事実上
デ・ファクト
デ・ファクト(ラテン語: de facto、英語発音: [diːˈfæktou] ディーファクトウ)とは、「事実上の[1]」という意味を表す、ラテン語表現に由来する言葉。政府、標章、技術標準、言語などが法律や条例といった規則ではなく、慣習や成り行きによって実態化されている状態を表すのに使用される。対義語は、「法律上の」「規則上の」という意味のde jure(デ・ジュリ)である。
標準
- デ・ファクト・スタンダード(de facto standard) - 事実上の標準
- デ・ジュリ・スタンダード(de jure standard) - 法律上の標準、規則上の標準
政治
政府、元首、リーダー、統治者、国境、独立等について使用される。
- 例
公用語
日本における日本語は法律で制定された公用語でなく、事実上の公用語である。
アメリカ合衆国連邦政府は、法律上公用語を定めていないが、英語が事実上の公用語と見なされている。このような状況との妥協を図るため、連邦政府は、各州政府が公用語を宣言する権利を認めている。
- 例
その他の用法
- デ・ファクト・モノポリ(De facto monopoly) - 事実上の市場独占(自然独占の対義語)
- 内縁関係の配偶者(事実婚等)は、当局によって「事実上の夫 / 妻」(de facto husband / wife)と呼ばれることがある。
脚注
関連項目
「事実上」の例文・使い方・用例・文例
- 事実上,彼女はもう我々スタッフの一員ではない
- 事実上の支配者
- 彼は会社の事実上の経営者だ
- 会社は事実上倒産した
- 彼が会社の事実上の社長だ
- 多くの人が彼女は事実上当選確実だと思っている
- 勝つ見込みは事実上ない
- 分散型事業とは、事実上、大企業が存在しない業界のことである。
- (彼らは)事実上やめさせられた。
- 彼らは事実上、私たちの生活のすべての面倒を見てくれた。
- 2006年9月の軍事クーデターで失脚、事実上亡命中だったタイのタクシン元首相が28日、約1年半ぶりに帰国した。
- 黙っていると事実上の承認とみなされます。
- 彼は事実上の社長です。
- 彼は引退したが、いまだに事実上指導者である。
- 彼の返事は事実上は拒絶だった。
- 彼の沈黙は事実上罪を認めたことだ。
- 彼の主張はベンソンが『Entrepreneurs』で主張していることと事実上同じである。
- 彼が事実上はその会社の社長である。
- 科学者は、正しい質問を問いかける方法と、答えが、「かもしれない」ではなく、事実上、明確なイエスかノーになるほど明確にその質問を述べる方法を知っていなければならなかったのである。
- その会社は事実上は倒産だ。
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