最短の梅雨、最速の梅雨明け

昨日の記事では、「梅雨はどこへ行ったか、あっというまにご近所からいなくなった」と書いたが、朝の新聞には、近畿、四国以外は既に梅雨明けしたと報じられていて、近畿はどうなった? 梅雨明けしたのか未だなのか、はっきりわからなかったので、「どこへ行った」とどうとでもとれるように書いた次第。
その配慮が効いたか、昨日、梅雨明けしたとみられるということだ。
近畿地方の梅雨明けは、平年より21日、昨年より19日早く、統計開始以来最も早い。そして梅雨の期間は14日で過去最も短かったという。
これは近畿だけの話ではなく、他の地方でも、最も早い梅雨明け、最も短い梅雨期間のところがある。
東海:13日間、九州南部:16日間、関東甲信:21日間 (いずれも過去最短)
さて、近畿地方の梅雨入り宣言は6月14日だったが、私の地元で雨が降ったのは、6月14日、15日、21日、22日、そして25日。ただ25日の雨は、昨日の記事にも書いたが、梅雨の雨というより、夏の夕立という感じだった。
その私の感覚に従うなら、梅雨の雨というのは22日で終わったわけで、そうなら実質的な梅雨の期間は6月14日~22日の9日間ということになるのではなかろうか。
気象庁も、また雨が戻ってくる可能性もあるということで、梅雨明け宣言を出すのを躊躇っている間に、こりゃだめだ、もう梅雨前線はできそうにないとあきらめて梅雨明け宣言したのかもしれぬ。
思うに、そもそも「梅雨明けしたとみられる」と奥歯に物が挟まったような表現をするぐらいなら、遡及して6月23日に梅雨明けしていたと判断するというように発表しても良さそうなものだ。なぜなら、梅雨の降雨を期待する農家などは、気象庁が宣言する梅雨の期間よりも、実際に梅雨らしい気候の期間のほうが問題で、過去のデータと比較するなら、そういう実質的な梅雨期間のほうが適当ではないかと思うから。
70年近く生きてきた私は、過去に何度か、「今年は空梅雨」というような報道を耳にした憶えがある。
放送局が「今日も良いお天気で」と放送して、農家から雨が降らんで困ってるのに、何が良い天気だとクレームが入ったと言う話もあった。
ということで、本格的な夏が来たわけだが、来年はちゃんとした梅雨になってくれるだろうか。