Google Cloud Platform とモバイル
”もちろんモバイルでも使えるのはわかるけど、モバイル と Google Cloud Platform はあまり関係ないのでは?” そう思ったかもしれません。でも、グレッグが話したように Google Cloud Platform は、
Cloud Endpoints をはじめとした様々なサービスを提供することで、
アプリケーション開発だけに集中 できるように、そこに Android や YouTube や Maps などの API も含めてモバイル アプリケーションの開発を支えています。
そして Google Cloud Platform の価値が最初に見出されたのが、Angry Birds の
Rovio や
Snapchat に代表されるようにモバイルの領域で、数億のユーザー、毎秒 50 万のリクエストに対応できるようにするには、計算処理だけではなくて、キャッシュやネットワークや DB、全ての層でスケール可能である必要がある、そしてそれがまさに Google Cloud Platform がモバイルで選ばれている理由であると話しました。このようにモバイルにおいて安全で信頼できるバックエンドを切り離して考えることはできません。
モバイル アプリケーションの潮流と問題点、そして Firebase
日本でモバイル デバイスを使うとき 3G、4G と高速な回線が普通ですが、一方で世界のモバイル接続の 65% が、遅い 2G 回線であるということはご存知ですか?
これから、あるいはもう準備中かもしれませんが、皆さんもこれから作るモバイル アプリケーションを世界に展開することを考えていると思います。そのアプリケーションもスマートフォンが登場した当初、タッチ スクリーンや小さなディスプレイなどハードウェアにあわせたアプリケーションが主流だったので、この問題は考える必要のないことでしたが、今ではマルチ デバイス、ソーシャル、そしてリアルタイムのアプリケーションが主流となって、世界と向きあうには、回線速度は考えなければならない問題になってきています。
そこで Google Cloud Platform に
Firebase が加わりました。Firebase は、NoSQL の JSON を使ったデータベースであり、データを保存するとミリ秒のうちに接続しているデバイスと同期してくれる機能を備えています。そして、デバイスにデータのコピーを残すことで、通信が不安定でも遅くても応答性能を落とさないアプリケーションを容易に実現可能です。
Firebase を使う利点はもう 1 つ、その容易さ。バックエンドは Firebase が担当してくれるので、フロントエンドだけに、エンド ユーザーの問題解決だけに時間を使うことができる。Firebase は iOS、Android、Javascript クライアントからの接続、REST API を使ったサーバ サイドとの接続も実現できて、マルチ デバイス対応から別のサービスと組み合わせた機能拡張までも可能です。
今 Firebase は、世界中で 16 万人近い開発者に利用されて、100 万のデバイスから同時にデータが送られてきます。CBS、Citrix、Instacart、TED、Nest を始めスタートアップから大企業までが Firebase を使いプロダクトを構築していると、グレッグは基調講演を締めくくりました。
Google スケールで実現するグローバルなアプリ基盤
ランチタイム セッションも引き続きグレッグ ディミチュリと、もう 1 人 Google Cloud Platform, Japan Sales Lead 塩入 賢治が登壇しました。グレッグはグローバルなアプリケーション基盤として Google Cloud Platform がどのように使われているか、そして塩入が日本での状況について話しました。
Build. Store. Analyze. All on Google’s Infrastructure.
グレッグの話を振り返るためには、次のスライドから始めることが適しているでしょう。
“この 15 年で、地球上最速の最も強靭で最も質の高いクラウド インフラストラクチャーをGoogle は創り上げた。”
そして、そのインフラストラクチャーの上で、自分のアプリケーションを動かすことができるのが、Google Cloud Platform。そのときアプリケーションは、必要な時に必要なだけアプリケーションをスケールし、あらゆる構成が可能な柔軟性を持ち、そして常に一貫した高パフォーマンスを得ることができる。そして、低く抑えられる柔軟なコスト体系と、月間 99.95% の SLA のなかで。
Google Cloud Platform は、素晴らしいパートナーと、何よりそこでもの凄いアプリケーションを作っている皆さんの成功と一緒に進んでいますと、グレッグは締めくくりました。
Firebase Hello World デモ
グレッグの講演の途中、彼自身の手で Firebase のデモが行われました。HTML で書かれた UI にその場で数行の Javascript を追加するだけで、リアルタイム チャット アプリケーションを作れることを実演しました。基調講演で Firebase が大小多くの企業に使われていると伝えましたが、国内での導入事例はまだ多くないと思います。今回のデモで、Firebase を使うといかに簡単にアプリケーションを構築できるか、Firebase のリアルタイム性、サーバサイドのコードが一切書かれていないことが伝わったのではないでしょうか。
今回と同じものではありませんが、
Firebase のチュートリアル でも似たようなチャット アプリケーションの構築の方法を説明しています。
国内の動向
昨年 4 月 Google Cloud Platform が国内で本格展開されてから約 1 年、多くの皆さんにご利用いただき、特に
Compute Engine 、
BigQuery の利用が拡大しました。
これまでは、技術としての使い方は Web 上にも多くあったものの、ビジネスの中でどう使っているかということを、なかなか伝えることがでないでいましたが、この後のセッションで登壇いただいた、Aiming さん、Groovenauts さん、HugCome さんをはじめ、これまでにお伝えしてきた事例、これからお伝えしていく事例と、どんどん紹介できるようになってきました。
また、国内のコミュニティとして Google Cloud Platform User Group が発足し、様々に活動を始め(先週 3 月 6 日には
沖縄 で開催されました)、そして Google Cloud Platform 専用として独立したこの Blog や
Twitter 、そしてさらなる日本語情報の充実を進めていきます(がんばります!)。
次回は、先日の
デブサミ でも登壇しました Google Cloud Platform セールス エンジニアの福田 潔による「コンテナ技術と Google Compute Engine で実現するクラウド時代のアプリ実行環境 〜 サーバーサイドはこれで決まり!」をレポートします。
-Posted by Google Cloud Platform Japan Team
2 月 25 日 Google for モバイル アプリ 〜 Google と切り開くアプリ ビジネスの未来 〜 が六本木アカデミーヒルズで開催されました。
基調講演から全てのセッションで満席に近く、熱気に包まれた 1 日となりました。申し込みをしたものの抽選に当たらなかったり、当日これなかった皆さんもいると思いますので、各セッションの模様を振り返っていきます。
今日は基調講演からランチタイムセッションまでを振り返ります。
モバイル アプリを支える Google Cloud Platform のビジョン
基調講演に登壇したのは、Google Cloud Platform Product Management 本部長 グレッグ ディミチュリ。モバイル と Google Cloud Platform についての、これまでとこれからについての講演です。
Google Cloud Platform とモバイル
”もちろんモバイルでも使えるのはわかるけど、モバイル と Google Cloud Platform はあまり関係ないのでは?” そう思ったかもしれません。でも、グレッグが話したように Google Cloud Platform は、Cloud Endpoints をはじめとした様々なサービスを提供することで、アプリケーション開発だけに集中 できるように、そこに Android や YouTube や Maps などの API も含めてモバイル アプリケーションの開発を支えています。
そして Google Cloud Platform の価値が最初に見出されたのが、Angry Birds の Rovio や Snapchat に代表されるようにモバイルの領域で、数億のユーザー、毎秒 50 万のリクエストに対応できるようにするには、計算処理だけではなくて、キャッシュやネットワークや DB、全ての層でスケール可能である必要がある、そしてそれがまさに Google Cloud Platform がモバイルで選ばれている理由であると話しました。このようにモバイルにおいて安全で信頼できるバックエンドを切り離して考えることはできません。
モバイル アプリケーションの潮流と問題点、そして Firebase
日本でモバイル デバイスを使うとき 3G、4G と高速な回線が普通ですが、一方で世界のモバイル接続の 65% が、遅い 2G 回線であるということはご存知ですか?
これから、あるいはもう準備中かもしれませんが、皆さんもこれから作るモバイル アプリケーションを世界に展開することを考えていると思います。そのアプリケーションもスマートフォンが登場した当初、タッチ スクリーンや小さなディスプレイなどハードウェアにあわせたアプリケーションが主流だったので、この問題は考える必要のないことでしたが、今ではマルチ デバイス、ソーシャル、そしてリアルタイムのアプリケーションが主流となって、世界と向きあうには、回線速度は考えなければならない問題になってきています。
そこで Google Cloud Platform に Firebase が加わりました。Firebase は、NoSQL の JSON を使ったデータベースであり、データを保存するとミリ秒のうちに接続しているデバイスと同期してくれる機能を備えています。そして、デバイスにデータのコピーを残すことで、通信が不安定でも遅くても応答性能を落とさないアプリケーションを容易に実現可能です。
Firebase を使う利点はもう 1 つ、その容易さ。バックエンドは Firebase が担当してくれるので、フロントエンドだけに、エンド ユーザーの問題解決だけに時間を使うことができる。Firebase は iOS、Android、Javascript クライアントからの接続、REST API を使ったサーバ サイドとの接続も実現できて、マルチ デバイス対応から別のサービスと組み合わせた機能拡張までも可能です。
今 Firebase は、世界中で 16 万人近い開発者に利用されて、100 万のデバイスから同時にデータが送られてきます。CBS、Citrix、Instacart、TED、Nest を始めスタートアップから大企業までが Firebase を使いプロダクトを構築していると、グレッグは基調講演を締めくくりました。
Google スケールで実現するグローバルなアプリ基盤
ランチタイム セッションも引き続きグレッグ ディミチュリと、もう 1 人 Google Cloud Platform, Japan Sales Lead 塩入 賢治が登壇しました。グレッグはグローバルなアプリケーション基盤として Google Cloud Platform がどのように使われているか、そして塩入が日本での状況について話しました。
Build. Store. Analyze. All on Google’s Infrastructure.
グレッグの話を振り返るためには、次のスライドから始めることが適しているでしょう。
“この 15 年で、地球上最速の最も強靭で最も質の高いクラウド インフラストラクチャーをGoogle は創り上げた。”
そして、そのインフラストラクチャーの上で、自分のアプリケーションを動かすことができるのが、Google Cloud Platform。そのときアプリケーションは、必要な時に必要なだけアプリケーションをスケールし、あらゆる構成が可能な柔軟性を持ち、そして常に一貫した高パフォーマンスを得ることができる。そして、低く抑えられる柔軟なコスト体系と、月間 99.95% の SLA のなかで。
Google Cloud Platform は、素晴らしいパートナーと、何よりそこでもの凄いアプリケーションを作っている皆さんの成功と一緒に進んでいますと、グレッグは締めくくりました。
Firebase Hello World デモ
グレッグの講演の途中、彼自身の手で Firebase のデモが行われました。HTML で書かれた UI にその場で数行の Javascript を追加するだけで、リアルタイム チャット アプリケーションを作れることを実演しました。基調講演で Firebase が大小多くの企業に使われていると伝えましたが、国内での導入事例はまだ多くないと思います。今回のデモで、Firebase を使うといかに簡単にアプリケーションを構築できるか、Firebase のリアルタイム性、サーバサイドのコードが一切書かれていないことが伝わったのではないでしょうか。
今回と同じものではありませんが、Firebase のチュートリアル でも似たようなチャット アプリケーションの構築の方法を説明しています。
国内の動向
昨年 4 月 Google Cloud Platform が国内で本格展開されてから約 1 年、多くの皆さんにご利用いただき、特に Compute Engine 、BigQuery の利用が拡大しました。
これまでは、技術としての使い方は Web 上にも多くあったものの、ビジネスの中でどう使っているかということを、なかなか伝えることがでないでいましたが、この後のセッションで登壇いただいた、Aiming さん、Groovenauts さん、HugCome さんをはじめ、これまでにお伝えしてきた事例、これからお伝えしていく事例と、どんどん紹介できるようになってきました。
また、国内のコミュニティとして Google Cloud Platform User Group が発足し、様々に活動を始め(先週 3 月 6 日には沖縄 で開催されました)、そして Google Cloud Platform 専用として独立したこの Blog や Twitter 、そしてさらなる日本語情報の充実を進めていきます(がんばります!)。
次回は、先日のデブサミ でも登壇しました Google Cloud Platform セールス エンジニアの福田 潔による「コンテナ技術と Google Compute Engine で実現するクラウド時代のアプリ実行環境 〜 サーバーサイドはこれで決まり!」をレポートします。
-Posted by Google Cloud Platform Japan Team
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