そして、その開発の中心人物が、同社に入社したばかりという甲斐 駿介さん。大学在学中、19 歳の時に友人と一緒に飲食店の経営を始め、並行して Google でのインターンも経験していたという若きエンジニアです。
「飲食店の経営と Google でのインターンシップを同時に体験して思い知ったのが、経営に関する両社の余りに大きなギャップです。Google の誇る、世界最高レベルの経営ノウハウとテクノロジーをごくごくわずかでも飲食業界に持ち込むことができれば、業界全体の生産性が劇的に向上するという確信を持ちました。」(甲斐さん)
また、基本機能の開発は一通り終わったものの、今後の機能追加にも意欲的。具体的には機能の検証のために Google Stackdriver を活用し、細かく取得した利用ログから意味のあるものだけを抽出して、そこから店長のタイプを機械学習を駆使して深く分析・レポートする内部向けの機能を検討中とのこと。「お客さまからの要望を対面でお伺いすることももちろん大事なのですが、こうしたデータ分析も大事。この両輪でさらなる機能強化をはかっていきたいですね」と甲斐さんは言います。
太平洋地域においては、RTI-C や NEC と共に HK-G ケーブルの敷設に取り組んでいます。Indigo などの既存海底ケーブルと HK-G を組み合わせれば、米国とオーストラリアの間に複数のスケーラブルで多様な通路が確保され、太平洋地域でのレジリエンスが向上します。その結果、オーストラリアとアジアの主要ハブとの間のキャパシティが増え、レイテンシの低下が期待できます。また、近く開設予定の香港リージョンのキャパシティも拡大されるでしょう。
図 3. Google が投資しているすべての海底ケーブル。今回発表した新設ケーブルは黄色で示してあります。Google の海底ケーブルは、他社にはない信頼性、スピード、セキュリティを提供します。
Google は、計画中および建設中のものを含め、11 本の海底ケーブルに直接投資しています。表中で黄色表示のものは、今回発表した 3 本のケーブルです(直接の所有権を持つこれらの 11 本に加え、多数の海底ケーブルをリースしています)。
海底ケーブルへの投資がお客様にもたらすメリット
今回の新規投資は既存のクラウド ネットワークの規模拡大に寄与します。Google ネットワークは 100 以上の POP(points of presence、地図)と 7,500 を超えるエッジ キャッシング ノード(地図)を備えています。今回の投資により、すべての Google ユーザーは、より高速で信頼性の高い接続性を得られることになります。
単純な話ですが、Google ネットワークがなければ、Machine Learning Engine や Spanner、BigQuery などの Google Cloud Platform サービスや G Suite をユーザーが期待する品質で提供することはできません。別の言い方をすれば、Google Cloud のお客様は、スピード、キャパシティ、信頼性の面で世界的に知られた Google のケーブル システムと同じネットワーク インフラストラクチャを利用できるのです。
サービス アカウントを使用すると、クラウド ベースのアプリケーションがスケール アップまたはダウンしたときに、新しい VM がインスタンス テンプレートから自動的に作成され、正しいサービス アカウント ID が割り当てられます。このようにして、その VM は起動時に、関連するサブネットにおける適切な権限のセットを取得し、それによってファイアウォールが自動的に構成、適用されます。
さらに、サービス アカウントで Cloud IAM ACL を使用すると、アプリケーション マネジャーはファイアウォール ルールを、たとえば “application x” サーバーを “database y” にアクセスできるようにする、という形で表現できます。これにより、サーバー IP アドレス リストを手動で管理する必要性が軽減され、人的エラーが発生する可能性が低くなります。
このプロセスは、IP アドレス ベースのファイアウォール ルールのメンテナンスよりも格段に容易で、管理もしやすくなっています。ファイアウォール ルールのメンテナンスを一時的な VM 用に自動化したりテンプレート化したりすることは簡単ではないからです。
お客様がデプロイするアプリケーションのアクセス制御や権限管理が適切に行われることを、私たちは願っています。サービス アカウントを有効にする方法についてはこちらを参照してください。Cloud IAM とサービス アカウントについて詳しく知りたい方は、サービス アカウントとファイアウォールの使用に関するドキュメントをご覧ください。
* この投稿は米国時間 1 月 4 日、Technical Program Manager である Daniel Merino と、Product Marketing Manager である Srinath Padmanabhan によって投稿されたもの(投稿はこちら)の抄訳です。
- By Daniel Merino, Technical Program Manager and Srinath Padmanabhan, Product Marketing Manager