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私の故郷・盛岡の中で、好きな場所ベスト5に入る場所。

光原社 の、マッチ。

光原社 ①
(採取年:2011年8月)

棟方志功が版画家を目指したきっかけになったという、川上澄生のデザイン。

光原社 ②

正統派「民藝マッチ」。

光原社 ③


『光原社』は、一言でいえば、「民藝品を売っているお店」となってしまうのだが、
東北の「民藝」の拠点ともいえる場所。
または、「聖地」とも。

創始者の頃から、柳宗悦、棟方志功、芹沢銈介などと交流があり、
彼らが東北を訪れる時のサロンのようになっていたらしい。

だからお店のあちこちに、その足跡が見られます。


中庭にある喫茶室 『可否館』の看板は、芹沢銈介。
光原社・可否館

このマッチは、この喫茶室でもらったもの。
昔は、『可否館』自身のマッチもあったような気がするんだけど・・・。

仙台店(光原社)のオープン時には、芹沢マッチ四個セットを記念品として配ったそうです。

内部は広くないけど、落ち着いた素敵な空間。
広い窓から、光原社のお庭が眺められます。

可否館内部


『光原社』の看板は、誰のデザインか資料がなかったけど、
上の『可否館』と似てるから、やはり芹沢さんかな?
字体は柚木さんぽいけど・・・。

光原社芹沢の看板

中庭の「マヂエル館」という賢治の資料館には、柚木沙弥郎の絵がたくさん。
この木の看板は、たしか棟方志功ではなかったかなー(忘

光原社の看板
光原社・柚木沙弥郎の賢治
柚木沙弥郎の描いた宮沢賢治

そうそう、宮沢賢治の童話集「注文の多い料理店」は、
ここから出版されました。
創始者が、大学で賢治の一年後輩だった関係で、親交があったようです。
最初は全く売れず、在庫の山だったそうですよ。

光原社パティオ

中庭から店舗を臨む

光原社・賢治の壁

中庭奥の白壁には、一枚一枚に、賢治の詩が。
そして、庭の行き止まりは北上川の川端。
賢治の故郷まで続いています。

光原社のノウゼンカズラ

 光原社
    岩手県盛岡市材木町2-18
    http://www15.ocn.ne.jp/~kogensya/