私は元々よく旅をしていたので、それなりに人々のご厚意を受けてきました。
仕事が落ち着いたのを機に、今度は自分が人を泊められるようにと新居に引っ越したんです。
そんな新居で、遠方から訪れる10年来の友人を招いたときの話。
友人は私が深く落ち込んでいた時期に傍にいた、私にとって大切な存在。
常識とズレている感覚を持っているけれど、博愛主義的でユニークな性格が魅力的なんです。
ただし、だらしない振る舞いが散見されることもあって、特に酒癖の悪さと若干のたかり癖には困ったこともありました。
それでも、今回は久々の再会を楽しみたくて、うちに泊まっていいよと伝えたのです。
事前の話し合いでは何泊するか具体的な合意はなかったものの、到着して初めて「4泊してもいい?」と言われました。
友人とはいえ、こちらの予定を考慮する気配がなくないか?と違和感を覚えましたが、まあたまにだしいいかと承諾。
しかし問題はそこから。3日目、急な冷え込みで私は高熱を出し、家事や会話もままならない状態に。
体調不良で申し訳ない、と思いつつも、居候なのだから気を遣って欲しいと思うのが本音でした。
今日はしんどいから一人にしてほしいと言っても、多少外出するものの、「お構いなく」と言わんばかりに家に居座り、
晩になれば飲み始める始末。(具合が悪いときは酒の匂いが本当に嫌)
おいおい、具合悪い人がいる家で飲み会かよ、と突っ込みたかったけれど、体力がなくて何もできず。
さらに、そんな私に向かって「煙草をちょうだい」と頼む無神経さには呆れるほかなかったのです。
極めつけは4日目、深夜12時だった。 私がトイレに向かうと、友人が「咳してるから、鍋の汁を飲んだほうがいいよ」と強引に勧められ、
その瞬間、その非常識さに思わず怒りが頂点に達し、とうとう私はブチギレてしまう…。
我慢の限界だったので出てってもらう事になり、険悪なムードのまま別れました。
友人が帰国する前にもう一度会おうかと思っていたんだけど、当分は友人のことを考えたくないほどです。
友人は特別な存在であることに変わりはないんだけれど、この経験を経て、 自分の中で大切にしたい基準が明確になりました。
常識、清潔感、自立心——それらを備えていない人を再び家に泊めることは、もう二度としない!
以下、友人宅宿泊時の心構え
1. 予定を事前に伝える
2. 手土産の持参
5. 頼り切らず、自主性を持った行動