◆読売新聞の12月26日付の朝刊「総合面」(2面)に「中教審 教育再生会議に注文」という記事と「顔―講演2000回を迎えた先生 水谷修さん」という囲み記事が掲載されている。「中教審」の方は、元日教組書記局長や就職情報誌「とらばーゆ」編集長などの要望などが報じられている。これに対して、「夜回り先生」こと水谷さんについての記事は「著書『夜回り先生』は37万部を超え、公開したメールアドレスには、これまで約2九万通、13万7000人の相談が寄せられた」と紹介している。夜回り先生の方が、「中教審」や「「教育再生会議」よりも、実践的であり、どんなに社会の役に立っているかがよく伝わってくる。
◆戦後教育の改革については、中曽根康弘元首相が在任中、「臨時教育審議会」を設置して、意欲的に取り組んだ。けれども、審議された改革案のほとんどが骨抜きにされ、残ったのは、「生涯学習」だけだったことが思い出される。文部省が臨教審事務局に文部官僚を多数送り込み、中曽根元首相の改革を邪魔したのである。以後、中曽根元首相は「教育改革の必要性」を唱え続け、今日に至るまで志を果たさないでいる。
◆安倍首相直属の「教育再生会議」は、早くも「臨時教育審議会」と同じ運命をたどっている。やはり文部科学省から文科官僚が送り込まれて審議された改革案のほとんどが、またもや骨抜きにされている。安倍首相は、「御殿女中」と言われてきた旧文部官僚の姑息さを熟知していないらしい。
◆鳴り物入りで著名人を集めて議論にムダな時間を使うくらいなら、初めから「教育再生会議」などを設けない方がよい。むしろ、行政改革の一環として「文部科学省廃止」に踏み切る大英断を下した方が、よほど国民的支持が得られる。科学技術庁は、経済産業省に移管すればよい。
◆戦後教育の改革については、中曽根康弘元首相が在任中、「臨時教育審議会」を設置して、意欲的に取り組んだ。けれども、審議された改革案のほとんどが骨抜きにされ、残ったのは、「生涯学習」だけだったことが思い出される。文部省が臨教審事務局に文部官僚を多数送り込み、中曽根元首相の改革を邪魔したのである。以後、中曽根元首相は「教育改革の必要性」を唱え続け、今日に至るまで志を果たさないでいる。
◆安倍首相直属の「教育再生会議」は、早くも「臨時教育審議会」と同じ運命をたどっている。やはり文部科学省から文科官僚が送り込まれて審議された改革案のほとんどが、またもや骨抜きにされている。安倍首相は、「御殿女中」と言われてきた旧文部官僚の姑息さを熟知していないらしい。
◆鳴り物入りで著名人を集めて議論にムダな時間を使うくらいなら、初めから「教育再生会議」などを設けない方がよい。むしろ、行政改革の一環として「文部科学省廃止」に踏み切る大英断を下した方が、よほど国民的支持が得られる。科学技術庁は、経済産業省に移管すればよい。