※この投稿は米国時間 2019 年 2 月 1 日に Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
現代のエンタープライズ開発では、組織内外のデベロッパーにサービスをエクスポーズできる API の構築が本質的に重要です。ただし、単に API を作成するだけでは十分ではありません。API と API プログラムの市場への投入が成功するかどうかは、デベロッパーに働きかけてそれらを実際に使ってもらえるかどうかにかかっています。社内や外部のさまざまなデベロッパー コミュニティにおいて、API の採用や利用をデベロッパーに促すうえで決め手となるのが、デベロッパー ポータルです。
大西洋を挟んだ対岸では、New York Times が 2018 年の冬季オリンピック開幕を前に、Cloud Firestore を使用したリアルタイム更新のプッシュ通知機能をモバイル アプリケーションの The Times に追加しました。この機能自体は以前から備わっていましたが、Cloud Firestore の導入前はスケーリングに難点がありました。それぞれの読者のアクセス履歴を追跡し、適切な種目や試合のコンテンツを配信することが求められましたが、Cloud Firestore の導入により、動的にクエリを発行して、更新情報をリアルタイムで読者に送れるようになりました。従来よりもターゲットを絞り込んだコンテンツをすばやく送れるようになったのです。
ベータ リリース以来、構築された Cloud Firestore データベースは 100 万近くに上っています。このプラットフォームは、数キロバイトから数ペタバイトまでのさまざまなデータベースに対応できるように設計されています。Cloud Firestore 上では、1 つのアプリケーションだけでも毎秒百万以上のリアルタイム更新をユーザーに送信しています。とはいえ、こうしたアプリケーションはほんの始まりにすぎません。サーバーレス アプリケーション開発について詳しく学びたい方は Global Digital Conference のアーカイブをご覧ください。
皆さんからのご意見、ご感想をお待ちしています。皆さんが開発されたシステムのことも、ぜひお聞かせください。皆さんのアプリケーションで今すぐ Cloud Firestore をお試しください。 - By Amit Ganesh, VP Engineering and Dan McGrath, Product Manager
「『バクレツモンスター』では、 PvP(Player versus Player:対戦プレイ)サーバー運用にも GKE を活用しています。これまでは、アクセスするユーザーさまが増えると新しいサーバーを追加し、都度 IP を手動で登録・管理していたのですが、GKE 導入後は、完全に自動増減できるようになりました。また、そのおかげで過剰な準備をしておく必要がなくなり、さらなる費用減にも繋がっています。」(邵さん)
Open Service Broker は、アプリケーションにネイティブに組み込めるさまざまな GCP サービス(ストレージ、ビッグデータ、機械学習、モニタリング、デバッギングなど)へのアクセスを提供します。アプリケーションが利用できるサービスの範囲をさらに広げるため、Open Service Broker には今後も多くの GCP サービスが対応する予定です。
私たちは、Google Cloud を SAP アプリケーションの実行に最も適した場所にしたいと考えています。これからの数か月間、引き続き皆さんのご意見を伺いながら、より多くのアップデートを提供していきます。なお、GCP 上の SAP ソリューションの詳細については、こちらのサイトで学ぶことができます。
- By Jiri Vondra, Solutions Architect, Cloud Partner Engineering
株式会社LIXIL は、住生活グループ(現・LIXILグループ)の事業子会社を統合するかたちで 2011 年 4 月に設立(「トステム」「INAX」「新日軽」「サンウエーブ」「TOEX」はブランド名として存続)。建材・設備機器の製造、販売を行う B to B to C 企業で、その年間売り上げはグループ全体で約 1.7 兆円。建築材料・住宅設備機器では、業界最大手の企業の一つとなります。従業員数はグループ全体で 61,140 人(2018 年 3 月末時点)。
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エンジニア 栗本 浩佑氏
ひと手間かけて BigQuery 上のユーザー識別子を統一し、分析精度を向上
建築材料から、玄関・窓まわり、水まわり設備まで、家づくりにおいて、今やなくてはならない存在となっている株式会社LIXIL。その Web サイトには月間約 200 万人もの人々が訪れます。
「まずはコストですね。BigQuery では従量課金制を選択しているので、初期投資を最小限に抑えることができます。その後、必要に応じて規模を拡大していけることも大きなメリット。API や SDK(Software Development Kit)がとても充実しており、必要に応じて外部サービスと連携させやすい点も気に入っています。そして何より速度ですね。何十 、何百 GB などの大きなデータにクエリを投げた際のレスポンスが抜群に速いなと実感しています。」(栗本さん)
加えて、エンジニアでなくとも、データ ポータル(旧名称:Data Studio)など BI ツールを使うことですぐに、データの分析・ビジュアライズができるようになることも評価しているとのこと。
「データ ポータルでは日々のパフォーマンスを可視化したレポート作成を自動化したりするのに使っています。他の BI ツールと比べて操作がかなり直観的なので、初心者でもすぐに使えるようになるのも大きな魅力です。実際、弊社でも、新卒で入ってきた未経験の新入社員が半年くらいで、ばりばりと使いこなしています。」(栗本さん)
Google スプレッドシートでの分析が最も有効なのは、データが最新の場合です。今後数週間以内に、Apps Script やマクロ レコーダーのようなツールを使って、接続した BigQuery データの自動更新をスケジューリングできるようになります。たとえば、1 日の初めにコンピュータの電源を入れると、最新のデータが整い、分析が可能な状態になるように Google スプレッドシートのデータが自動的に更新されます。Google スプレッドシートでのマクロの記録や実行の方法について興味がある方は、G Suite のこちらのブログ記事をご覧ください。
Google Cloud は、インターネットサービス業界で活躍するインフラエンジニア、サーバーアプリケーションエンジニア、テクニカルリーダーの皆様に向けて、"Google Cloud INSIDE Digital" を開催します。
業界をリードする方々や、深い専門知識をもつ Google 社員をスピーカーに迎え、注目インターネットサービスの開発の裏側や、Google Cloud Platform(GCP) を中心としたテクノロジーアップデートをお届けします。この Google Cloud INSIDE Digital をきっかけに、新しいサービスやプロダクトが生まれるような会へ、参加者の皆様と共に育てて行きたいと考えています。
「これまではアプリのログであったり、ユーザーの注文情報であったりとか、比較的構造化された、BigQuery と相性のよいデータを取り扱ってきました。しかし、今後は弊社で開発しているタクシー向けのドライブ レコーダーの映像や、非構造化データをいかに上手く取り扱っていくかが課題となっていきます。そこで役立ってくれそうなのが、Google Cloud Platform が誇る、画像認識系の AI サービス。Cloud Auto ML や、Cloud Vision API などといったサービスを活用して、ドライブ レコーダーの映像を分析し、車や構造体を抽出して、非構造化データを構造化するなどといったことを、運用コストを抑えつつ、行っていきたいと考えています。」(饗庭さん)
なお、AI サービスについては非構造化データだけでなく、従来のデータ分析にも活用していきたいとのこと。「BigQuery ML に注目しています。現在進めている施策の、一歩先の世界観として、社内の予測モデルのようなものを自律的に使えるようになっていったら、データ活用がより拡がっていくのではないかと期待しています。」(饗庭さん)
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