SIG-体験型エンターテインメントの正式名称は、「IGDA日本 体験型エンターテインメント専門部会」といいます。
IGDA (国際ゲーム開発者協会) は、ゲーム開発者個人間の互助を目的とした国際NPOです。IGDA 日本の活動につきましては、「IGDA日本について」をご覧ください。日本においてはデジタルゲーム領域における活動が多くなっていますが、広くゲーム全体を対象としています。
SIG-体験型エンターテインメント は IGDA 日本に12程度ある専門部会の一つです。現実空間やリアルメディアを使った体験型のエンタテインメントについて興味を持っているメンバーが集まり、活動を行っています。
元々は、SIG-ARG(代替現実ゲーム系)とSIG-NAZO(謎解き系)という2つの専門部会がそれぞれ活動していたのですが、興味分野で被る所も多く、さらにどちらの分野も「体験」を軸として内容が広がってきており、境界が重なったり、より新しいジャンルの作品が出てくる状況が増えきました。そこで2021年8月に合流し、新たにSIG-体験型エンターテインメントとして発足することとなりました。
SIG-体験型エンターテインメントのミッション
「日常空間やリアルメディアを使った体験型・参加型のエンターテインメントに携わる国内外の多様な制作者に交流の場を提供し、その知見や情報の共有を推進する。また情報発信やセミナーなどを通して、自らの研鑽と次世代の育成、新しいエンターテインメントの周知を行う」
体験型エンターテインメントは、形式への制約が少ないことから、これまでのデジタルゲーム・アナログゲームに比べて、非常にバラエティに富んだ「面白さ」の要素を有しています。
しかしながら、その多様性により、優れたエンタメであっても、楽しさを理解してくれるはずの方々に十分にリーチせずに、埋もれてしまうことがありました。そういった作品やジャンルの普及・啓蒙を行うことがSIG-体験型エンターテインメントのミッションの一つです。
また、その多様な「面白さ」の要素を分析し、それらが、既存の各種ゲームやソーシャルメディア、映像コンテンツや舞台芸術、リアル空間、その他の日々を豊かにする様々なものと組み合わさることで生まれる、新しいエンターテインメントの形を模索し、提案することも重要なミッションです。
SIG-体験型エンターテインメントの領域
現時点でイメージしている主領域および関係領域は以下の通りです。謎解き/ARG(代替現実ゲーム)/xRコンテンツ(AR・MR・SR・VR)/参加型推理/マーダーミステリー/人狼/イマーシブシアター/LARP/TRPG/アナログゲーム/テーマパーク/参加型アトラクション/トランスメディアストーリーテリング/イマーシブミュージアムなど「主領域および関係領域」という表現にしているのは、ジャンルによっては体験型を指向しているものと指向していないものが混在している場合があるためです。
また、これらの領域は日々変わっており、そうした領域の変化についても柔軟に対応していきます。
SIG-体験型エンターテインメントの活動
前述のミッションの元、SIG-体験型エンターテインメント では、現在以下の3点を中心とした活動を行っています。
- 体験型エンターテインメントに関するセミナーの開催(オンライン、オフライン問わず)
- 「体験型エンタメ情報局」(旧「ARG情報局」)を中心としたWeb 上での情報発信
- 体験型エンターテインメント制作者の交流イベントおよび交流用Discordサーバー
SIG-体験型エンターテインメントの運営メンバー
SIG-体験型エンターテインメント の運営メンバーは体験型エンターテインメントの実制作者やデジタルゲーム開発者、研究者などによって構成されています。2021年11月現在の運営メンバーは以下の通りです。(五十音順)- 正世話人:石川 淳一
- 副世話人:池田 奈美、田中 宏明、南 晃
- 「体験型エンタメ情報局」編集人:石川 淳一、えぴくす
- 担当理事:山肩 大祐