2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2014年3月31日

「DAYS = SUNDAY」と描かれたバッグを持った女性がいる。三百六十五日、全て日曜日。素晴らしい、月曜日の朝、繰り広げられる人の営み、生と死。駅の表示板に「~駅で人身事故…」と驚きもなく受けとる。駅ホーム、電車の進入口に立った男が、最後の気力を振…

2014年3月30日

雨が地面を叩く音が聞こえる。家で溶いた卵を焼いていた。通常の能力者より個性的な能力者は、普遍的である、と言ったような事を考えながら、何か別の食材の衣だった、溶いた卵を焼いている夢だった。 二度寝してしまった。上階の入居者の声が響いている。自…

『ゴジラ2000 ミレニアム』

大河原孝夫監督作品『ゴジラ2000 ミレニアム』を観た。 私は平成ゴジラシリーズが好きで新作を毎回映画館で観ていたのだが、「ゴジラVSデストロイア」で以てゴジラを終わったものとしていた。その後「モスラ」シリーズやアメリカ版「GODZILLA」は観たのだが…

新しき世界

パク=フンジョン監督作品『新しき世界』を観た。 犯罪組織に潜入捜査官として加わり、組織No.2の右腕になった男。組織の会長が死に後継者争いが起きる。警察はこれに乗じて犯罪組織の弱体化を図るべく後継者争いに介入する。裏切り者への暴力、死体をコンク…

2014年3月29日

外を掃除する箒がたてる音で目を覚ました。スマートフォンを点灯させると午前六時をまわったところだった。父の運転する車で見知らぬどこかの地方都市を走っている。車に乗車していた老夫婦が月極駐車場の堀に白いボードで何か書かれている事に気がついた。…

2014年3月28日

布団に早めに入った為か目覚めが良い。寝る前にアイマスクと耳栓を用意すれば充実した睡眠が得られるというネット上の記事を読んだ。深い睡眠、そこに夢を見る余地はあるだろうか。科学的なトレーニングを取り入れた小太りの野球選手のニュースを夢で観た。…

2014年3月27日

春眠暁を覚えず。故事の中に寝坊の言い訳がある。春夏秋冬、三百六十五日に寝坊の言い訳を人類は用意しておくべきだった。六時前の目覚ましで起きた後、また寝てしまった。家の中に誰かの足跡があり、母が執拗に野菜の皮を剥いている。食中毒の危険性がある…

2014年3月26日

沖縄の浜辺にいた。海水浴場の前には自衛隊の基地があり、建物に横断幕が連ねている。「日本の最前線基地」「No War」。自衛隊の基地にこの横断幕が許されるのだろうか、自衛隊も一筋縄でいかないのかもしれない。海水浴場に入ると誰も海に浸かっていない。…

2014年3月25日

まだ俺が実家に居た頃のようだ。朝、母がどこからから帰ってくる。冷蔵庫に入った揚げ物を電子レンジで温めようとしていたところだった。母は帰るなり、朝食の準備についてあれこれと言ったが不明瞭で聞き取る事が出来なかった。母は話を続けた。俺のアルバ…

2014年3月24日

夢は見ていない。憶えていないというべきか?駅へ向かうまで多くの高校生を見掛ける。春休みではないのだろうか?私立高校故にはまだ授業が用意されているかもしれない。今時の高校生は勤勉だ。ベージュのコートはネイビーブルーに、季節に合わせて色彩の光…

2014年3月23日

長い夢だったが、憶えていているのは、住宅街で家が四軒燃えている事だけだ。俺は紛れも無く同一犯によるものだと思った。遅い朝食を取り、洗濯と掃除をする。埃を逃がす為、窓を開ける。煙草を吸いながら外を眺めていると一軒家から少女が飛び出した。黒の…

「磯崎新 都市ソラリス」「Open Space 2013」

レム=コールハース著「錯乱のニューヨーク」を読んでいたところ、磯崎新による都市ソラリスなる展示がNTTインターコミュニケーション・センターで行われている事を知り観覧に行った。以前からICCに行ってみたいとも思っていたのだ。 展示はこれまで磯崎新が…

2014年3月22日

友人たちとSkypeで遅くまで話していたからだろうか?眠る事が出来なかった。昼に寝てしまったからだろう。暗闇の中で天井を見上げる。とりとめのない考えが浮かんでは消えていく。どのくらい時間が経っただろう、諦めて部屋の電気を点け、本を手に取る。コー…

頑張って生きるのが嫌な人のための本

海猫沢めろん著『頑張って生きるのが嫌な人のための本~ゆるく自由に生きるレッスン』を読んだ。 題名に気を惹かれ手に取った。ラジオで語る著者は面白く以前から興味を持っていた事もある。本書は著者の友人であるKが自殺した事をきっかけに書かれたという…

2014年3月21日

午前七時に目を覚ます。今日はプラスチックと空缶の回収日であり、回収車が走る音が聞こえる。祝日、二度寝が許された金曜日。再度目をつむる。淡い色のスプリングコートが陽を反射して眩しい。男女をかわせば玩具を持った子どもがいる。春分の日である事は…

自発的隷従論

エティエンヌ=ド=ラ=ボエシ著、西谷修監修、山上浩嗣訳『自発的隷従論』を読んだ。 著者はモンテーニュの無二の友人と知られ、「エセー(随想録)」に於いて言及された人物として知られているという。モンテーニュは若くして亡くなった著者の本書の原稿を…

2014年3月20日

コタツで眠ってしまい実家で夏みかんを食べる夢を見た。椎名誠の私小説「ハーケンと夏みかん」は、彼の友人であり「うま下手絵」を描く沢野ひとしと千葉県唯一の山「鋸山」を登ろうする話だ。 シャワーを浴びて布団に入る。学年集会で柔道部顧問の赤江珠緒が…

2014年3月19日

ウクライナの政変とロシアとの対立のニュースが否が応でも目に入る。国家とは?平和とは?思い出すのカントの「永遠平和のために」である。全ての民族が独立し自らの国を持つ事が永遠平和を構築する、とカントは言った。しかし二十一世紀初頭の現在、国の国…

2014年3月11日~2014年3月18日 8

title:火の七日間 subtitle:デコポン 2014/3/18足早に追い抜いた女性のベージュのコートの背中にシミを見つける。シミに気がつくのいつだろう。翻って朝スーツを着る際に脇の下に無数の毛玉を見出しだ事がよぎる。前方から歩いてくる女性がショートヘアーに…

2014年3月11日~2014年3月18日 7

title:金に換えて subtitle:夢は無し 2014/3/17目が覚める。月曜日の朝だ。夢は見ていない。無意識と記憶の混濁に囚われる事の無い朝だ。コーヒー牛乳で一服、煙草の煙が室内の空気の流れに立ち上がる。換気扇、引き戸の隙間に漂い、流れていく。シャワーを…

2014年3月11日~2014年3月18日 6

title:待ち合わせまで subtitle:喫茶店の40分間 2014/3/16二度寝してまた夢を見る。以前の職場らしいがそのオフィスに見憶えは無い。新しい社員だろうか、見知らぬ女性が俺に質問する。俺が辞めた際に引き継いだ仕事について問題があるらしい。今更一年も前…

2014年3月11日~2014年3月18日 5

title:大学 subtitle:死の為のリハビリテーション 2014/3/15二度寝から起き、雨戸を開ける。一度起きた際に天窓から陽が入り込んでいた事は判っていた。今日は良い天気なのだろう。雨戸を開けると作業着を来た男性が煙草を吸っている。不意に顔を合わせてし…

2014年3月11日~2014年3月18日 4

title:カレーバイクにこびりつく subtitle:パールジャムの諦念 2014/3/14スマートフォンのアラームが鳴る前に目が覚めた。昔の事がよく夢に出てきた。昨日、中学校の事を思い出したからだろうか?小中学校の同級生とクラス会をするとか、そういったものだっ…

2014年3月11日~2014年3月18日 3

title:嵐と袴 subtitle:帯をきつく締めて 2014/3/13午前四時頃目が覚め、一服して二度寝をしたら、スーパーマーケットで高校生にいたずらされた事に激怒した俺は高校生に損害賠償請求する事を夢の中で叫んでいた。駅まで道程で袴を着た女性を見掛けた。近く…

2014年3月11日~2014年3月18日 2

title:床屋 subtitle:取り急ぎ禊 2014/3/12今日は燃えるゴミの日だ。回収車に付き従う作業員の首元から垣間見える金色のネックレスのどぎつさに気を取られながら、今日は暖かくなると床屋のTVから聞いた天気予報を思い出す。昨日、トイレの鏡、電車のウイン…

2014年3月11日~2014年3月18日 1

title:志向性 subtitle:意識を定める 2014/3/11昔残したメモの冒頭部だけ切り取りながら黙読する時、途切れた意味と続いたであろう言葉を探そうとする志向性は、弱々しく何処かへ経ち消えてしまう。以前していた時計の名をふと思い出しアドレスバーにタイプ…

幼年期の終わり

アーサー=C=クラーク著『幼年期の終わり』を読んだ。 冒頭、火星を目指すはずだった宇宙飛行士たちは、巨大な宇宙船が到来した事を知り、自分たちが出発する事は無いだろうと悟る。 地球に対して、攻撃はせず圧倒的な科学力を見せつける事によって、戦争と…

『グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ』『ラギッド・ガール 廃園の天使Ⅱ』

飛浩隆著『グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ』『ラギッド・ガール 廃園の天使Ⅱ』を読んだ。 仮想リゾート数値海岸(コスタ・デル・ヌメロ)。その区界に人間の情報的似姿を送り込み、その情報を脳に読み込み数値海岸での体験を得る…。『グラン・ヴァカンス 廃…

共喰い

早稲田松竹にて、青山真治監督作品『共食い』を観た(原作:田中慎弥著「共喰い」)。原作は未読であり、更に言えば昨今芥川賞作品に目を通した記憶は無い。新聞紙上に田中慎弥が寄稿した文章を二度程読んだ記憶があるが、なかなか人には出来ない、難しい生…

Helpless

早稲田松竹にて、青山真治監督作品『Helpless』を観た。 青山真治の北九州サーガ第一作、これに「EUREKA ユリイカ」、『サッド・ヴァケイション』が続く。 浅野忠信演じる健次は精神病院に入院する父親を見舞いに向かう日々を送っている。母親は既に夫を見限…