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2016/02/14

criminal:2年前のボンベ連続爆発事件がようやく公判

札幌市北区を中心とする連続ガスボンベ爆発事件、ミニミニテロ事件という感じだったが、この度裁判員による公判が始まる。

ボンベ爆発、全面対決へ 札幌地裁、15日から裁判員裁判

この事件、なんと二年前の事件なのだ。
ガスボンベ爆発やその未遂が何件もあったので、例によって逮捕・勾留、再逮捕・勾留で長期間の取調べを繰り返した後、否認事件のため公判前整理手続が都合23回も開かれ、長期化した。

最近の公判前整理手続長期化の象徴というか、典型例である。

ちなみに裁判員裁判と公判前整理手続の長期化は、統計的にも顕著に現れている。

Kohanmaekikan

このグラフは裁判員裁判における公判前整理手続に要する期間を、否認事件と自白事件とに分けて経年変化を表したものである。

ボンベ事件は一昨年10月以降というので、16ヶ月かかっており、2012年以降の否認事件の平均を押し上げる事件ということになる。

なお、上記の記事によれば、裁判員の公判は11回、判決公判も入れれば12回開かれる予定とのことである。
次のグラフは、裁判員裁判の平均公判回数の推移。

Kohankaisuu

ボンベ事件は最近では否認事件の平均的な長さということができる。


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