新型コロナの感染症分類

新型コロナの感染症分類について、緩和しても良いという議論がある。結構前からあるようだが、そのタイミングは感染拡大が落ち着いたときに出てくるようだ。

今はむしろ感染拡大が恐れられていると思うのだけれど、報道では、年代等によって新型コロナに対する不安感は随分違っているようで、若年層にあっては、もはやインフルエンザとそう違わないぐらいの感覚だという。

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<新型コロナ>2類?5類?分類引き下げ論 
保健・医療は負担緩和の一方 受診控えで感染増リスクも
(東京新聞 TOKYO Web 2022年1月31日)
 から引用
議論の流れから言うと、現在の2類から5類へ「レベルダウン」するかどうかということらしい。2から5へ一気に下がるわけだが、3とか4とかはないのかなと思ってしまう。

そしてそれ以上に思うのは、感染症法では、1類~5類以外に、指定感染症(鳥インフルエンザの一部)、新感染症(現在該当なし)、新型インフルエンザ等感染症という分類もあるから、それなら新型コロナウィルス感染症という分類を作っても良いのではないかということ。

感染症というか医学全般について素人の私が言うのもなんだが、感染症といっても、感染力の強弱、感染したときの重篤度、特効薬など治療の難易度、不顕性感染の程度など、いろんな性質があると思う。感染症法には規定がないようだが後遺症も問題になっている。

新型コロナは感染力は多分、季節性インフルエンザ程度で、重篤度はインフルエンザの10倍程度、特効薬がないという点ではインフルエンザより注意が必要、不顕性感染は以前から問題になっているなど、5類に分類される季節性インフルエンザとは全く同じに扱うことはできないようだ。

そこで現在の2類から5類にすることに疑義も出されるわけだけれど、この議論の背景には2類の場合は公費負担が大きいということがあるに違いない。
新型コロナ対策費には、休業補償や生活補償などの補償関係が多く含まれていると思うが、直接的な医療関係ではどの程度公費が投入されているのだろう。少額ではないとしても、新型コロナ感染者でなくてもうけられる給付金よりな少ないのではないかと思う。

このあたりマスコミがきちんと情報を整理して国民にわかりやすく示すことが、2類or5類議論にも有効だと思う。なお行政もそういう資料は作成していると思うのだがどうだろう。

それで勘繰ることになるわけだが、現在は公費が出ている新型コロナだが、5類にすることでそれを回避するという意図があるのではないかと。
家人も新型コロナに感染して、公費負担で治療を受けている。ただ、家人が処方された薬(点滴)はそれほど高額ではなかったようにも思う。

素人が言っても説得力はないかもしれないが、2類か5類かという議論ではなくて、新型インフルエンザという分類もあるように、新型コロナという分類を設けるという議論にはならないんだろうか。
新型コロナの特性に合わせた対策を円滑に行うために最適な法的裏付けを整えるということだが。


【追記】(2023.1.25)

先日テレビを見ていたら、新型コロナと季節性インフルエンザの比較をしていた。それによると、感染力は新型コロナはインフルエンザの10倍ぐらい強く、致死率は同等だという。
本文で書いたことを訂正しておく。


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