じゅう‐りょく〔ヂユウ‐〕【重力】
【重力】(じゅうりょく)
推力、抗力、揚力と並ぶ航空機にかかる4つの力の一つ。
一般には天体(特に地球)の引力のことをいう。地球の引力を「1G=9.8m/s*s=1N(ニュートン)」としている。この加速度を重力加速度と呼ぶ。
式で表すと
重力=(G*M*m)/(d^2) (G:万有引力定数=6.67×10^-11 M,m:2物体の質量 d:物体間の距離)
となる。
引力はあらゆる物体が持っているが、運動によって起こる力(遠心力)に比べれば非常に小さい。
だが、巨大な質量を持つ物体であれば意味を持つ。
また、距離の2乗に反比例するため、物体から離れるとたちどころに弱くなる。
だが、重心位置間の距離であるため、地球表面でもdの値は十分に大きく、高々10km程度上昇したところで重力の変化を感じることは無い。
しかしながら、人工衛星程の高度では意味を持つ。
人工衛星は地球が引っ張る力(重力)を上向きにかかる遠心力で相殺して常に同じ高度に位置しているが、衛星の高度が高ければ高いほど遠心力は小さくてよい。(軌道速度低)
ちなみに、地球表面上すれすれの衛星となるための速度を第一宇宙速度(7.9km/s 2.8万km/h)という。
静止軌道での軌道速度は、3.0km/s(1.1万km/h)となる。
宇宙飛行士の訓練で、1G以上の加速度で降下する航空機に乗って大気圏内で無重力状況を体験させるプログラムがあるが、高度や速度の制約から、落下1回当り20秒程度が限界である。
重力 gravity
重力
重力
重力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/06 09:07 UTC 版)
重力(じゅうりょく、英: gravity)とは、以下の概念のいずれかを指して用いられる。
- ^ デジタル大辞泉
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 村田一郎「重力、重力異常」『世界大百科事典』1988年。
- ^ a b c d e f 横山雅彦「重力」『哲学・思想事典』1998年。
- ^ a b c 矢野健太郎『アインシュタイン』講談社学術文庫、1991年、127-166頁。ISBN 4-0615-8991-1。
- ^ a b 高橋憲一「太陽中心説」『哲学・思想事典』1998年。
- ^ マックス・ボルン 著、林 一 訳『アインシュタインの相対性理論』東京図書、1980年、82頁。ISBN 4-4890-1007-9。
- ^ a b 佐藤文隆; 松田卓也『相対論的宇宙論』講談社、1981年、232頁。
- ^ 朝永振一郎『物理学読本』(第2)みすず書房、1981年、28頁。ISBN 4-622-02503-5。
- ^ 前田恵一 (2013). 重力とは何か?―宇宙を支配する不思議な力 (ニュートンムック Newton別冊). ニュートンプレス. p. p.37
- ^ ペーター・G・ベルグマン 著、谷川安孝 訳『重力の謎 一般相対性理論入門』講談社、1981年、163頁。
重力
「重力」の例文・使い方・用例・文例
- 重力加速度
- 重力場
- 重力
- 重力波
- スペースシャトルは地球の重力場を通り抜け宇宙空間に出ていった
- どういうわけか,彼は反重力装置を作りだすことがは可能であると確信している。
- 彼はその物質の重力測定分析を行った。
- 1重力加速度単位は980.665ガルに等しい。
- 重力量子は仮説上の粒子のままである。
- 実験は微小重力の環境で行なわれた。
- 無重力状態で
- 彼はスペースシャトルの無重力の中で多くの実験を行いました。
- 彼は無重力のスペースシャトルの中で多くの実験を行いました。
- 彼らは無重力で一連の実験を行なった。
- 重力が物を地球の中心に引っ張っている。
- 月の重力は地球の6分の1である。
- その宇宙飛行士は無重力の状態になかなか慣れなかった。
- 重力.
- 無重力状態.
- 重力波.
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