■江東区をゲームブック形式で冒険する『演劇クエスト・メトロポリスの秘宝』
東京都現代美術館では2019年8月3日〜10月20日の間『MOT サテライト 2019 ひろがる地図』という展覧会を開催していますが、その中で『演劇クエスト・メトロポリスの秘宝』という街歩きゲームの企画が行われています。
これは、展覧会を基点にゲームブック形式で江東区の周辺を回る周遊型イベントになっています。
制作はorangcosong(藤原ちから&住吉山実里)+進士 遙のユニット。
不勉強で知らなかったのですが、『演劇クエスト』シリーズはすでに何作も作られていて、日本だけでなく、海外でも展開されているそうです。
上の写真で分かるように、ゲームブックはかなり本格的な冊子です。
(英語も収録されているから実際のボリュームはこの1/2ですが、それでも結構な量)
そして、このボリュームでありながら、何と冊子は無料なのです!
この冊子のパラグラフをゲームブックのように移動先で参照しながら街を歩いていく訳です。(スタートのパラグラフは『 ひろがる地図』展の中にもあります)
石川も少しだけやってみましたが、面白いと思ったのは現実の場所を物語で見立てており、それによって場所に別の意味が生まれていること。
「あそこにはスパイがいるぞ、気をつけろ」と言われるとちょっとコソコソするし、「あの建物は司令室だ」と言われるとそんな気がしてくる。
謎解きのために場所を無機質に消費するのではなく、周遊が進むにつれて、いろんな場所にこの物語ならではの意味が浮かび上がっているのが興味深かったです。
また、ゲームブックの構造も、街歩きでしかできないギミックがいくつか組み入れられていて、単に街歩きのためだけに安易にゲームブックにしたのではない、ゲームブック愛を感じました。
なお、謎解きクラスタのためのアドバイスを以下のTwitterでまとめたので、これからチャレンジしようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
【関連リンク】
■Perfumeの撮り下ろしポスターを探す「#Pcubed_P」始動
2019年9/18に発売されるPerfumeのベスト盤『Perfume The Best “P Cubed”』に合わせ、「#Pcubed_P」というプロジェクトがスタートしています。
これは、Perfume結成20年間のゆかりの地に、撮り下ろし、絵柄違いのグラフィックポスターを8月12日からベスト版発売日の9月18日まで各所に掲出するというもの。
その場所のヒントは特設サイトに順次掲載されるようです。
そして、発見したポスターの写真を、「#Pcubed_P」のハッシュタグとポスターナンバー「#pcp??」をつけてTwitterで投稿すると、「Perfume The Best “P Cubed”」特設サイトの地図上でも投稿者が撮影したポスターの写真が反映されていきます。
彼女たちのデビューの地である広島から1枚目のポスター掲示がスタートし、8/15現在では4枚のポスターが発見されているようです。デビュー20年間の足跡を巡るような形で展開されるのでしょうか。
場所のヒントは謎解きクラスタには易しすぎるかもしれませんが、そもそもPerfumeファンだったら、ヒントなしでも聖地にポスターが掲示されたらすぐ発見しそうな気がしますね(笑)。
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(文章:石川淳一)