2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年の映画をふりかえる。

毎回更新が楽しみな空中キャンプさんが「2008年の映画をふりかえる」という企画をしているので参加してみる。 毎回、映画や本をユーモア、時に哀愁をこめて届けてくれる空中キャンプさん。ひらがなと漢字の割合が最高な空中キャンプさん。私は最近定期購読す…

ボーヴォワール?

ボーヴォワールの『第二の性』について書かれた論文を偶然読む機会があった。内容は今思い返すと非常にに生々しい気がする。『第二の性』を読みたくなる。

新潮1月号 群像1月号

新潮1月号より「特別対談 日本語の危機とウェブ進化/水村美苗+梅田望夫 議論沸騰『日本語が亡びるとき』をめぐって」。島田雅彦の「Nirvana Mini 極小彼岸」。平野啓一郎の「顔文字考」。蓮實重彦の「随想」。宇野常寛の「母性のディストピア――ポスト戦後…

BOY A

『BOY A』を観た。 沢木耕太郎の『銀の街から』*1で知る。その前に紹介された『初恋の思い出』を観ることは出来なかった。しかし上記にリンクした沢木耕太郎の文章を読むと、ここに『BOY A』について書くことがむなしく感じる。そこにはこの『BOY A』という…

群像12月号『関係の原的負荷― 二〇〇八、「親殺し」の文学』

11月26日付け朝日新聞朝刊の斎藤美奈子による文芸時評は「2008年の批評」と題されている。選ばれている作品は水村美苗著『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』、宇野常寛著『ゼロ年代の想像力』、加藤典洋『関係の原的負荷―二〇〇八、「親殺し」の文学』…

落下の王国

『落下の王国』を観てきた。 『ザ・セル』の監督作品だということで興味を持った。『ザ・セル』の美しくもグロテスク、醜くも麗しい、衣装やセットの映像に魅入られたからだ。とはいえ物語の気持ち悪さも相まり、果たしてこれを「美しい」と形容していいもの…

新潮12月号『すっとこどっこいしょ。』『母性のディストピア―ポスト戦後の想像力』

新潮12月号において連載中の宇野常寛『母性のディストピア―ポスト戦後の想像力』を読む。『ゼロ年代の想像力』ではかなりの割合において母性について語られていた。正直、母性がどうしてこうまでしつこく語られるのかと疑問に思った。なのでそれがどのように…

「新潮」9月号を読む。

現在ネット界隈で話題になっている水村美苗の評論『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』を読んでみようと図書館にいき「新潮」掲載号を手に取った。目次で掲載ページを確認していると、『日本語が亡びるとき』の後に前田塁による平野啓一郎の『決壊』につ…

サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権益批判が若者を追い込む

鈴木謙介著『サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権益批判が若者を追い込む』を読んだ。 TBSラジオの『文化系トークラジオLife』を聴くようになり、そのメインパーソナリティである社会学者鈴木謙介通称charlieの考えに触れがら、彼の一つまとまった考えを…

UNIQLO SHOW WINDOW

UNIQLOが「UNIQLO SHOW WINDOW」なるスクリーンセイバーを配布したようである。UNIQLOはこれを自社メディアとして考えているらしい。このスクリーンセイバーからUNIQLOのwebサイトのコンテンツに簡単にアクセスできるようにするということ、つまりUNIQLOCKが…

イントゥ・ザ・ワイルド

『イントゥ・ザ・ワイルド』を観てきた。 他の映画を観にいった時、予告を眺めながら「この映画は観にいかないだろうな」と見当をよくつけている*1。『イントゥ・ザ・ワイルド』もそう見当をつけていた作品である。理由はいわゆる「自分探し」を連想させるも…

UNIQLOCK 第4弾「ヒートテック編」 その後

UNIQLOCK「ヒートテック編」が公開されて少し経ちました。この数日でそれなりに新しい情報が入ってきました。 まず撮影場所ですが、幕張メッセだそうです(『身の回り4畳半近辺の日記』を参照させていただきました)。幕張メッセはCOUNTDOWN JAPAN 07/08で行…

『かわたれの街』『しゃべれどもしゃべれども』

勝田文著『かわたれの街』『しゃべれどもしゃべれども』(原作佐藤多佳子)を読んだ。 勝田文の漫画は基本的に大好きであり『あのこにもらった音楽』『あいびき』『Daddy Long Legs』とほとんど読んできている。勝田文の魅力は著者自身が認めるように適当で…

UNIQLOCK 第4弾「ヒートテック編」

惰眠を貪っていたらUNIQLOCKの新しいバージョンが発表されていました。今回は前もっての発表は無かったんですかね。情報漏れもなし?まぁそろそろ新しいものが発表されるんだろうな、と思ってはいましたが。 今回はiPhone対応のアプリケーションを発表、どこ…

時計じかけのオレンジ

アントニイ=バージェス著『時計じかけのオレンジ』を読んだ。早川書房より完全版が発売、ということを知り購入する。とはいっても『時計じかけのオレンジ』を読んだことはこれまで一度もなく、ご他聞になくスタンリー=キューブリックが映像化したものしか…

気になる人

UNIQLOCKに出演している石津悠氏所属事務所サイトにおいて石津悠氏のプロフィール写真とフォトギャラリーが更新されていました。どうやら写真は以前紹介したヤングジャンプによる特集「21世紀美少女〜NEWSなアイドル2008」のものが使われているようです。 サ…

ダークナイト

『ダークナイト』を観た。

GRAPEVINE tour 2008 JCBホール 9月28日

ワンマンライブに初参戦。 非常にざっくりと感想を述べると最新アルバムの楽曲「Two」と「鏡」のスケール感の大きさに驚きました。そしてシングル『超える』『ジュブナイル』のカップリング曲の活躍ぶりにも満足です。中でも「エレウテリア」「報道」が印象…

ゼロ年代の想像力

宇野常寛著『ゼロ年代の想像力』を読んだ。

ケータイ小説的。―“再ヤンキー化時代”の少女たち

速水健朗著『ケータイ小説的。―“再ヤンキー化時代の少女たち』を読んだ。 文化系トークラジオLife「地方を考える」というテーマの回において著者も登場し、この本を手掛かりにした議論が行われていた。この議論における都市論、再ヤンキー化なるものが気にな…

スカイ・クロラ

『スカイ・クロラ』を観た。

UNIQLOCK DANCER その後

最近mixiでUNIQLOCKの話題を検索していたら、コミュニティでUNIQLOCKとその初期メンバーのものを見つけた。特に初期メンバーの白木あゆみ氏はmixiユーザーでかつコミュニティは本人公認のようだった。 二期メンバーの坂本麻実氏は白木あゆみ氏と同じ事務所に…

不可能性の時代

大澤真幸著『不可能性の時代』を読んだ。読み始めた理由を思い出してみると前掲書の後に『の条件』が発売されたことに興味を持ったからである。まず肩慣らしに文庫から、と手に取ったのだ。 内容を理解できたとは思えないが、「理想の時代」、「虚構の時代」…

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

フィリップ=K=ディック著『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読んだ。

なんとなく福音書

イエスが「エリエリレマサバクタニ」とどういう風にいうのかなと、ふと思って福音書を手に取ってみた。そして最後の方まで流し読みしていたらこんな記述を見つけた。 イエスは近寄ってきて十一人にいわれた、「いまや天上地上一切の権能が、父上からわたしに…

ヤングジャンプ 21世紀美少女〜NEWSなアイドル2008〜前編

今週号のヤングジャンプに「21世紀美少女〜NEWSなアイドル2008〜前編」という特集が組まれていて、そこにUNIQLOCKのダンサーである石津悠さんが登場しています。ちらっと見てきましたが、あんまりUNIQLCKの時と代わり映えしない衣装で、驚きはありませんでし…

文化系トークラジオLife

友人の勧めを受けてからリスナーになってしまった、生で聴いてないけど。過去の議論テーマなどを読んでみて、あくまでこの番組は問題提起であるのだということを知った。考えるキッカケをこの番組はくれる、ように思う。あくまでキッカケとヒントを。

『日蝕』から『決壊』までの簡単な雑感

平野啓一郎が「現代に聖性」を取り戻す云々と『日蝕』でデビューした。そして現在『決壊』を発表し終えている。なんだかずいぶん『日蝕』から遠いところまできたんだなと思う反面、全くぶれていないんじゃないかと私には思えてきた*1。『決壊』には神も仏も…

ありきたりの狂気の物語

チャールズ=ブコウスキー著『ありきたりの狂気の物語』を読んだ。

大阪豆ゴハン

サラ・イイネス(現在サライネス)著『大阪豆ゴハン』を読んだ。サライネスの『誰も寝てはならぬ』を読んでいたのでこの作家の違うものも読んでみたいなと思って文庫版を購入した。文庫版で読むのは結構しんどい。やっぱりワイド版で読まないと…。サラ イネ…