービスへのアクセスは、スコープ設定をしておけば認証の設定を簡略化できる
(編集注:プロジェクト作成時に、他の Google サービスへアクセスするためのサービス アカウントが自動作成されるため)と説明してくれましたが、データ投入部分に使っている fluentd でもこのように認証を簡略化できているそうです。
コストについては、バッチでのインポート/エクスポートは無料、ストレージコストは容量あたり Google Cloud Storage よりも安く、ストリーミング インサートでは 10 万レコードあたり $0.01 と非常に高い性能に対して、コスパフォーマンスに優れていると説明してくれました。
次回は、セールス エンジニア 丸山 智康による、Google Maps API と Google Cloud Platform を使ったモバイル アプリケーション開発に関するセッション、「Maps API で、かしこく地図アプリを開発しよう」をレポートします。
- Posted by Google Cloud Platform Japan Team
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