googleのルール誤執行
グーグルが、自社ブログの一つをスパムと判断し、使用停止にしたという。
CNET Japan: グーグル、自社の公式ブログをスパムと誤認、使用停止に
いわゆるグーグル八分の問題ではないが、私企業によるルール執行が困難を抱えるものだという一つの例証だ。
グーグルのスパム探知プログラムはおそらくうまくできているのだろうし、上記記事によれば、「当社の自動スパム検知ソフトウェアに引っかかった場合、ブログのオーナーにはその旨を伝える通知書が送られる。オーナーの要求があれば、Bloggerチームは問題のブログがスパムでないことを確認するために再調査を行う。」ということなので、ブログ主へのそれなりの手続保障も組み込まれていたりして、手続法的にはとても興味深い。
しかし、例えば付郵便送達の問題でお馴染みなように、何か問題ありとされた人に反論の機会を与える場合、その機会をきちんと貫徹させようとすると、結構大変なのだ。
ルールの実体面の当否はもちろん、その当てはめの問題も、さらにはその具体的適用のための適正な手続の問題も、裁判という舞台で日々困難な課題となって顕在化し、その道のエキスパートがつきっきりで解決をしている。
グーグルの問題は別としても、プロバイダに法的責任を課せばよいという安易な考えが時々聞かれるが、私企業が適切な法解釈適用を手間なくできるという前提をおく限り、論外な話である。
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