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内田樹という、経済学的痴呆症

<内田樹という、経済学的痴呆症>


http://blog.tatsuru.com/2011/10/25_1624.php

内田樹の研究室

グローバリストを信じるな

アメリカが他国に市場開放を求めるのは、自国の国益がそれによって増大するという見通しが立つからである。
そして、貿易において、一国が輸出によって大きな貿易黒字を得る場合、その相手国は輸入超過となって貿易赤字が増えることになっている。

ふつうはそうである。

貿易では(グローバリストの好きな)Win-Win はない。
片一方が黒字なら、片一方は赤字になる。


アメリカは自国の貿易収支が黒字になることをめざして他国に市場開放を求めている。
それは「売りたいもの」があるからで、「買いたいもの」があるからではない

だから、「アメリカの求めに応じて、日本が市場開放することは、日本の国益を増大することになる」という命題を有意味なものにするためには、「アメリカの国益を最大限に配慮することが、結果的には、日本の国益を最大化することになる」という命題をそこに媒介命題としてはめ込むしかない。

だが、「アメリカの国益を最大限に配慮することが、結果的には、日本の国益を最大化することになる」という命題は汎通的に真であるわけではない

そう思っている人は少なからずいるが、それはあくまで個人的な「信念」であって、一般的真理ではない

「生産性の低い産業分野は淘汰されて当然だ(生産性の低い人間は淘汰されて当然だ)」というグローバリストのロジックは貧困層の中にさえ深く根付いている



 いやあ、団塊の世代というんですか?見事に「バカ論」ですね。もう、解説する気力さえありません。

一応、クルーグマン先生の言葉を載せましょう。


クルーグマン「良い経済学悪い経済学」日本経済新聞出版社 2008

 おなじ業界の企業が競争しているのと同様に、国が互いに競争しているという見方がある。1817年にすでにリカードがこの誤解を解いている。経済学入門では、貿易とは競争ではなく相互に利益をもたらす交換(筆者注:貿易=トレード:交換のこと)であることを学生に納得させるべきである。もっと基本的な点として、輸出でなく、輸入が目的であることを教えるべきである。



 私たちの日常生活は、「働く=もの・サービスを生産→他の生産者に輸出(買ってもらう)」ことをしています。

 なぜ「働くか」は、他の生産者が生産したもの・サービスを購入:輸入・消費」するためです。

 日常生活は、「消費(輸入)するために生産(輸出)している」のに、国際貿易になると、いきなり「輸出が目的」・・・・

 本当に「バカ」です。

>「生産性の低い産業分野は淘汰されて当然だ(生産性の低い人間は淘汰されて当然だ)」というグローバリストのロジック

 比較優位は、障碍者であっても、ハーバード大卒であっても、世の中に「無駄な人は1人もいない」という理論です。各人がおのれの生産性の高い分野に特化することで、世の中の総余剰を最大化=世の中を豊かにするする理論です。

 「自分の利益だけ考えていれば、いつの間にか世の中を豊かにする(アダム・スミス)」のです。

内田樹は、「害」です。

<中高の教科書でわかる経済学 ミクロ篇 書評>


投稿者 BT_BOMBER トップ500レビュアー 投稿日 2017/6/20

中学高校の教科書や副読本に登場する経済学用語について、
その奥にあるミクロ経済学の理論を解説する本です。
各社の教科書などから文章や図を引用しつつ、単なる用語解説ではなく背景となる理論=メカニズムを解説しています。
経済学の原理として「マンキューの10大原理」を紹介した上で、需給曲線でおなじみの市場分析、
ゲーム理論、市場の失敗と政府介入といったところが解説されています。
中高の教材でゲーム理論まで登場するのはちょっと驚きました。
この手の骨太な教科書的な本としては判りやすい部類だと思います。

ただ、著者のまえがきから教員向けの解説本として書かれたようなので、生徒が読むには難しいかもしれません。
(経済学に強い興味がある子なら大丈夫だと思いますが)
また非常に教科書的(要するに文字が多い)なので読むには多少根気が必要です。
特に教職に就いてるわけでもないなら、同じ著者の図解 使えるミクロ経済学の方が
とっかかりとして入りやすいのではないかと思います。
カバーしている範囲も行動経済学の有無以外はほぼ同じです。

なお、私自身は教職ではないが、ある程度経済学の本は読んでいる、という立場です。
実際に教職として教える側の人に評価を聞いてみたい本です。


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