シルバー民主主義
「高齢者の、高齢者による、高齢者のための、日本政治」
加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』朝日出版社2009
P5-6
国民の正当な要求を実現するシステムが機能不全に陥ると、国民に、本来見てはならない夢を疑似的に見せることで国民の支持を獲得しようとする政治勢力が現れないとも限らない…。
…機能不全の二点目は…投票に熱意をもち、かつ人口的な集団として多数を占める世代の意見が突出して尊重されうるとの点にあります。二〇〇五年…高齢者の割合は二割に達し…投票率も高く…〇五年の選挙では…六〇歳以上の投票率は八割を超えました。…二〇歳代の投票率は四割台と低迷しました。
そうであれば…高齢者世代の世論や意見を為政者は絶対に無視できない構造が出来上がります。
…すべての子供に対する健康保険への援助や母子家庭への生活保護加算は、何よりも優先されるべき大切な制度です。しかしこちらには予算が回らない。
データ出典 (財)明るい選挙推進協会

確かに、「高齢者の、高齢者による、高齢者のための日本政治」になっています。(75歳以上は、さすがに投票率は下がります)
となると、為政者は「年金、介護、医療」の3点セットを意識せざるを得ません。「世代間の所得移動」です。
『日航はあすの日本か』日経H22.1.18
…日本全体でも中高年が様々な分野で強すぎる存在感を示す。特に1947年~49年生まれの団塊の世代、670万人である。…いわば「田中角栄という社会主義革命家(経済評論家の増田悦佐氏)に助けられた世代だから、国頼みを当然と考えがちだ。…中高年は人口が多い上に選挙の投票率も高いので、政治的に大きな力を持つ。だから社会保障などの面でも恵まれている。
60歳以上の人は生涯を通じ、税金や社会保険料で政府に払う額より、社会保障など受け取る分が4875万円多い。20歳代は反対に 支払いが受取りよリ1600万円多い。

実に不公平。年金給付の減額などの改革が遅れると後世代の負担がさらに増えて、ご成長を抑制しかねないが、政治家は中高年の反乱を恐れ改革には慎重だ。
加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』朝日出版社2009
P5-6
国民の正当な要求を実現するシステムが機能不全に陥ると、国民に、本来見てはならない夢を疑似的に見せることで国民の支持を獲得しようとする政治勢力が現れないとも限らない…。
…機能不全の二点目は…投票に熱意をもち、かつ人口的な集団として多数を占める世代の意見が突出して尊重されうるとの点にあります。二〇〇五年…高齢者の割合は二割に達し…投票率も高く…〇五年の選挙では…六〇歳以上の投票率は八割を超えました。…二〇歳代の投票率は四割台と低迷しました。
そうであれば…高齢者世代の世論や意見を為政者は絶対に無視できない構造が出来上がります。
…すべての子供に対する健康保険への援助や母子家庭への生活保護加算は、何よりも優先されるべき大切な制度です。しかしこちらには予算が回らない。
データ出典 (財)明るい選挙推進協会

確かに、「高齢者の、高齢者による、高齢者のための日本政治」になっています。(75歳以上は、さすがに投票率は下がります)
となると、為政者は「年金、介護、医療」の3点セットを意識せざるを得ません。「世代間の所得移動」です。
『日航はあすの日本か』日経H22.1.18
…日本全体でも中高年が様々な分野で強すぎる存在感を示す。特に1947年~49年生まれの団塊の世代、670万人である。…いわば「田中角栄という社会主義革命家(経済評論家の増田悦佐氏)に助けられた世代だから、国頼みを当然と考えがちだ。…中高年は人口が多い上に選挙の投票率も高いので、政治的に大きな力を持つ。だから社会保障などの面でも恵まれている。
60歳以上の人は生涯を通じ、税金や社会保険料で政府に払う額より、社会保障など受け取る分が4875万円多い。20歳代は反対に 支払いが受取りよリ1600万円多い。

実に不公平。年金給付の減額などの改革が遅れると後世代の負担がさらに増えて、ご成長を抑制しかねないが、政治家は中高年の反乱を恐れ改革には慎重だ。
theme : 間違いだらけの経済教育
genre : 学校・教育