2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

2015年9月21日~2015年9月27日

ブレードランナーを観たところ、大変感銘を受けた。これが初めての鑑賞ではないのだが、やっと作品のディテールを読み込めるようになったという事だろう。そもそも当初の鑑賞は中学生か高校生の頃まで遡る。おそらく何らかの媒体で評判が良い事を知ったのだ…

2015年9月14日~2015年9月20日

連日の勤務の為か、早朝目覚めてしまう。早めに自宅を出るとヒールを履いた女性は小走りに、その横を両手に鞄を持った男性が歩く。例えばこの男性がスーツを脱いだ無職になっても、二人の関係は続くのだろうか…経済力は重要だ、そんな結論しか出ない。リクル…

『天の声・枯草熱』

スタニスワフ=レム著、沼野充義・深見弾・吉上昭三訳『天の声・枯草熱』を読んだ。スタニスワフ=レムの長篇二編が収められている。 天の声 偶然発見された地球外からの信号を研究する為に一流の科学者達が集められた。しかし信号の一部を解読して出来たの…

泰平ヨンの未来学会議

スタニスワフ=レム著、深見弾・大野典宏訳『泰平ヨンの未来学会議』を読んだ。アリ=フォルマン監督が本作を原作に「コングレス未来学会議」として映画化している。映画を観たのだが、メタ的な視点やドラッグがもたらす幻覚をアニメーションで描く等面白い…

2015年9月7日~2015年9月13日

吉田一郎不可触世界のあぱんだを聴く。自宅を出ると目の前に若い男女が傘を差しながら歩いている。東京で生きる事に救われていると考えてみた。果たしてそうだろうか。高校生がだらしなく鞄を肩に掛け追い抜いて行った。確かに片田舎にいれば何かと窮屈な思…

2015年8月31日~2015年9月6日

霧雨程度の雨だと気がつき傘を畳むと、電線から滴る水滴がこめかみに落ちた。雨がもたらしたのは蒸し暑さだった。流されるがままにたどり着いた場所で得た出会いも、研鑽の上にたどり着いた場所で得た出会いも、共に等価だと気がついた。朝、制服姿の学生を…

短編ベスト10

スタニスワフ=レム著、沼野充義・関口時正・久山宏一・芝田文乃訳『短編ベスト10』を読んだ。ポーランドのSF作家スタニスワフ=レムの短篇集。読者投票、編者、レムによって選ばれた短編十五作の内、十篇を邦訳したものとなっている。翻訳者の一人である沼…

隠し砦の三悪人

黒澤明監督作品『隠し砦の三悪人』を観た。大名同士の戦いに参加するも何も出来ず、捕虜となるも反乱が起き、何とかその場を逃げ出した百姓二人は、偶然にも金の延棒を発見する。大名の隠し財産だとはしゃぐ百姓だったが、そこに屈強な男が現れる。百姓二人…

『ゴッド・ファーザー』『ゴッド・ファーザー PART2』『ゴッド・ファーザー PART3』

フランシス=フォード=コッポラ監督作品『ゴッド・ファーザー』『ゴッド・ファーザー PART2』『ゴッド・ファーザー PART3』を観た。今更ながら「ゴッド・ファーザー」シリーズを観た。PART2までは楽しく観れたものの、PART3はやや冗長、ゴッド・ファーザー…

七人の侍

黒澤明監督作品『七人の侍』を観た。物語の主役が侍だとばかり思っていた。しかし物語の終わりに侍を用心棒として雇った農民たちこそ主役だという事が明らかになる。そういえばと友人が話していた武士道に関する本の話題を思い出した。友人が話していた内容…