土用の丑の日

IMG20240724182432-crop.jpg 昨日は土用の丑の日。
鰻を食べる日であるということで、鰻屋や、デパート、スーパーの鰻販売の様子などがニュースになっていた。

かく言う我が家でも昨夜は鰻を食べた。
といっても貧しい年金暮らし、立派な鰻とは縁がなく、冷凍の鰻である。しかも割安なカット品。

孫に会いに行ったときはお昼をうな重にしたが、これは例外中の例外。
珍之助さまはあちこちの有名鰻店で、立派な鰻を食したことをちょくちょくレポートされている。うらやましい。


Wikipediaによると、土用とは、五行に由来する暦の雑節で、1年のうち四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつとのことである。
「土用波」という言葉もある。晩夏の大波のことである。

EhTjgI9UwAAJAnO.jpg 鰻を食べる習慣は、立秋の前の土用の期間の丑の日だが、今年の立秋は8月7日で、昨日7月24日が丑の日だったので、その12日後、8月5日もまた丑の日なので、今年は土用の丑の日は2回あることになる。

そして土用の丑の日に鰻を食べるのは、平賀源内がCMをうったからという説が良く語られる。
源内と土用の丑の関係では、本草学者でもある源内が「ウナギを食べると、夏負けしない」と宣伝したという説と、源内が「土用の丑」と鰻屋の店頭に掲げたことからという説がある。

みなもと太郎「風雲児たち」では、後者の説をとって当時の様子が描かれていた。

(「風雲児たち」 第6巻『海から来た男』>
    第2章 土用の丑の日)


後者の説だと、くどくどしく説明するわけではなく、何か意味があるんだろうと思わせる手法で興味を惹き、購入に誘導する、巧みな宣伝術ということになる。

こちらのほうが、平賀源内の天才ぶりがうかがえるように思う。


20240720-OYT1I50094-1.png ところで現在、大問題になっている紅麹だが、その商品パッケージには「紅麹」と大書してある。
紅麹は体に良いらしい、というイメージをもたせる意図があるとしたら、これも「土用の丑」の応用と言えるかもしれない。

もっとも海外では紅麹の危険性は以前から認知されていたというから、どうして日本国厚生省はこれを放置したんだろう。

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