風子ルートが視覚に訴える感動なら、ことみルートは聴覚に訴える感動だったような。

　

CLANNAD 3 (初回限定版) (2008/02/20) 中原麻衣、神田朱未 他 商品詳細を見る

　徹夜作業で庭を元通りにした朋也。そしてついにことみはショックから立ち直るのだった。

　そして同時に学校に現れた後見人。もうこの辺りから涙腺緩みっぱなしだったな…。

　火事の経緯の辺りとか、誤解が生んだものだったのですね。最後まで両親はことみを案じていた。ことみって両親のイニシャルのK&Mからも来てるんだなぁ…。

　両親の最後に残したもの。それはジェラルミンケースに入った熊のぬいぐるみだった……。

　もうこの辺で涙腺決壊です…。｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡

　飛行機事故で間近に近づく死。それでも両親は落ち着き払い、頑丈な鞄に娘の誕生日プレゼントをつめ、大事な論文を捨てた。

　そして一枚の手紙を、残り少ない時間で書き、この鞄が娘に届くようにとの願いをしたためて。
　
　世界中を旅して周った鞄。きっとその過程で捨てられちゃったかもしれないのに、その鞄は、ことみの元へと帰ってきた。多くの人々の良心が言語や文化の壁を越えて、ただ子供を愛する両親の残した最後のプレゼントに報いたくて。

　ゲーム版では浜に流れ着いた鞄に、様々な国の言語の文字が浮かんでは消えという演出だったと記憶していますが…こうしてアニメになって、様々な国の人を渡って届いたというのは、また…よい演出でした。

　よい話だったな…。最後に杏たちが贈ったバイオリンのエピソードとかも。友達が大勢おしかけてるところとかも見たかった気がするが…。バイオリンに添えられた「今度はもっといい音」というメッセージも省略されてたし。

　各ヒロインルートの最後は風子もそうだったけど、Cパートみたいので終わらせるといいと思うのだけど、それともこれも連綿と続く物語の一つだからこそ、崩さないようにという配慮なのか…。

　非常によい話でした。次回からは新しいルート。誰が次は…。