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コロナのせいで在宅時間が長くなり、妻の目つきが「いつまで居るんだろ、こいつ」な色を宿しつつあるこの頃、皆様いかがお過ごしであろうか。 すっかり日課となったはてブ逍遥で気になるのを見つけたので、暇にあかせて図書館で調べてみた。仕事のついでもあったからね。 b.hatena.ne.jp はてブといっても、元のは私が普段鼻もひっかけないツイッターというやつなのだが、ちょっと聞き捨てならないことが書かれていた。 "アーレントはヒルバーグの大著『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅』の査読を出版社から依頼されて出版不可の返事をしたのに、その後それを参考に(ちゃんと明示せずに)『エルサレムのアイヒマン』を書くという恥知らずの人間なので、彼女の推薦書などには何の価値も認められない。 このことは初耳だったので己の勉強不足を恥じるばかりだが、自身の老害化予防のためにもきちんと当たっておこうと思い立った。じじいになって
「リーマン・ショックでの経済対策を上回る、かつてない規模の対策をとりまとめる!」 とぶち上げておいて、「マスク2枚!」でドヤ顔とか、吉本新喜劇のずっこけネタのようだった。 多くの国民はウケるどころかブーイングの嵐だが、政府いたって真面目にこれをおっしゃったらしく、何やら「真意を汲み取ってくれ」風のサムいツイートが垂れ流されたりしている。 togetter.com 小泉信じろ、いや進次郎のポエムもかくや、という出来栄えだが、このような幼児めいた言い訳でも、信者たちにはありがたい御託宣に聞こえるようだ。 だが問題があるのは、マスク2枚云々よりも、ここに湧き出ている「一生懸命やってる人を批判するな」という、ものすごくきもちわるい主張の方である。 これよりも端的な例がこちらである。 #アベノマスク pic.twitter.com/IZgfGOTE32 — 浦沢直樹_Naoki Urasawa公式情
www.nikkei.com とにかく企業最優先の日経さんによる、自動車が動くのを確認してからガソリンを入れるべきだ、ピッチャーが投げる前にバッターはホームランを打て、メールを送る前に返事を確認しろ、みたいな話である。ブラック企業なんかはこれが日常茶飯事なわけで、日経さんの脳内もまた、まっくろけのけなのがよくわかる。 最低賃金の引き上げは消費者の購買力上昇のために必要なのであって、生産性向上は二の次三の次である。 政府がもっと強力に進めるべきは、企業が無理なく継続的に賃金を上げていくための環境整備だ。 「企業が無理なく」とか、どんだけ企業に気を使っていることやら。 社説で日経さんは「中小企業がー」とおっしゃってるが、それより為替操作で史上最高益をあげる大企業には、無理矢理にでも賃金を上げさせる方が先だろう。 そして、それは「政府が強力に進める」ものではなく、労組がなすべきものである。 国中
www.nikkei.com 総理自身の中身が空っぽなのが可視化されているわけで、やり方をちょこちょこいじったくらいじゃ「実がない」のは変わらないだろう。 相変わらず、理屈にならない理屈をこね、答えにならないことを答えている。 もし、こんな風な人間が会社に入ってきたら、あなたはどう思うだろうか? ミスがバレても、ヘンテコな理屈をこねて絶対に謝らない。 自分のミスを隠すために書類を改竄し、それが暴かれても「書類の内容に影響はないから問題ない」と言い張る。 そのくせ、やたらと偉そうで、できもしないことを吹きまくる。 そうした「幼児性」は実社会で叩き直されるはず、という見込みは甘い。 国のトップがその「幼児性」を抱え、社会の少なからぬ部分がそれを肯定しているのだから、少々叩いても直りはしないだろう。 研修で自衛隊に放り込んでも、余計にこじらせて帰ってくることになる。 これから成長する若者の過半が
www.nikkei.com 日経さんはまだ「事態を暖かい目で見守る」姿勢でいるようだ。 そりゃまあ、安倍晋三万歳とプリントされたお揃いのTシャツを着て靖国通りを練り歩く日経さんとしては、信じたくない事態ではあるだろう。 しかし、これでもまだ「関与してない」と言うのなら、自分の恋人が見知らぬ他人と素っ裸でベッドで一緒に寝ているのを見ても、「これは裸で一緒に寝ているだけで浮気ではない」と言うようなものだ。こういう心性というのは、レイプしてもしてないと言い張るのと類似している。そういえば、なんかいたな、そんなのが。 考えてみれば、この政権によって作られた法案で、大きな問題とされたものは、みんな「権力の嘘を正当化する」という問題点を抱えていることに気づく。共謀罪しかり、特定秘密しかり、安保法制しかり。 さらには株価を膨らませ、GDPの算定すら変更した。 原発は安全だと言い張って再稼働を認めた。
皇妃テオドラってのは、西ローマが滅んだ後皇帝となって一時は地中海を制覇したユスティニアヌスの妻ですね。まあ、ここらへんの基本事項はググりゃ普通に出てきますから調べて下さい。 で、このテオドラってのはユスティニアヌスがふにゃけだしたころからいろいろやってるんですが、そのなかに「娼婦の解放」があります。 テオドラ自身も踊り子で娼婦だったと言われていますが、貧しい環境から娼婦となった女たちを解放し、解放しただけでなく生活費を与え、それだけでなく身寄りのない元娼婦たちが暮らせる施設も作りました。 で、ネットでぐぐるとテオドラの事歴として「元娼婦」てのはぽんぽんひっかかるんですが、こうした「娼婦解放」なんかはさっぱり出て来ないんですね。私のググりかたが良くないのかもしれませんが、ひっかかってくるのといえば、「娼婦でも皇后になれた!」「娼婦だからといって蔑まれるわけではない」などのお粗末な言説ばかり。
日本の労働者の質は高い、とつとに口にされる。 昨今の日本万歳翼賛テレビ番組ならずとも、それは幅広く共有された認識である。 例えば、簡単な水道工事など、海外(実体験としてはアメリカ)では待たされた上にひどい手抜きがなされたりするが、日本ではきちんと期日に工事されて、一週間後にまた別のところが壊れる、などということは少なくとも起こることはない。そして、それが「普通」のこととされる。 その質の良さはどこから来るか、というと、右がかった人たちは「日本人であれば当然」などと喚いて思考を停止させて満足する。 よく手本として取り上げられるのは「職人」についてだが、その仕事の秘訣は、高度な「技」ではなく、むしろ継続される「労働」の本質にある。 日本人の仕事の質の高さは、「日本人」などというナルシスティックな民族意識ではなく、見栄えのする「技」を支える地道な「労働」によるものであり、世代を超えて引き継がれ、
ネットを回遊していると、「ネトウヨ」という単語にちょくちょく出くわす。ネットで右翼的言説を主にする人たちに対する呼称で、おおよそは侮蔑的な文脈で語られる。そう呼ばれた方は「俺は中道だ」「私はただ日本が好きなだけの普通の日本人だ」などという。 しかし、もし「ネトウヨ」なるものが常に正しいことを言っているなら、たとえ侮蔑的な文脈で語られるとも、なんら恥じることはないだろう。対して「ブサヨ」という左翼に対する侮蔑的な言葉もあるが、そう呼ばれて「俺は中道だ」云々と言い返すのは、ほとんど見たことがない。 こうした非対称性は、実はみんな右翼的な言説が「間違っている」、という認識を薄々共有しているからこそ起こる現象であろう。 www.nikkei.com そんなわけで、人気取りには左翼的な、リベラルっぽいとされる言説の方が効果がある、ので社説のような事態になった。 日経さんは「無責任」と詰るわけだが、ど
www.nikkei.com 昔々、某大学の先生が、鎌田慧の『自動車絶望工場』を自著に取り上げるべく英訳していた時のこと。日本の自動車メーカーから一通の手紙が届いた。 手紙は非常に丁寧かつ慇懃な英語で書かれていて、その内容は「先生のような立派なお方が、『自動車絶望工場』などという出自の怪しい本など取り上げずとも」云々というものだった。 先生はびっくりした。だって、『自動車絶望工場』を訳しているなんて、周囲の少数しか知らないはずのことだからだ。 びっくりしたついでに、自著の前書きに「この本を執筆中に日本の自動車メーカーからこのような手紙が寄せられた」と、丸ごと掲載してしまったそうな。 新装増補版 自動車絶望工場 (講談社文庫) 作者: 鎌田慧 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/10/18 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る その先生とは、多分ロナルド・ドーア
www.nikkei.com せっかく卒業しても立憲主義すらよくわからない人間を排出、じゃなかった輩出する東京大学法学部をつぶしたらいいんじゃないのかな。 まずはそこからだ。 まあなんにしろ、昨今耳にする「エリート」の劣化ぶりはひどい。開いた口にツバメが巣を作りそうなくらいだ。 エリートというのは論理的・科学的思考において一般より秀でている存在のはずだが、それが愚にもつかぬ歴史修正主義にはまりこんだり、馬鹿げた愛国心を声高にしたり、差別主義を肯定したり、およそらしからぬ反知性的言動をしながら恬として恥じない。 彼らを見ていて気づく共通項がある。 それは孤独に弱いということだ。 エリートの資質としての、「よく孤独感に耐えうる」ということは、昨今あまり口にされなくなった。 歴史修正主義や愛国心や差別主義を口にすれば、孤独はたやすく癒すことができる。しかも、もっともらしい口調で、それなりの社会的
小学校高学年の頃、星新一にハマってよく読んでいた。友人の女子高生のお姉さんが愛読していて、背伸びしたのである。小学生にはよくわからない部分もあった(株がどうしたとか)が、概ねのところは楽しむことができた。中学に入る頃には文庫になっているものは全部読んでいた。 彼の未来予測のエッセイで、印象に残っている部分がある。「テレビ電話が発明されるが普及しないだろう」などのうがったものの中に、「生存定年制が施行されるだろう」というものがあった。 つまり、生きる年限が国家によって決定されているという、なんともディストピアなお話である。 子供心に、「さすがにこれはないだろう」と思っていたのだが…… www.nikkei.com 日経さんが代弁する上つ方の本音は、じんわりと「生存定年制」に重心を移しつつあるようだ。いわば、ソフト「生存定年制」である。 これまで私たちはGDPの10%を大きく超さぬよう不断の改
www.nikkei.com 今こそ日本を含めた世界の民主国家が一丸となって中国の人権状況に警鐘を鳴らす時だろう。 警鐘を鳴らすだけ? そのあとは? 中国ほーいもーがどうたらぬかすより、中国の人権活動家を支援するくらいしたら? それで少々中国との関係が悪くなろうと、望むところなんでしょ? と皮肉の一つも言いたくなるのが日本の現状である。 なんせ政権与党が人権を嫌悪してやまないのだから。どのくらい嫌いかというと、中国よりも北朝鮮よりも左翼よりも嫌いなくらいだ。 なぜそんなに人権が嫌いなのか。 人権というのが嫌われる要素の大きなものとして、自分が憎悪する人間であっても、存在をきちんと認めなくてはならない、ということがある。 「汝の敵を愛せよ」(マタイ福音書)である。 そうするとすぐ「キリスト教由来の思想だ、日本には馴染まない」と騒ぐ人がいるが、日本にだって同様の思想はある。 「善人なおもて往生
www.nikkei.com 数年前なら、ここに東芝の名前が登場していたことだろう。 もう忘れたのだろうか? 米大手原発メーカー、ウェスティングハウスをありえない高値で買収、外野で囁かれる不安の声を好業績で一蹴し、日経さんがみんなのお手本として褒めて讃えてアゲまくっていたはずなのだが。 実際はどうだったのか、一言くらい触れてもいいのではなかろうか。 M&Aは高額になるほど被買収企業の純資産との差額である「のれん」が膨らむ。買収した事業が振るわないと「のれん」の評価を切り下げ、損失の計上を迫られる場合がある。株主は買収事業の採算に敏感にならざるをえない。企業は次のM&Aを進めやすくするためにも、経営の透明性を高めることが不可欠だ。 最後のこの部分を読んで、東芝のことを思い出さない人はいないだろう。名前が出てないことの方が不自然である。 東芝 粉飾の原点 内部告発が暴いた闇 作者: 小笠原啓
www.nikkei.com 教育勅語と聞くと思い出すのが、『気分はもう戦争』という漫画だ。原作矢作俊彦、絵は大友克洋だった。 その中のエピソードで、主人公(?)が中国人に「お前さんが日本人だというなら、教育勅語を言ってみてくれんか」と問われて「きょういくちょくごぉ!?」と眼をむいていた。問われた男は一応「右翼」という設定である。 まあ実際、現代じゃ右翼だってそうそう憶えてやしないし、現総理だって言えやしないだろう。井上ひさしは憶えてたそうだが。 勅語は部分ではなく全体の効力を失ったと解すべきだ。道徳の教典として復活させてはいけない。 実際その通りだが、自民党議員の過半はそれを「道徳」ではなく、国民すべてが守るべき不磨の教典として復活させようとしている。 あの馬鹿げた教育勅語暗唱の動画の不気味さから、それを「教育」の問題としてだけ語るのは、問題意識が足らない。 あべぴょんの自民党が復活させ
www.nikkei.com とまあ、日経さんがお書きになっているわけだが、現時点であべぴょん政権の命綱が北朝鮮のミサイルにある、ということが非常によくわかる。 今現在森友関連の事件において、政権が被った一番の痛手は稲田ともみんの評価がガタ落ちしたことだろう。 かろうじて辞任はしていないものの、このままなら首相後継候補などと言えば一笑に付されてしまうのは間違いない。 そんな時に、北朝鮮からなにやら「飛翔体」が日本海に落っこちてる訳で、あべぴょんとしてはこれをテコにしてなんとかともみんの評判を回復させたい、と考えているはずだ。 わかりやすい田舎芝居を打って、 「やっぱり稲田さんはすごい」「顧問弁護士がどうしたとかは些細な問題だった」「稲田さんがんばれ稲田さんがんばれ」 的な流れを作り出したいところだ。 再三書いているが、あべぴょんと金正恩は「敵対的共犯関係」にある。 お互いに無くてはならない
www.nikkei.com 「まー、なんか世間も騒がしいし、ずっと無視してるのも不自然だからちょっと書いとくか」という社説である。 事件について大枠で触れているだけで、あべぴょんとの関わりはアッキーについて「苦言を呈する」に留めている。 数々の状況証拠があべぴょん自身の関与を指し示しているが、決定的なものがない限り総理に居座り続ける腹だろう。また、検察もとりあえず動く気配がない。 籠池とやらがYouTubeで喋くっていたが、政治家の具体的な名前は出していなかった。あれは自民党への脅迫だろう。ちゃんと自分のことをケアしないと、なんでもしゃべっちゃうぞというわけだ。 参考人招致しても、籠池が「あべさんとは一度も会ったことがありません」と言い出す可能性もなくはない。自民党と籠池との間に何らかの取引が成立すれば、あの手の男は平気で嘘をつくからだ。籠池は今、自分の「値段」を釣り上げている真っ最中な
www.nikkei.com ひどいタイトルの社説である。 加害者側が「まあ少し落ち着けよ」などというセリフを口にするのは、加害意識に欠けているか、相手を極端に低く見ているか、意図的に侮辱しているか、のどれかである。どれであっても、人間として最低の行いであることは確かだ。 慰安婦を「捏造」だと騒ぐのは、大脳皮質に特殊な線虫でも棲み着いていない限りありえないだろうと思っていたが、 やむを得ぬ対応だが、 放置しておけば既成事実化される恐れがある 慰安婦問題が蒸し返されないよう、警鐘を鳴らす こうした文言を平気で書き付けるあたり、日経さんもかなりの数の線虫を大脳皮質に飼っておいでのようだ。 では、慰安婦問題を本当の意味で「解決」するにはどのような行動が必要とされるだろう? 日本側の真摯な謝罪が最低の条件としてあるが、線虫だらけの「保守」の皆さんは、「もう十分謝罪した。これ以上どうしろと」などと口
www.nikkei.com まあ、色々と思惑が飛び交ってこうなったんだろうし、マネロンに使われるとかはもう散々言われていることだ。貧乏なはずの男がなぜか大金を持ってて、訝しむと「競馬で大穴当てたんだよ」と言い訳する、というのは昔からあったことである。 日経さんは常々、モラルによって経済行為に歯止めをかけることに疑義を呈していたことだし、とやかく言えた義理ではないと思うのだがどうだろうか。 カジノの持つ「破壊力」については、下の書籍を手にとってみれば、一目瞭然である。 熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 作者: 井川意高 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2013/12/03 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (8件) を見る 賭博というものの是非については保留しておくが、それよりも気になるのは、日経さんのこの指摘である。 法案が描く構想では、国内のいくつかの地区
www.nikkei.com 国会は改憲派が3分の2、というわけであっち方面の方々はそわそわしっぱなしなわけだが、そもそも国民が与党に議席を与えたのは、改憲ではなく経済政策に期待してのことであって、その議席をカサに改憲に突っ走るのは、参考書を買うと言ってもらったこづかいでエロ本買ってる高校生と同レベルだ、ということは脳みそがハムスターより多めな人ならわかっていることと思う。 www.nikkei.com で、わかってて知らんぷりしてんだよな。 そのことについて、きっちり言わなきゃならん立場のはずの日本「経済」新聞の社説がこんな調子じゃ、そりゃあっち方面の方々も経済なんかそっちのけになるわな。 改憲については以前述べたので、繰り返すことはしない。 osaan.hatenadiary.jp だいたい日経さんは改憲して何がしたいの? まさか戦争なんて「不経済」なことじゃないよね? そこんとこを黙
www.nikkei.com なぜ安倍政権はだらだらと青っ洟のように続くのか。 それはこの政権が十二分に「世論」に敏感だからだ。その「世論」とは、日経さんや大マスコミの皆様が気にしてやまないような類の世論ではなく、畳の下いっぱいにヤスデが巣を作っているかのような、欲望としての「世論」である。 その「世論」に対して忠実だからこそ、 この20年あまりの統治機構改革によって、首相の権限は以前よりかなり強くなった。独裁者になってしまうのではないか。 と、あべぴょん信者の日経さんまでが案ずるような状況になっているのだ。 では、世論は何を欲望しているのか。 それは「勝利」である。 では何に対して勝利するのか。中国か?韓国か?それともアメリカか? そのどれでもない。世論が欲望してやまない勝利とは、戦後日本社会を端なくも支えてきた理性に対するものである。 だからこそ、あべぴょんが総理であり、どんなことをや
>作戦を実行するに私からはいくつかのご要望がございます。 >逮捕後の監禁は最長で2年までとし、その後は自由な人生を送らせてください。心神喪失による無罪。 >新しい名前( )、本籍、運転免許証等の生活に必要な書類 >美容整形による一般社会への擬態 >金銭的支援5億円 >これらを確約して頂ければと考えております。 >ご決断頂ければいつでも作戦を実行致します。 >日本国と世界平和のために、何卒よろしくお願い致します。 >想像を絶する激務の中大変恐縮ではございますが、安倍晋三様にご相談頂けることを切に願っております。 幼児性あふれる文章である。 自らの行動を「作戦」と呼ぶところ、「5億円」という金額などにそれがよく表されている。 そうした幼児性と、「安倍晋三様」という呼び名は、非常によく共鳴していることがわかる。 www.asahi.com 「二度とこういうことが起こらないよう、厚労省を中心に
www.nikkei.com いい機会なので、本当に憲法を改「正」するにはどうすればいいか、教えてやろう。 まず、「保守」は現行憲法が「押しつけ」であると主張している。 よろしい。それについての反論はさておき、「押しつけ」であるということを認めることにしよう。 では、「押しつけ」に対して、どのような態度をとるのが望ましいか。 押しつけられたものを剥ぎ取り、涙を拭ってふるえながら唇を噛み締めて我慢することだろうか。 本来押しつけられたなら、「押しつけ返す」ことが肝要ではないのか。 やられたらやり返す、というのは「保守」の皆さんのアイディンティティだったと思ったが、なぜ改憲に関してだけいじめられっ子のように振る舞うのだろうか。 戦争に負けたから?バカバカしい。70年も前のことをまだ引きずっているのか。 そう、本当の改憲とは、「米国憲法を改正させる」ことである。 そういう無茶を言って議論をすり替
togetter.com 先日このトゥゲッター(と読んでいいのかな)を見て、なんとなく思い出したことを挙げてみる。 記事などは出てこないが、国会の議事録を検索すれば概要に触れることができる。 以下、だいたいのところを引用してみよう。 国会会議録検索システム-本文表示(MAIN) 衆 - 文教委員会 - 22号 昭和48年06月15日 ○長谷川(正)委員 去る六月十一日の夕刻、国電新宿駅と小田急の新宿駅で、また翌日の六月十二日の同じく夕刻に国電高田馬場駅で国士舘大学生及び同高校生による東京朝鮮高校生に対する集団暴行事件が発生いたしまして、たいへんな衝動を与えました。 国会会議録検索システム-本文表示(MAIN) 参 - 地方行政委員会 - 11号 昭和48年06月26日 ○神沢浄君(略)私は警察庁の長官から、この間新聞紙上をたいへんにぎわしておりました国士館大の学生暴力の問題につきまして、そ
www.nikkei.com 首脳宣言は「世界経済の下方リスクが高まってきている」という考えを共有した。 はいはい。周りの先進国の皆さんは大人なので、子供のわがまま妄想にもお付き合いしてくれたのかもね。 しかし実際には、 www.thetimes.co.uk www.bbc.com などの報道でわかるように、アベノミクスの不調を海外のせいにしようとして鼻で笑われている。 日経さんが大枚はたいて買収したFTでもこんな調子だ。 www.ft.com しかしこれ、日経さんが社説で突っ込まなくでどうする、て案件だと思うが、あべぴょんのお写真を胸に当てて「アベノミクス!アベノミクス!アベノミクス!」と三回唱えてから社説を書いている日経さんには、ちと荷が重いのだろう。 いくら正しい主張をかかげても、内部の足並みが乱れていたら、G7が世界に影響力を振るうことはできない。もう一度、結束のタガを締め直しても
www.nikkei.com 乱立する政策会議が政策文書を乱発した印象だ。しかも働き方改革や成長戦略などテーマは重複し、政策の役割分担は不明だ。 中身も伴っていない。その象徴は、もっとも大事な構造改革のひとつである規制改革だろう。 とにかく「やります!断固としてやります!全責任は私にある!」とか口ばっかりでさっぱりなのは、これまでの有り様でもうわかったはずだと思う。 以前にも書いたが、あべぴょんのやり口は、野党が言いそうな理想的な目標を先取りして掲げ、それに向かって「全力で足踏み」することである。 進んでない、という批判には、「全力でやっている!」そして「文句があるなら対案を出せ!」で済ませる。 次の選挙、憲法や原発では、対立軸としてアピールするにはやや弱いだろう。 どうせなら、旧バージョンの「三本の矢」を持ち出して、「土台自民党政権には無理だったこと。我々ならやってみせます!」とぶち上げ
www.nikkei.com 共闘について慣れていないのだから、もし勝ったらもうけものというところだっただろう。下馬評で並んだだけでも大したものである。 というのも、現在の地方経済はあまりにも疲弊しすぎていて、「自民党になんとかしてもらおう」という声ばかりが聞こえるからだ。地方経済はもはや、自分の力でどうにかできる次元ではなくなっているのである。 こうなってしまえば自民党の思う壺で、地方を経済的に締め上げれば締め上げるほど自民に票が集まるのだから、日経さんのおっしゃるような「反省」などするわけがない。 補選苦戦の背景に、経済の先行きへの不安があることも指摘しておきたい。環太平洋経済連携協定(TPP)承認案や働き方改革の関連法案などの今国会処理は難しい情勢だ。このままでは目立つ成果がないまま、夏の参院選を迎えることになる。 むしろそうした事柄を曖昧なままにしておいたからこそ、補選で勝利できた
ルイ15世は、フランス史上最低の王の一人、とされている。 政治向きはポンパドゥール夫人に牛耳られ、国庫は7年戦争の敗北ですっからかんになった。(ルイ14世による破綻もあったが) それなのになぜか在位中の国民の人気は高く、「愛しの王」とあだ名され、在位期間は半世紀を越えた。 彼が死んだとき、ヴォルテールは公爵宛の書簡で、忌々しげにこうしたためている。 「王は国民に対して勅令を出すべきであった。愚かな国民は自分を『愛しの王』などと愚かにも呼ぶべきではない、と」 ルイ15世の人気の秘密は、まずその見てくれにあった。王様としてはなかなかのハンサムだったのだ。 そして、病弱であることもまた民心に哀れの情を誘った。 在位期間とその助平ぶりからは意外に思えるが、消化器系の持病があり、少し食べ過ぎるとお腹が苦しくなって寝込んでしまうのだ。 「愛しの王」と呼ばれるようになったきっかけも、その持病にある。 一
毎度毎度日経さんについて書いているが、たまには経済史的なことも書いてみよう。ググってもあまり出てこないたぐいの話である。ご存知のように経済学は実験ができない科学(?)なのだから、もっと歴史について知っておいた方がいい。 1929年、いわゆる「大恐慌」というやつが起きた。 そのとき、フランスには大量の金(ゴールドの方)が流れ込んできた。 1926年に金本位制に復帰したフランスは、1新フラン=金65.5mgで兌換すると発表。これは実勢レートよりも9%ほど低いものだった。当時イギリスは「大英帝国の威信」から、やや高めのレートを設定しており、「フランスは諸外国にデフレを輸出している」と非難した。(ちなみに、日本もイギリスと似たようなことをやってデフレに沈んでいる。石橋湛山は実勢より低いレートを主張したが、井上準之助と財界はそれを拒否した) フランスは金の過剰流入の批判をかわすため、貸借対照表におい
例の「談話」というやつが発表されて、ふと思ったことがある。 あべぴょんが米議会で演説したときにも感じたことだ。 「あなたがなにを話そうと、だれも聞きはしません」と院長はきっぱり言いました。「人々が講演のほんとうの内容に興味を持つことはめったにない。彼らはただ、あなたの口調や身振りや表情から、あなたが正直者であるか否かを探りたがるだけです」 (カート・ヴォネガット『ヴォネガット、大いに語る』飛田茂雄訳より) 演説というものは、その内容よりもそれを語る人間の「中身」があらわになる。 あべぴょんの場合、30秒もしゃべるとたちまち「幼稚さ」があらわれてくる。 私が「安倍晋三」と書かずに「あべぴょん」と書くのは、その「幼稚さ」に非常にしっくり来るからだ。おまけにこの呼称は自民党公認である。 ではなぜ、その「幼稚さ」を抱えた人間が支持されてしまうのか。 それは「保守」というものが「幼稚さを許す」かのよ
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