夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書) 森博嗣 (著) 感想 『すべてがFになる』シリーズなど大ベストセラー作家である森博嗣先生のエッセイ・コラム。 これ、タイトル的に合っているとも、間違っているとも言えるっていう、まぎわらしい名付けになってます。 というのも「小説家になるための方法論」が書いてある……ように思えますよね、普通。 でも森博嗣先生にとっては小説を書くのは効率的にお金を稼ぐ手段として適していたからであって、自分の夢実現のための道具にしか過ぎないんですね。 これは作家の収支でも語っていて、あまりのドライっぷりに衝撃を受けたんですが。 しかし小説家だけじゃなくて、「クリエイターになりたい」「世界中を回りたい」「いい男と結婚したい」など人間が持つ夢。それら広い意味での夢の叶え方への指南書となっていて、これがまた奥深い内容となっている。 ■ まず、人それぞれ身体能力や頭脳、容姿など