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マリみて-くもりガラスの向こう側-
2006-04-09 Sun 03:07
今巻は前回、瞳子にロザリオを受け取ってもらえなかった傷心状態の祐巳からスタート。そして、迎える新年、小笠原家での祥子による祐巳の励まし作戦、といった按配です。

 何やら家庭の事情が絡んでいそうな瞳子の反発。親の家業を継ぐのか、はたまた政略結婚でもあるのか(飛躍しすぎか?) それでも瞳子が祐巳のロザリオを断るのはいろいろワケがありそうな気がします。

 恐らくは瞳子は、祐巳に憧れと同時に反発心・嫉妬心、そして恐れみたいのがない交ぜになっているのではないかと推定する。

 瞳子と祐巳は性格的にもキャラクター位置付け的にも対極にあるように思える。庶民的で親しみやすい祐巳に対し、孤高のお嬢様タイプでツンツンツンデレの瞳子。

 祐巳は下級生にも人気が有るし、瞳子はそんな祐巳の妹になることに恐れを持っているのではないかと思う。蓉子・祥子・祐巳と来た紅薔薇のイメージを崩してしまうのではないかとか、社交的な祐巳に対して、瞳子は決して社交的とはいえない。自分が相応しくないと思っているのではないだろうか。

 とそんな感じで邪推してみました。思えば祐巳と瞳子の関係はそれなりに伏線らしきものはあったように思えますが、ちょっと唐突だなとも思えます。でも、どちらかを男に置き換えて考えてみると、恋愛と同じ。いつどこでアクセル入るかなんて、きっと当の本人たちも分かっていないんだと思います。

 リリアンのスール制度はそれを男女に置き換えただけでも、大量の恋愛マンガが描けそうな感じですし。実際姉妹の絆の深さを物語るエピソードは多いわけですしね。

 日付的には最後は、瞳子が前巻で見せた涙のわけを知っている柏木優宅訪問の手前で終了。また引っ張るなーw

 次の巻辺りで決着のが着くのだろうか? 理由も気になるところです。

 ところでこのペースだと何年後に祐巳はリリアンを卒業するのだろうか。そして、祐巳が三年生として紅薔薇に…君臨するところも読んでみたいw とても庶民的で親しみやすい紅薔薇様ですか。多分リリアンの歴史に名前が残りそうですねw

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