世界中の多くのビジネスが、VMware のデータセンター仮想化ソリューションを利用してインフラストラクチャーの仮想化とデータセンターの最適化を行っています。そして本日、VMware のハイブリッド クラウド プラットフォームである vCloud Air を通じて、VMware のお客様へ Google Cloud Platformサービスを提供開始することを発表しました。ビジネスにおいて、総合的なインフラストラクチャーを考える際、柔軟性は重要なポイントです。本日の発表で、VMware のデータセンター仮想化ソリューションをご利用の皆様が、Google Cloud Platform を簡単に統合できるようになります。

それにより、Google BigQuery や Google Cloud Storage といった Google Cloud Platform のツールやサービスを利用し、よりスケールし、生産性と機能性を向上することができます。VMware のお客様は、Google のパブリック クラウドが提供するセキュリティ機能、スケーラビリティ、そしてコスト パフォーマンスといったメリットを受けていただけます。利用されるインフラストラクチャーは、10 億もの検索結果をミリ秒で返したり、60 億時間/月の YouTube ビデオをホストしたり、また 4 億 2500 万の Gmail ユーザーへのストレージを提供しているものと同じインフラストラクチャーです。

Google BigQuery, Google Cloud Datastore, Google Cloud StorageGoogle Cloud DNS は VMware vCloud Air から直接利用可能となり、ひとつの購買およびサポート経路から vCloud Air と Google Cloud Platform の両方をご利用いただけます。
  • vCloud Air のお客様は、既存のサービス契約およびネットワークインターコネクトから Google Cloud Platform を利用でき、Google Cloud Platform サービスは利用した分だけの課金でご利用できます。
  • VMware vCloud Air の利用規約内で Google Cloud Platform を利用でき、VMware のグローバル サポート サービス (GSS) チームのサポートを受けることができます。
  • HIPAA への準拠が必要な米国の企業は、VMware’s Business Associate Agreement (BAA) で特定の Google Cloud Platform のサービスをカバーできます。
VMware からの Google Cloud Platform サービス提供は、今年中に開始の予定です。さらに、vRealize Cloud Management Suite (VMware のハイブリッド クラウド マネジメント ツール)へ Google Cloud Platform を展開する可能性も検討しています。

本日のアナウンスは、ChromebookKubernetes オープンソースプロジェクトから続く我々の連携とお客様への価値提供を強化します。VMware のお客様に Google Cloud Platform サービスを提供できることを楽しみにしています。

-Posted by Murali Sitaram, Managing Director, Global Partner Strategy & Alliances, Google for Work

* この投稿は、米国時間 1月 9 日、Google Cloud Platform’s Global Head of Solutions, Miles Ward によって投稿されたものの抄訳です。

これからの数週間はコンテナ技術に関する私たちの見解についてお伝えし、 10 年以上にわたって Google のサービスをコンテナで運用していく中で得た経験を共有する記事をお届けしていく予定です。 Google のプロダクト マネージャー、エンジニア、オペレーター、アーキテクトからなるチームとしての私たちのゴールは「コンテナ レボリューション」が、効率的に目的を達成するアプリケーションを構築し、それを実行する上でどう役立つのかを皆さんに理解していただくことです。そこで、まずは Google Cloud Platform の Global Head of Solutions を務める Miles Ward を招きました。それでは始めましょう!

皆さん、こんにちは。そして、新しい連載へようこそ。この連載では、現代コンピューティングの最も重要なイノベーションの 1 つであるコンテナリゼーション(Containerization)についてお伝えしていきます。

ところで、コンテナについてこんな疑問を持ってませんか?


この問題への対応に、Google Cloud Platform (GCP) を利用している皆さんなら、例えば、昨年 Google App Engine との統合を発表した Datadog や、GCP のテクノロジーパートナーである New Relic といったサービスを使いモニタリングする方法もあるでしょう。同じように AWS を利用している場合、多くのサービスと並んで、8 ヶ月前に、GCP に加わった Stackdriver も候補となるモニタリングサービスの 1 つではないでしょうか。

様々な選択肢があるなかで、モニタリングサービスは何を使うべきなのか? 回答はシステムに依りますが、まず DevOps の実現という観点から見ていきます。

DevOps による継続的改善によるビジネスゴールの達成、ビジネスの変更に対応するために小さな変更を頻繁に繰り返すオペレーションの中で、システムのガバナンス、オートメーション、CI、オートスケールなど、ツール、手法、プロセスも頻繁に改善し続ける必要があります。このような中でモニタリング サービスに求められるのは、単なるモニタリング機能以外にも、継続的デリバリーの中で事前に全ての変更をテストできるわけではないときに、とにかく速く広範囲に問題を検出できる QA(クオリティアシュアランス)の役割です。それには、より詳細なインサイト、リリースにあわせた迅速なセットアップ、リソースの予測、オートスケールへの対応、対象のクラウド サービスの機能にあわせたモニタリングや、検知に対してアクションを起こすオートメーション、このようなインテリジェンスを持つモニタリング サービスが要求されます。

Stackdriver が、AWS を利用する大規模なサービスで数多く利用されている要因の 1 つには、このインテリジェンスの実現によって、利用者のビジネスゴール達成への関与が挙げられます。

Google は、GCP でも AWS 、あるいは以前紹介した Wix のようにハイブリッドでも利用できる、統一モニタリング ソリューションを提供することをゴールとして、まだ Google Cloud Monitoring に含まれていない Stackdriver のテクノロジの統合を進めています。この理由からも Stackdriver の AWS モニタリングの各製品は引き続き利用可能です。

 Google Cloud Monitoring は、この Stackdriver を使い GCP のモニタリングを可能にするものです。機能は以下のようにシンプルでありながらも、強力なインサイトを得られます:
  • 簡単なセットアップ:利用を開始すると直ぐに、チャートやアラート機能が使えます。そしてカスタマイズも可能なダッシュボード。
  • アラートの受信:メール、SMS、PagerDuty、HipChat、他にも多くの手段でアラートを受信できます。アラートは個々のメトリクスや閾値、あるいは、グループの中で集計した値に対して設定できます。
  • オープンソースソフトウェアの統合:少しの設定で、多くのオープンソースのサーバ ソフトウェアからのメトリクスを集計できます。例えば Cassandra クラスターや Nginx サーバ、それぞれに固有のトレンドを見つけることができます。
そして Google Cloud Trace に続きベータとなり、GCP を利用する全ての方が、Google App Engine、Google Compute EnginePub/SubGoogle Cloud SQL、各サービスのインサイトを得られるようになりました。

利用するには、Google Developers Console からプロジェクトを選択し、左側のナビゲーションから、Monitoring > Dashboards & alerts(監視 > ダッシュボードとアラート)を選択してください。最初に使うときは、Enable Monitoring(監視を有効にする)というラベルのボタンが表示されているので、ボタンを押して有効にします。有効にすると Stackdriver で動く Google Cloud Monitoring のコンソールに移動します(現時点では、app.google.stackdriver.com ドメインで動作します)。

ここでは、Google Cloud Monitoring の概要がわかるように、そのコンセプトと主要な機能をスクリーンショットを交え掲載します。

Google Cloud Monitoring コンセプト

リソースとグループ

リソース(Resource)は、GCP のサービスで使われている仮想オブジェクト、例えば GCE であるなら VM インスタンス、Cloud SQL ならデータベース インスタンス、Cloud Pub/Sub ならトピックを指します。

グループ(Group)は、リソースの集合。「プロジェクトで Cassandra を実行している全ての VM インスタンス」という言うとき、これがグループとなります。Google Cloud Monitoring は、自動的に関連するリソースを集めてグループ化します。ただし、現在のところ App Engine だけのプロジェクトでは、グループは利用できません。

メトリクス

メトリクス(Metric)は、システムを評価するための、計測可能な値です。GCP におけるメトリクスには、CPU 利用率、リクエスト処理のレイテンシー、ストレージの利用量などがあります。メトリクスが継続して計測されると、時系列のデータとなります。

サービス メトリクス(Service Metric)、またはプラットフォーム メトリクス(Platform Metric)は、特定のサービスやプラットフォーム(GAE など)を使うと計測できるメトリクスです。

カスタム メトリクス(Custom Metrics)は、何らかのシステムの状況を計測して独自に定義できるメトリクスです。例えば、カートのチェックアウトだったり、ユーザーのログイン、あるいはビジネスの KPI。利用するには、そのためのデータを Custom Metrics API を利用して Google Cloud Monitoring に送信する必要があります。

チャートとダッシュボード

チャート(Chart)は、1 つ以上のメトリクスをビジュアルで表したものです。1 つ以上のメトリクス、あるいは複数のメトリクスを合計して、時系列のチャートを作成できます。例えば、「VM レイテンシー」という名前で、VM インスタンスのグループの平均 CPU 利用率を表示したチャートを作成するなどが可能です。

ダッシュボード(Dashboard)は、複数のチャートからなり、加えてイベント ログやインシデントのリストといった別の情報も含まれます。ダッシュボードは、1 ページのビューとして構成されています。システム全体の状況や、システムに悪影響を及ぼす特定要因の状況を表示するダッシュボードを作成することも可能です。ダッシュボードへのチャートの追加や削除はいつでも可能です。

エンドポイント ヘルスチェックとイベント

エンドポイント(Endpoint)とは、エンド ユーザー、オペレーション担当、開発者がクラウドで構成されたシステムを使うときのエントリー ポイントです。そのため、エンドポイントには、Web サーバーからストレージサービス、VM インスタンスも該当します。エンド ポイントという名前は、Google Cloud Endpoints と混同しやすいですが、Google Cloud Monitoring のエンド ポイントとは異なります。

エンドポイント ヘルスチェック(Endpoint Health Checks)は、Google Cloud Monitoring のサービスです。世界中の様々な場所からエンド ポイントにリクエストを送ることで、システムの状態を調べるように設定でき、その結果はアラート ポリシーの条件として使うことができます。そのため、結果が悪ければ通知する設定もできます。

イベント ログ(Event Log)は、アプリケーションや、利用している GCP プラットフォームやサービスに関連するシステム イベントの時系列リストです。イベントには、クラウド インフラストラクチャーのダウンタイム、アラート ポリシーに関連した通知、コードのデプロイメントといったものが該当します。また、自分でログにイベントを追加することも可能です。イベント ログも、Google Cloud Logging と混同しやすいですが、異なるものです。

アラートと通知とインシデント

アラート ポリシー(Alert Policy)は、リソースやグループが平常稼働しているかを定義するルールです。ルールはロジカルな条件であり、メトリクスの閾値やエンドポイント ヘルスチェックを使い定義します。ルールは例えば、2 分間隔でウェブ サイトの平均レスポンス レイテンシーを調べ 5 秒を超えてはならない、といった内容になります。

アラート(Alert)は、アラート ポリシーの条件に合致する状況になったとき発生し、Cloud Monitoring Console の Incidents ページに表示されるインシデント(Incident)となります。インシデントは、条件を満たさなくなったら自動で消えますが、手動で取下げることもできます。
アラート ポリシーには、通知(Notification)を組み合わせことができます。アラートが発生したときに、メールや SMS で、担当者や何らかのサービスに対し通知することができます。


主な機能


Google Cloud Monitoring Console にアクセスすると、最初にシステムの全体状況と、キーメトリクスからなるページが表示されます。

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Google Cloud Monitoring Console

アラート ポリシーを設定し、設定した条件に合致するときチームに通知するためのアラートを設定できます。 アラートは、メール、SMS、PagerDuty、Campfire、HipChat、AWS の Simple Notification Service そして gcp ja night や事例取材の中でも良く出てくる Slack にも通知可能です。また Webhook を利用して、何らかのサービスへ通知を定義することにも対応しています。

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レスポンス レイテンシーをメトリクスとしたアラート ポリシーの設定

エンドポイント ヘルスチェックを設定しておくと、エンド ユーザーが、ウェブ サーバー、API、その他インターネットから接続可能なリソースが利用できない状況であると、通知を受けられます。

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エンドポイント ヘルスチェックの状況
世界中のロケーションからチェックされています。

Google Cloud Monitoring の特徴として、MySQL や Nginx、Apache、MongoDB、RabbitMQ、その他にも数多くのオープンソースのサーバ ソフトウェアをネイティブに統合していることが挙げられます。一例として Cassandra プラグインを利用すると、分散 KVS のパフォーマンスを詳細に可視化して調べられます。

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Cassandra のパフォーマンス ダッシュボード

Google Cloud Monitoring はカスタマイズすることもできます。API を使いカスタム メトリクスを送信することで、ダッシュボードにシステムやインフラストラクチャーのメトリクスと一緒に表示させられます。

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ダッシュボードにカスタム メトリクスを表示

今後の Google Cloud Monitoring

現在 Google では、問題の根本原因を容易に調査できるように、Google Cloud Monitoring と Google Cloud Logging のさらなる統合を進めています。Google Cloud Monitoring のより詳細な情報が必要なときは、Google Cloud Monitoring のページ(英)をご覧ください。

Google Cloud Platform 日本チームでは、皆さんのフィードバックを聞きくのを楽しみにしています。利用した感想やおすすめの使い方、あるいは問題点や不足している機能も含めて、Blog や Qiita などに書いたときは、是非 Google+Twitter で教えてください。 #gcpja


Google Cloud Platform (GCP) では、マネージド環境である Google Container Engine を Kubernetes や、コンテナに最適化された Google Compute Engine の VM、Google App Engine の Managed VMs を使い、Docker コンテナへ豊富なサポートを提供しています。

そして今回は、新しいサービスである Google Container Registry をベータとして紹介します。Google Container Registry は、高セキュリティのホスティング環境と共有機能を持ち、プライベートなコンテナ リポジトリの運用を可能にします。

GCP にレジストリー サービスがあることで、3 つの利点が生まれます:
  • アクセス制御: GCP に作ったプロジェクトの中の、Google Cloud Storage の中にプライベート イメージが格納されます。つまり、デフォルトでは、プロジェクトのメンバーだけが、プライベート イメージにアクセスできるということです。プロジェクトのメンバーは、Google Cloud SDK のコマンドを使い、セキュリティが確保された状態でイメージのプッシュやプルができます。また、コンテナを格納している VM からも、安全にイメージにアクセスできます。
  • サーバ サイド暗号化: プライベート イメージは、ディスクに書かれる前に自動的に暗号化されます。
  • 高速で安定した環境からのデプロイ: プライベート イメージは、Google Clodu Storage に保存されると、Google のデータセンターでキャッシュされ、GKE のクラスターや、GCE のコンテナ最適化 VM へ、GCP の Andromeda を使いデプロイできる状態になります。
zulily は、数千にも及ぶ個性のある製品を扱い、日々新しい製品を販売するオンラインのリテーラーであり、今回のレジストリー サービスのアーリー アダプターでもあります。zulily の Core Engineering で Principal Engineer をしている Steve Reed 氏は、レジストリー サービスの利用について、次のように説明してくれます。

“Docker レジストリーを、常に高いパフォーマンス、高いセキュリティーで安定して使える、それは Docker でコンテナ化された GCE アプリケーションを使っている会社としてはとにかく重要なことです。そのためにプライベート レジストリーを使うことになるわけですが、実際に運用するには証明書に認証、ファイアーウォール、バックアップからモニタリングまでが必要になってきます。それが、Google からフル機能のコンテナ レジストリーが提供されたことで、開発やデプロイのワークフローにプライベート レジストリーを容易に統合できたのです。”

コンテナ レジストリーのベータ期間中は、プライベート イメージで使う Google Cloud Storage のストレージ使用料とネットワーク使用料以外の料金はかかりません。
始めるには、GCP のプロジェクトで、支払いを有効にしておく必要があります。まだプロジェクトを作っていないなら、今なら無料試用でも始められます。それと、Docker Google Cloud SDK をインストールしておいてください。

まずは試してみましょう。レジストリーを使い、プライベートの Docker イメージを運用しはじめる方法をドキュメントに掲載しています。是非レジストリー サービスのチームに、直接フィードバックをください、楽しみにしています。

-Posted by Pratul Dublish, Technical Program Manager


Google は、モバイル アプリ ビジネスを牽引するビジネスリーダーを対象にしたイベント「Google for モバイルアプリ 〜 Google と切り開くアプリビジネスの未来」を 2015 年 2 月 25 日 (水) 六本木アカデミーヒルズにて開催します。

本イベントでは、Google Cloud Platform を活用したモバイル アプリのデベロップメントのみならず、デザインやディストリビューションといった観点からも含めた、Google が考えるアプリ ビジネスの未来についてご紹介します。また、今後アプリ ビジネスで生き抜くために必要なエッセンスを Google ならではの包括的な視点でお届けいたします。

イベント概要
【イベント名】Google for モバイル アプリ ~ Google と切り開くアプリ ビジネスの未来
【日程】 2015 年 2 月 25 日 (水)
【時間】 開場: 9:30  開演: 10:00
【会場】 六本木アカデミーヒルズ 49F

イベントの詳細はこちら

基調講演には、Google Cloud Platform Product Management ディレクターであるグレッグ ディミチュリが登壇し、『モバイル アプリを支える Google Cloud Platform のビジョンと展開について』をお話します。午後からのブレイクアウト セッションでは、GCP や Google Maps for Work チームからは次のようなトピックをご用意しています。

  • Google スケールで実現するグローバルなアプリ基盤
  • コンテナ技術と Google Compute Engine で実現するクラウド時代のアプリ実行環境
  • モバイル アプリ企業の Google Cloud Platform 活用事例
  • Maps API で、かしこく地図アプリを開発しよう
  • モバイル KPI 分析の新標準 〜 Fluentd + Google BigQuery

その他のセミナーについてはこちらをご覧ください。

参加お申し込み方法
参加をご希望される方は、こちらのイベントサイトよりお申し込みください。

図 1 - リクエストの内訳


Gogole Cloud Trace は一連のリクエストを解析し、レイテンシーの分布、レイテンシーのパーセンタイル値と、そのパーセンタイル値に入る、いくつかのリクエストのトレース、そして大きなボトルネックとなっている RPC を表示します。



図 2 - リクエスト解析


Google Cloud Trace ではパッチ当て前後でのアプリケーションのリクエストに対するレイテンシー解析の結果を比較することもできます。図 3 は比較の例です。


図 3 - リクエストの比較


Google Cloud Platform と統合されたツールであることで、プロジェクトと同じ Developer Console からアクセスでき、コードに変更を加えることなく、詳細なパフォーマンス診断ができることが、Google Cloud Trace の特徴と言えるでしょう。
詳細は、Google Cloud Platform Live でのプレゼンテーションドキュメンテーションを確認してください。実際に試すには、Developers Console からプロジェクトのページへ進み、左のナビゲーションの、Monitoring > Traces を選びます。デフォルトで機能はオフになっているため、利用を開始するには Settings タブから、Traces を On に設定してください。

(このポストは、プロダクトマネージャー Pratul Dublish のポストをもとに、Google Cloud Platform チームが編集しました。)


Akselos の最初の Google Compute Engine への採用は、MIT 機械系学科の上級講師 Dr. Simona Socrate が、エデックスの構造解析コース 2.01 受講生のために、より早いシミュレーション技術を導入したことがきっかけです。Dr. Socrate は、講義の中で生徒が構造力学における微細影響を双方向に視覚的に探求できるように、ウェブ ブラウザーで動くシミュレーション アプリケーションを導入したかったのです。これまでにも他のシミュレーション ツールを大学の講義で導入しようとしてきたものの、大概が生徒とって使い方をマスターするには複雑すぎてうまくいかなかったのです。

Dr. Socrate の方針に従い Akselos は、講義が有意義なものになるように、いくつもの WebGL ブラウザー アプリケーションを開発してきました。講義に登録している 7,500 人の受講生に対応するために、シュミレーションのバックエンド部分は GCE 上に配置しています。そして 99.9% のアップタイムで、1 時間あたり 15,000 回のシミュレーションの要求に耐えるようにテストをしてきた結果、4ヶ月のコースの間もシュミレーションは障害なく GCE で動作し続け、生徒からも高評価を受けました。

エデックスでの開発と並行して、Akselos はクラウド ベースのシミュレーション プラットフォームを公開し、今や大きくなりつつある世界中のエンジニアのコミュニティで利用されています。Akselos は、可能な限り多くの人々にパワフルなシミュレーション技術を提供し、様々なエンジニアリング分野でのデザインと分析のワークフローを強化することを目指しています。Akselos は、GCE に設置されたソフトウェアを利用して、すべてのエンジニアがより早く簡単に、より詳細なシミュレーションができるよう日々進歩しています。


Google Cloud Platform 版クリスマス クッキーハウス

Windows サポートの拡充
12 月のはじめに、GCP チームは、Google Compute Engine の新機能を 3 つリリース。高性能 Windows ベースのワークロードを大規模に実行している皆さんに最適な環境を用意しました。機能の詳細についてはこちらをご覧ください。

安心してお買い物
休暇シーズンに間に合わせたかのように、GCP が Payment Card Industry Data Security Standards (PCI DSS) へ準拠認定されたことをお伝えしました。PCI DSS によって、どのブランドのクレジットカードの会員情報であっても、それを保持し、処理、通信することを GCP 上で可能にしてくれます。

語られる、驚きのストーリー
Google Cloud Platform どう使っているのか。そのストーリーを聞けるのはとても嬉しいです。12 月は次のストーリーを語ってもらいました。

  • Aerospike - Google Compute Engine (GCE)でどのように秒間 100 万書き込みを達成したか
  • Wix - マルチ クラウド デプロイメントでどのように高可用性を実現したか
  • dotCloud - Google Cloud Platform でより高速で信頼性の高い PaaS を提供する方法
  • Akselos(英語)- どのように複雑な工学シミュレーションを伴う MITx の edX コースを GCE で支援したか
  • RealMassive(英語) - 強力なデータ技術を利用して商業不動産を変貌させる方法
  • Bayes Impact(英語) - Bayes Impact 自体が GCP を使ってという話ではありませんが、開催している 24 時間のハッカソンで、データサイエンティスト達が GCE や BigQuery といったツールを活用して何テラバイトもの情報を高速で分析し、人々の暮らしに有意義な影響を与える方法を追求

また、日本での活用事例も公開しました。

Cloud Developer Advocate チームから皆さんに「こんにちは」
Google は、GCP を使っている皆さんが最大限に成功することを目指しています。その目的を実現するチームを紹介しています。ときにはイベントで話しているのを見かけたり、Twitter でした質問の回答者かもしれません。もちろん Google Cloud Platform で質問やフィードバックを受け付けてもいます。各メンバーについては、自己紹介のポストから。

Cloud Dataflow のあれこれ
まずは Cloud Dataflow SDK がオープンソースで利用可能になったという発表です。これで、GCP のマーネジドサービスとの統合が容易になり、他のプログラミング言語や実行環境に Cloud Dataflow を移行する基盤にもなります。Cloud Dataflow をオープンソースで公開した理由については、こちらをご覧ください。もう一つ別のポストでは、ニューヨークのタクシーの乗降データを集計し地図上に描き出すために、どう Cloud Dataflow を使い集計したの紹介しています。

Year in Review ハイライトシリーズで 2014 年を振り返る
Google Cloud Platform チームは毎年 Year in Review ブログシリーズを実施し、毎回別の Google 社員が選んだ GCP のこの一年のハイライトを紹介しています。このブログシリーズは 5 日に、 Urs Hölzle の「最近の開発者は楽をしすぎている」をもって完結しました。その中には、有名なクリスマスの前の晩の物語をもじった GCP ポエム、それから Kubernetes と Google Container Engine から見る、オープンソースを優先することの考察といったポストも。きっと気に入るものがあると思いますよ。

それでは、2015 年もどうぞよろしくお願いいたします。
- GCP チーム一同