まったりとしていた物語がついに収束し、新たな物語の兆しとなるのか―――。


　

灼眼のシャナ〈13〉 (電撃文庫) (2006/09) 高橋 弥七郎 商品詳細を見る

　零時迷子の中のヨハンを求め、清秋祭に現れたフィレス。
　銀の炎に我を忘れ暴走するマージョリー。

　フィレスが現れざまに仏頂面なものだから、どれほどの激戦になるのかと思った。結果悠二が封絶を張らなかったら、きっと死人が出ていたことだろう。
　
　そうでなくとも田中の目の前で真竹が壊れていく様を見ていて、号泣したシーンは心が痛むものだ。

　結果マルコシアスの悟しと、二人の子分の涙がマージョリーの頭を冷やさせた。


　フィレスは、人を食わない誓いを立てているとかで、徒としては力は物凄く弱くなっていたらしい。零時迷子はあくまでヨハンを逃がす為のもの。それが銀の炎を帯びているのはおかしい。
　作り主にすら把握できない事態が起きている模様。一体どうなることやら…。

　話としては大して進んでいなかったのだけど、のんびりとした日常が乖離した一時。シャナの久しぶりのバトルも見れたし。というかフィレスは姿を、気配を隠すことに関してはシャナでも知覚できないほどなのか。

　ここにヘカテーとかが加わってきたら、どうなるのだろうか…。

　
　いよいよ後半戦のスタートか。ようやく面白くなってきたような気がします。