メイキング。
新作「トリカゴ」の、裏話というか、メイキングというか…。
ロリータの人って、何故か鳥籠を小道具に使いたがりますよね。
それが何となく頭の隅に引っかかっていました。
せっかく小道具使うなら、何となくおしゃれだから…ではなくて、
「必然性」とか「それにまつわるストーリー」があるべきではないかと。
考えているうちに、いくつか盛り込みたいことが出て来ます。
・「不幸」とか「不自由」とか、実は自分のせいだということも多い。
・飼うという行為は、そもそも残酷なのではないか?
・飼っている→飼われている…再帰的な構成の面白さ。
そんな企画を温めているうちに…、
それならやってみたい!と手を挙げてくれるモデルさんが現れ。
打ち合わせしながら、さらに見えてくることもあるし、
コラボならではのプラスアルファも!
・これはロリータよりも高校生設定の方が良さそう。
・小鳥のイメージに合う楽器(フルート)を持たせる。
おかげで、思った以上の写真が撮れました。
仕上げの魔法(合成)は手間がかかるけれど、
あえて個展の時とwebバージョンでは違う構成にしてます。
やはり、大きいサイズで見せられる展覧会と、
ページをめくる感じで構成できるwebサイトでは、
見せ方が違うと思うんですよね。
あの時と今の自分で、ちょっと違う「気分」も反映させたいし。
それと、せっかく個展会場に足を運んでくれた人には、
感謝を込めて…ネットとは違うものも見せてあげたい、
という気持ちもありますね。
余計な手間というなかれ。
自分がその方が良いと思うなら、やるしかない!
そこで手を抜くようになったら、芸術やってる意味が無い。
他人に評価される前に、まず自分がOK出せないと。
そんな意地も張ってみた、最新作です。
おかげさまで、閲覧数も良い感じですし、
早速拍手コメントもいただくなど、なかなか好評のようです。
でも、これを見て「私も鳥籠に入りたい」というのは勘弁してくださいね。
同じネタはしばらくやりたくないです(笑)。