広重展

昨日、書いたとおり、娘の第2子の宮参りの後、あべのハルカスで開催中の広重展を見に行った。

私自身が見に行きたいということが第一であるけれど、非日常には尻込みする家人に、少し刺激を与えたいという意図もある。

なので、開会前日に前売のペアチケット(2枚組 3,200円)を購入しておいた(当日券は1,900円)。ペアチケットというけれど、1枚ずつ使うこともできるので、家人が気乗りしなければ私が2回行っても良いと思ったのだが、それは杞憂だった。

ハルカス美術館は、以前(2017.10月)、北斎展を見に行っている。北斎、広重と二大作家を見に行ったわけだ。

IMG20240727150124-crop.jpg 会場に着いたのは12:40頃。夏休みに入った土曜日なので混雑を覚悟していったが、入場待ちの列はなかった。ただし、会場に入ると結構な人が見に来ている。

帰り(14時頃)に見るとちょっと行列ができていた。


宮参りのとき父方の祖父から、手土産といってお酒をいただいていたので、これをもってウロウロするのは大変なので、ロッカー(100円返金式)にそれやバッグを入れて、単眼鏡だけ持って展示スペースへ。

普通なら音声ガイドを使うのだけれど、それを借りる列が長かったので、この際、ガイドなしで見て回ることにした。
あちこちで、スタッフが「どこからでもご自由にご覧ください」という趣旨のプラカードを持って、客がかたまらないようにしている。

IMG20240729150740-crop.jpg この展覧会は「広重 ―摺(すり)の極(きわみ)―」ということなので、髪の毛や細かい模様など、これはというところは単眼鏡で拡大してチェック。この展覧会を楽しむなら単眼鏡は必須ではないかと思う。

ただし持っている人は見かけなかった。

広重は絵師であって、彫師でも摺師でもないが、摺りに注目する、という副題は案外、説得力があるかもしれない。
単眼鏡で観察していると、作品によっては色ズレがあったり、逆にスクリーントーンを貼ったのかと思うぐらい丁寧な図柄があったり、版画にかける思いというものが伝わってきた。
もっとも最高の版画技術は春画に注ぎ込まれているという話もあるが。

作品のことはまた別の機会に書くとして、この展覧会は会期途中で展示作品が大きく入れ替わる。同時に展示されるのは半分ぐらいである。目録によると全部で338点の作品があり、半分でも170点もあり、全部を見るのに2時間近くかかった。
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あまりの作品数なので、展示室に置かれたソファーで休み休み見たこともある。

かといって、もう一度、後期の展示を見に行く元気はないけど。

訪問の記念と、そして何よりじっくりと作品を見直すために、図録(2,900円)を購入。
買ったときは気づかなかったのだが、帯は裏側にも広重作品が載せられている。

前に行った北斎展の図録とほぼ同じ大きさ、なかなか充実していると思う。

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