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2015年1月7日

2014年体験型娯楽のトピック7選


(この記事は、えぴくすさん(@epi_x)に寄稿していただきました。)
去る12月某日、SIG-ARGの座談会にて、体験型娯楽を取り巻くトピックを持ち寄り、2014年を振り返りました。この記事はその時話された内容をまとめなおしたものです。

なお、自他の区別なく話していましたので、自薦的な内容が含まれることはご了承ください。また、筆者が自分の理解の範囲でまとめたものですので、内容に誤解などがあった場合は筆者に責があります。

座談会参加者(50音順・敬称略) 石川淳一(エレメンツ)・坂本犬之介(オフィス新大陸)・澤田典宏(レイ・フロンティア)・城島和加乃(E-Pin企画)・竹内ゆうすけ(ラ・シタデール)・戸崎茂雄・三原飛雄馬(バンダイ)・三宅陽一郎(スクウェア・エニックス)・えぴくす(記)

2013年1月15日

もうすぐ再開!? 本格ARG「bubblegum」のこれまで


(この記事は ARG プレイヤーで、プレイログの丁寧な記録でも知られる、ましろさん(@mashir0_0)からのご寄稿です。コアでディープな本格ARGと評判の高い bubblegum がまた帰ってくるということで、新しく興味を持たれた方が参加しやすいように、これまでの経緯を簡単にまとめていただきました。なお、記事の題名はARG情報局側で付けたものです)

【BUBBLEGUM(バブルガム)】は2011年2月下旬より開始されたARG(代替現実ゲーム)です。参会によってリリースされた第1弾(2011年2月~9月)【boot】、元気ARGとのコラボが実現した第2弾(2011年12月〜2012年6月)【re:boot】に続き、今期はだいたい( @team_daitai )が手がける第3弾【final:boot】として、次の上弦の月(2013年1月19日)を迎える頃に「何か」が起きるようです。

そこで、これまでの経緯を簡単にご説明致しましょう。

2012年12月31日

体験型エンタテインメント 2011〜2012 総まとめ


2012年も大晦日となりました。2010年の総まとめ以来1年開いてしまいましたが、「体験型エンタテインメント 2011〜2012 総まとめ」をお送りいたします。2010年分と合わせて、これまでのARG情報局の総決算となるこのまとめ記事が、皆さまのご参考になれば幸いです。

この記事で用いる用語について


最初にこの記事での用語について簡単に整理しておきます。

ARG情報局では、参加者が能動的に関わっていく娯楽全体を「体験型エンタテインメント」と呼んでいます。その大きなくくりの中で、謎解きを中心に据えた公演型イベントを「体験型謎解きイベント」、代替現実感を重視した主に長期型の企画を「代替現実ゲーム(ARG)」と位置づけています。

詳しくは「体験型エンタテインメントの要素と「ARG」の定義」を参照してください。体験型謎解きイベントとARGの構造的な相違点につきましては、SIG-ARG第4回セミナーでの澤田さんの講演も詳しいです。

キーワード


2012年末現在の日本における体験型エンタテインメントの状況を端的にまとめると、以下のようになるでしょうか。

  • 体験型エンタテインメントの多様化
  • 体験型謎解きイベントの制作者層の成熟

以下、各キーワードについて解説します。

2012年10月24日

10月のニュースまとめ

SIG-ARG4の準備をしている間にすっかりと記事にしないといけないニュースが溜まってしまっていました。一気にどどんとお知らせします。

ヒミツキチオブスクラップ、レンタル開始

旧聞になりますが、アジトオブスクラップ店長ブログによると、「ヒミツキチオブスクラップ」の他の体験型イベント実施団体への貸出を始めるそうです。「ヒミツキチオブスクラップ」はSCRAPさんが原宿に持っている、100〜200名ほど入る常設イベントスペースです。「原宿の新たな実験室として次から次へとさまざまなエンターテイメントを世の中に送り出していきたい」とのことで、初期レンタル代はかからず、売り上げの50%をシェアするというモデルだそうです。企画合否の判断基準は「面白そうなもの、新しそうなもの、楽しそうなもの」。面白そうな企画をお持ちの方は、企画応募をしてみてはいかがでしょうか。

何味かわかるかな? からあげクン?味 ~怪盗シモーノからの挑戦状~

ローソンのキャンペーン「何味かわかるかな? からあげクン?味 ~怪盗シモーノからの挑戦状~」が10月29日まで開催中です。怪盗シモーノ(声優の下野紘氏)によるヒント動画の他、からあげクン?味のパッケージ、公式ブログ、さらには最北端と最南端の店舗の店内放送などでヒントが出されています。Twitterと連動した専用応募フォームから答を応募すると、3000円のプリペイドカード他の賞品が当たります。

アイドルライブ×体感型ゲーム アイドルワンダーランド2012

アイドル×体感型ゲーム アイドルワンダーランド2012というイベントが10月27,28日、11月3,4日に東京ドームシティのシアターGロッソで開催されます。時間中に園内に配置されている謎やミニゲームを全て解くと特典がもらえ、その後、アイドルのライブがある、というもの。SCRAPさんのリアル出逢いゲームを彷彿とさせる構成でドキドキしますが、どんなイベントになるのでしょうか。ゲーム制作はPKシアターさん。

WOWOW IINE MYSTERY「監督Xの異常なビデオ」

WOWOW と SCRAP のコラボキャンペーン『WOWOW IINE MYSTERY「監督Xの異常なビデオ」』が実施中です。10月18日から3週にわたり毎週木曜日に新しい謎が公開され、最終的に11月2日にWOWOWで放送される「WOWOW史上最大の謎」に挑戦する、というもの。現在、1週目が公開されていますが、フラッシュモブの動画の中の不自然な点を見つけ出して答えるというもので、普段の謎解きとは一風違った映像を使った問題となっています。

若桜町ミステリーウォーキング~消えた金田一少年を追え!!~

鳥取県で開催中の「国際まんが博」の共催イベントとして、11月3, 4日に「若桜町ミステリーウォーキング~消えた金田一少年を追え!!~」というイベントが開催されます。金田一少年とのコラボイベントで、鳥取県若桜町で事件調査中に失踪した金田一少年を捜してほしい、というもの。なんと、鳥取県知事の平井氏からの捜査依頼動画も公開されています。山間の自然豊かな静かな町・若桜町で、町を歩きながら謎を解いてみませんか? 参加費無料です。

2012年7月18日

体験型エンタテインメントの要素と「ARG」の定義


SIG-ARG および ARG 情報局では、ARG を含む体験型エンタテインメントを、上図のような複合的な要素により成り立っていると考え、今後はこの観点を踏まえた上で体験型エンタテインメントの分析・評価を行います。

体験型エンタテインメントは非常に幅広い娯楽であり、なんでもその中に包含できてしまうが故に、個々の企画の違いや特徴が分かりにくいという問題があります。様々な企画の多様な面白さの要素を言語化し、また、より分かりやすく可視化する試みと考えていただければ幸いです。

この記事では、最初に要素図の解説をした後に、様々な体験型エンタテインメントがこの図上でどのように位置づけられるのかの例を挙げ、最後に ARG 情報局における「ARG」を定義します。

2012年7月9日

事例紹介 映画「ダークナイト」ARG『Why So Serious?』

"Why So Serious?" は、映画「ダークナイト」のプロモーションのために、2007年から2008年にかけて北米を中心に実施された ARG (代替現実ゲーム)です。制作は 42 Entertainment。2009年のカンヌ国際広告祭サイバー部門でグランプリを受賞し、バイラル広告業界でも高く評価されていますが、ARGというジャンル全体で見たときにも、仕掛けの多彩さとプレイヤー人数の両面において最大規模の事例となっています。

諸データ

期間
2007年3月〜2008年7月
参加者人数
1000万人〜(ユニークユーザ)
参加者国数
75ヶ国
ゲーム媒体
約40サイト上の数百のWebページ・Webゲーム・携帯電話・印刷物・電子メール・ライブイベント・ビデオ・グッズ類など
Comic-Conイベントの参加者数
現地250人〜 / オンライン65万人〜
Comic-Conイベントの報酬のトレイラーDL数
200万DL〜
選挙ミッションのメール数
10万通〜
選挙ミッションの動画・写真投稿数
1万〜
選挙ミッションの PV
200万PV〜
選挙ミッションの電話回数
7万回

2012年6月24日

ダークナイトARG "Why So Serious?" を振り返る


(追記: "Why So Serious?" のまとめ記事を別に掲載しましたので、そちらもご確認ください)

本日、映画「ダークナイト」が地上波初放送を迎えるということで、ダークナイトのプロモーションARG(代替現実ゲーム)であり、制作元の 42Entertainment が 2009 年のカンヌ国際広告祭サイバー部門でグランプリを獲ったことでも知られる "Why So Serious?" を振り返ってみました。

ダークナイトARG "Why So Serious?" 勉強会 その1 - Togetter
ダークナイトARG "Why So Serious?" 勉強会 その2 - Togetter
ダークナイトARG "Why So Serious?" 勉強会 その3 - Togetter
ダークナイトARG "Why So Serious?" 勉強会 その4 - Togetter

Why So Serious? は1000万人の登録ユーザが居たなど、数値的な所はよく引き合いに出されるのですが、細かくどんなイベントが行われていったのかを日本語でまとめた文献は存在していないと思います。

ステップバイステップで展開を追っていくと、さすがARGの老舗42Entertainment、巧みにプレイヤーに課題をぶつけていって興味を引き続けていることが分かり、個人的にも非常に興味深いまとめとなりました。

かなり長くなってしまい、まとめを読むのもたいへんな量になっていますが、ARGの制作に興味がある方にとって、参考になる内容かと思いますので、ぜひご覧ください。

42の事例を見ていて感じることは「とにかく参加者を驚かせ、楽しませることを最優先に一生懸命にやっていれば(=商売っ気を出来る限り見せなければ)、自ずと口コミは広がっていく」でしょうか。もちろん、ARG業界に蓄積されている広げるためのノウハウがあってこそ、ではありますが。

なお、英語のまとめWikiまとめサイトの情報を翻訳してまとめたものですので、間違いが紛れ込む余地がたくさんあります。もしも間違いに気づいた場合は @epi_x まで教えていただければ幸いです。

↓は公式のまとめ動画(英語)。

2011年6月21日

Questions: ARGs in Japan


オーストラリアの研究者(大学院生だと思われます)の方から、日本のARGについての質問をいただきました。ぜひ、皆さまのご意見もいただきたいと思いましたので、許可をいただいて、翻訳・公開します。

質問の背景について確認したところ、日本のメディアミックス戦略と、西洋のトランスメディア戦略の相違点を分析することで、西洋で日本のメディアミックス手法を有効活用したり、逆に西洋のARGにもっと日本の参加者を取り込んだりする方法を研究しているようでした。

質問の内容から、日本のARGの状況が英語圏の方からどう思われているのかも透けて見え、その意味でも興味深いのではないかと思います。

そんなことも踏まえつつ、以下の続きに、質問の翻訳と、私の独断と偏見による回答を載せてみます。皆さまのご意見を反映させた上で、英訳してこのページに追記した上で、質問の返答とする予定ですので、コメントをお待ちしております。(回答を英訳して下さる方も大募集です! 切実に……)

2011年2月5日

海外ARG 2010年 総まとめ


体験型エンタテインメント 2010年 総まとめ その1」「その2」では、国内の事例に絞って紹介しました。しかし、ARG の本場は英語圏です。日本発で、ワールドワイドに通用する ARG を作ってやる!という視点をぜひとも持つべきでしょう。とはいえ、海外 ARG のまとまった情報は日本語ではあまりありませんでした。

海外における ARG の2010年のまとめとして、ARGNet の記事「A Look Back at the Year in Alternate Reality Games: 2010 Edition」が非常に良くまとまっています。翻訳の許可をいただきましたので、以下にご紹介します。

なお、日本の読者に合わせて、細かすぎるところを削ったり、逆に説明を加えている部分があります(動画の埋め込みは転載にあたって行ったものです)。リンクも、英語が苦手な人でも参照しやすい場所に絞って整理しています。英語が読める方は、ぜひ原文を当たってください。

2011年1月30日

体験型エンタテインメント 2010年 総まとめ その2


体験型エンタテインメント 2010年 総まとめ」へ、あれもこれもと加筆を行っていたところ、元記事が酷い長さになってしまいましたので、追記分を分割して、独立した記事にしました。

「体験型エンタテインメント」の定義を曖昧なままでまとめているため、混沌としていますが、いずれも「自分から能動的に動く楽しさ」、言い換えると「他人とは違う、自分だけの体験」を共通点としているエンタテインメントです。

2011年1月28日

体験型エンタテインメント 2010年 総まとめ


(追記: 2012年版のまとめ記事も併せてご参照ください)

あけましておめでとうございます!(遅)

2010年は、日本において体験型エンタテインメントの幅が広がった1年となりました。昨年5月に発売された「デジタルゲームの教科書」では2010年頭までのARGの状況についてまとめていますが、その時点からの情報更新も意味も込めて、2010年の体験型エンタテインメントの状況をまとめてみようかと思います。

(この記事では、体験型エンタテインメントとして、参加者が能動的に解決を試みることを特徴とするものを挙げています。従来型のテーマパークは含みません)

※ なお、この記事をまとめるにあたりまして、「ARG、謎解きゲームな忘年会」で使用された天河磨月さんの資料も参考にさせていただきました。ご提供、ありがとうございました。こちらのイベントレポートも2010年のARG事情を良くまとめていますので、ご参照ください。

かなり長い記事になってしまいましたので、記事一覧では畳んでいます。それでは、2010年の総まとめをどうぞ。