TM外し、もっとお役所的に?
タウンミーティングという名称にはやらせの悪いイメージがあるから、とりあえず名前を代えて開催しようということである。予算もあるので使ってしまわなければならないし、やること自体は同じなので、予定はこなさねば、ということだ。
で、代わりの名称が「意見交換会」や「説明会」などとする案が出ている。→実体がはっきり出た、お役所の広報活動という趣旨を明瞭にした良い名前だ。これ以上にないほどお役所的でもある。
そして記事には次のような一文が。
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「やらせ」が起きないよう、発言者を初めから行政関係者に絞ることも検討するなど、関係者は神経をとがらせている。
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この一文は、誤植か日本語がおかしいのか、「やらせ」が起きないように質問はすべて「やらせ」にするという趣旨にしか読めないのだが。
要するに、タウンミーティングとかいっても、はじめっから一般国民の自発的な参加や自発的な質問、意見などを求めてはおらず、予定もしておらず、主催者側の一方的な発表機会に過ぎなかったわけだ。
それが、国民からの発言を求めるみたいなポーズをとったので批判されたと受け取り、それなら開き直って、実態を露わにしようということのようだ。
「やらせ」がなぜ批判されたかという点は、ついぞ理解の外なのだ。
こういう発想の人たちが実施するパブリックコメントというのも、どういう性質のものかは推して知るべしである。
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コメント
行政が、原発やゴミ処理施設などの、いわゆる迷惑施設を作るときに、必ず住民に説明会を行いますよね。あの場では、やらせではない、自主的な質問が出ていて、本物の質疑応答が行われていると思うのですが、なぜタウンミーティングでは同じことができないのか?
議論の争点が明確で、参加者が当該地域住民に絞られていて、互いに知らない相手ではない場合は、一定の抑制がかかった理性的な話し合いが可能となりますが、タウンミーティングのように、テーマが地球温暖化だとかまちづくりだとか、教育改革で、回答者は雲の上の人で、その場限りの質疑応答となる場合は、参加者が何を言い出すかわからないという不安が開催担当者にあったのではないでしょうか。
参加者が不特定多数のシンポジウムでは、威力妨害罪になりかねないような罵詈雑言をマイクでがなりたてる質問者に出会うことがよくあります。
投稿: Inoue | 2006/12/25 06:10