自社のデータ センターや物理的なインフラの設置が必要であれば、私たちがこの会社を立ち上げることはできなかったでしょう。NASA のサーバーからのペタバイト(8x1015ビット)以上の衛星画像をダウンロードするためには、ストレージと帯域幅だけでも無理があります。
幸いにも
Google Earth Engine プロジェクトでは、公開されているすべてのランドサット画像のためのレポジトリがホストされています。
私たちはこうしたデータをすべて使用できるようになり、コンテナで実行される
Google Compute Engine のアプリケーションと、衛星データ間の高帯域リンクが実現しました。もしこのやり方が出来なかったら、データの移行に膨大な時間を費やすことになっていたでしょう。
Google Cloud Platform では、通常のスペース、電力、冷却、ネットワーキングの問題に対処する必要なく、オンデマンドの仮想スーパーコンピューターを活用できます。もし数年前であれば現在 Google のサービスを用いて行っていることを実行するためには、世界最大のスーパーコンピューターが必要だったことでしょう。
例えば、最近行った分析で起動したプロセッサコアは 30,000 個を超え、16 時間の持続スループットは 1 秒あたり 23 ギガバイトでした。このようなことは、ほんの数年前には想像すらできませんでした。
大規模な作業が終了した数秒後には使用されていたリソースが他の顧客に割り当てられて、次々とユーザーの各々のニーズに応じて活用されていく仕組みは信じがたいほど素晴らしいものです。
現在、Descartes Labs でこれらすべてのサービスをお客様と共に活用しています。
もし仮にプログラムで 1 年間のクレジットを付与されていなければ、ペタバイト規模の作業を実行できることはなかったでしょう。
Google は寛大にも、支払を開始する前に活動する場所を与えてくれました。Cloud Platform は他のクラウド ソリューションに対してかなりのコスト競争力がある上、スケーリングの能力も備えています。しかも、Google はコンテナといった領域でのイノベーターであるため、Google のスタックにワークロードを移行するのも簡単です。
クラウド ソリューションの導入を検討しているスタートアップは、選択するソリューションが実験の自由を与えてくれるかどうかを確かめることが重要です。限られた予算のなかで、IT 管理ではなく製品開発にこそ活動の重きを置きましょう。
小規模でも世界を変えるという夢を持っている Descartes Labs のようなスタートアップにとっては、GCP テクニカル チームとのパートナーシップが非常に重要です。
プラットフォームの立ち上げや運用からその価値の最大化まで、Google には本当に力を尽くしていただきました。クラウド コンピューティングの現状打破に向け、Google チームとさらに連携できることを楽しみにしています。
- Posted by Mark Johnson, CEO, Descartes Labs
* この投稿は、米国時間 11 月 13 日、Descartes Labs の CEO である Mark Johnson によって投稿されたもの(投稿はこちら )の抄訳です。
本ブログがお送りするスタートアップ シリーズは、スタートアップのプラットフォームの構築と拡張を支援する Google Cloud Platform for Startups プログラム を活用して活躍している、最も革新的な企業にスポットライトを当てていきます。
本日は地球資源の観察により新たな発見を、ディープラーニングによる衛星画像分析会社、Descartes Labs の CEO を務めるマーク・ジョンソン氏にお話を伺います。
米国の農業生産高を早く正確に予測、30,000 個を超えるプロセッサコアの起動、16 時間で 1 秒あたり 23 ギガバイトの持続。Google Cloud Platform を活用しながら、Descartes Labsがこれらをどのように実現しているのかについてお話しいただきます。
NASA の衛星が宇宙から地球を撮影し始めて約 40 年が経過しますが、デスクトップ コンピューターの性能の限界により、アーカイブされている画像を簡単に利用することはできませんでした。
Descartes Labs では NASA や他の衛星の画像を分析し、世界中の作物の成長度合いや健康状態、都市の拡大傾向、森林火災の範囲、入手可能な飲料水の状態など、人間の生活や天然資源に関わる貴重な情報を収集しています。
私達の最初の製品は世界中で栽培されるトウモロコシを追跡するものでした。11 年に及ぶ検証試験に基き、今では米国農務省よりも早く正確に 、米国のトウモロコシ生産高を予測しています。
自社のデータ センターや物理的なインフラの設置が必要であれば、私たちがこの会社を立ち上げることはできなかったでしょう。NASA のサーバーからのペタバイト(8x1015ビット)以上の衛星画像をダウンロードするためには、ストレージと帯域幅だけでも無理があります。
幸いにも Google Earth Engine プロジェクトでは、公開されているすべてのランドサット画像のためのレポジトリがホストされています。
私たちはこうしたデータをすべて使用できるようになり、コンテナで実行される Google Compute Engine のアプリケーションと、衛星データ間の高帯域リンクが実現しました。もしこのやり方が出来なかったら、データの移行に膨大な時間を費やすことになっていたでしょう。
Google Cloud Platform では、通常のスペース、電力、冷却、ネットワーキングの問題に対処する必要なく、オンデマンドの仮想スーパーコンピューターを活用できます。もし数年前であれば現在 Google のサービスを用いて行っていることを実行するためには、世界最大のスーパーコンピューターが必要だったことでしょう。
例えば、最近行った分析で起動したプロセッサコアは 30,000 個を超え、16 時間の持続スループットは 1 秒あたり 23 ギガバイトでした。このようなことは、ほんの数年前には想像すらできませんでした。
大規模な作業が終了した数秒後には使用されていたリソースが他の顧客に割り当てられて、次々とユーザーの各々のニーズに応じて活用されていく仕組みは信じがたいほど素晴らしいものです。
現在、Descartes Labs でこれらすべてのサービスをお客様と共に活用しています。
もし仮にプログラムで 1 年間のクレジットを付与されていなければ、ペタバイト規模の作業を実行できることはなかったでしょう。
Google は寛大にも、支払を開始する前に活動する場所を与えてくれました。Cloud Platform は他のクラウド ソリューションに対してかなりのコスト競争力がある上、スケーリングの能力も備えています。しかも、Google はコンテナといった領域でのイノベーターであるため、Google のスタックにワークロードを移行するのも簡単です。
クラウド ソリューションの導入を検討しているスタートアップは、選択するソリューションが実験の自由を与えてくれるかどうかを確かめることが重要です。限られた予算のなかで、IT 管理ではなく製品開発にこそ活動の重きを置きましょう。
小規模でも世界を変えるという夢を持っている Descartes Labs のようなスタートアップにとっては、GCP テクニカル チームとのパートナーシップが非常に重要です。
プラットフォームの立ち上げや運用からその価値の最大化まで、Google には本当に力を尽くしていただきました。クラウド コンピューティングの現状打破に向け、Google チームとさらに連携できることを楽しみにしています。
- Posted by Mark Johnson, CEO, Descartes Labs